紙の本
嘘くさい
2005/12/19 09:12
18人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょうこちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすいので、売れそうな本ではありますが、これをそのまま信じることはできません。
「バカ息子こそが社会の公平を守るカギ」だなんて書いてありますが、バカ息子が居ても、有産階級は没落していないでしょう?
それに、「メラビアンの法則」なんて、本当にあるのでしょうか?
社会批評としては面白い本だと思いますが、ちゃんとした社会学の本ではありません。
投稿元:
レビューを見る
なんというか、凄くくだらない。軽快な語り。何でも茶化す姿勢。正体不明な著者に向かって、社会学を学ぶ者として、こう言いたい。「ブラボー!」本当に社会学入門として役に立つかといわれたら黙ってしまうが、社会学に凝り固まっちゃう前に必読では。勿論、くだらないノリが本気で嫌い人にはオススメできませんが。「反社会学」で「ネタ社会学」だからね…
投稿元:
レビューを見る
電車で読むにはサイコー
読書のしすぎもよくないとか。何事もバランスってことですか。
日本経済の健全化のために積極的にパラサイトシングルしましょう。
投稿元:
レビューを見る
最近最も笑った本。このほんのセンスが分からない人とは友だちになりたくない。常識が非常識であることを社会学の手法を駆使して、しかもにやにやしながら書いているのが爽快。別に今の子どもが特別キレやすい訳ではないetc.
投稿元:
レビューを見る
おもしろおかしく世の中を学べる1冊。まぁここに書いてることを全部鵜呑みにしちゃうのはどうかなっとも思うけども。こんなものの見方もありかなって感じ
投稿元:
レビューを見る
語り口が絶妙です。下手なコメディより面白いかと。
報道されている現代社会の諸問題にうんざりしている方にお薦めします。
投稿元:
レビューを見る
「最近の子供はキレやすくなった。」
「景気が悪いからフリーターが増加した」
「少子化が経済に深刻な影響を与え、凶悪犯罪の低年齢化にもつながっている」
報道などで、そんな話を聞くことも多い。
だが、それが何の根拠も無い、まったくの捏造だと言うことをご存知だろうか。
サイト「スタンダード 反社会学講座」が書籍版になったので、先日読了した。
内容はHPでも確認できるのでぜひご一読を。
本書の中では、前掲のようなエセ社会学に基づく諸説を詳細なデータに基づき論破している。
例えば、少年の凶悪犯罪は、今よりも昭和30年代の方がぜんぜん多いし、少子化と経済や子供の教育に与える影響にまったくの因果関係の無いことを見事に立証している。確かに、少子化が子供の成長に与える影響が顕著であるならば、人口密度の低い田舎部ほど凶悪犯罪が増加するはずだし、昭和30年代の少年犯罪の頻度から考えても矛盾する。
身近にも、こういった思い込みによる錯誤ケースはかなり多いと思う。
大学生の求人倍率は、バブル期に比べ1/3近くまで下がっているが、それだけを見るといかにも
「企業が不況で求人を減らした」
と見てしまいがちだ。だが、実際はそれ以上に、ここ10数年での大学生数が爆発的に増えたことの影響もデカイ。
そう考えると、たとえ少子化の波が今後訪れても、進学率自体には変化は無い、というかむしろ上昇傾向にあるから、それほど深刻な影響は無いのかも知れない。いや、大学生バブルを見込んで作られたような大学には、勿論淘汰は起こるだろうけど。
フリーターの増加も日本社会の深刻な問題のように考えられがちだが、実はフランスを除く先進国のほとんどでは同じ状態。そう考えると、これは何か国内の他の要因と結びつけたり、若者に内在する問題というよりも、こういった経済状態にある国においてはむしろ当然起こりうるべき状態なのかもしれない。
「無業者、フリーターは社会悪」と捉えることは簡単だ。しかし裏返してみれば、それでも食っていけるだけ経済が豊かだという事でもある。(と、養老センセイも「バカの壁」で言っていた)そういった生き方が善だとか悪だとかは、誰にも判断できないのだ。実際、江戸時代にも定職につかない町人が多かったわけで、人間は決して本能的に労働を好むわけではないのである。
そもそも、この資本主義経済がスタンダードなものとして社会に根付いたのは、長い人類の歴史から見ればまだまだつい最近のことだ。ナンバ歩きにしてもそうだけど、その短い期間の中で作られた常識が、いつの時代も変わらず通用するというのは間違っているだろう。
エジプトのパピルスに記されている古文書にも、「最近の若者は…」と嘆く一節が残っているという。結局、いつの時代も変わらぬ、下の世代への不信感がクローズアップされているだけなのかもしれない。
もちろん、この本に書かれてることがすべて真実というわけではない。ただ、データからはこういう見方も出来るよ、という貴重な視点を提供してくれている。オススメ。
投稿元:
レビューを見る
テレビや新聞の論調はエセ正義感に満ちた大衆迎合や建前論が目立ち、この本のように物事を多面的に見ることは必要でしょう。ただし、データの信憑性とその解釈次第では結論は変わってくるのこともあるのでは?
投稿元:
レビューを見る
爆笑。現代人のためのリテラシーの書。必読。あんまり真剣に読むと、世の中なにが正しいのかますます混乱してくるので、ただ笑って楽しむべし。
投稿元:
レビューを見る
マスコミの情報も疑ってみるようになります。真実は意外と裏に潜んでるんですね・・・。当たり前なことを当たり前でないと、マジメに書いた一冊です。
投稿元:
レビューを見る
この作者、最高に面白い。
世の中の見方が変わります。
小難しい内容でなく、軽快で知的でそれでいて笑いにとんだ文章。自らも社会学者でありながら、世間に蔓延しているエセ社会学をぶった切る。
いかに普段の我々は、情報を鵜呑みにして都合のいい解釈をしてるか痛感します。
投稿元:
レビューを見る
タイトルはごついですが、とっても読みやすい本です。社会のからくりの真実にせまりつつ、ユーモアたっぷりに仕上がっています。虚偽の見抜き方講座、とも言える。
投稿元:
レビューを見る
面白い。といっても、ここで反論されている社会学というのは、大学でやるような大文字の社会学ではなく、よくワイドショーとかでコメントしてるいわゆる「社会学者的」言説のこと。
統計の嘘や、一般的な常識を打ち崩す痛快さ。書名も著者名もうさんくささぷんぷんだが、そんなうさんくさい本に反駁される今のえせ社会学は、当然本来の学問ではなく、メディアに都合のいい言説だと言うことがよく分かるはずだ。
投稿元:
レビューを見る
自ら「統計漫談」と称し、世間にはびこる無知や誤謬を面白おかしく切り捨てる。これほど痛快な一冊は久しぶりに読んだ。反社会学と言いつつも、実は単なる社会学の本ではある。
投稿元:
レビューを見る
基本的にここで読めるものだけど、やっぱり凄かった。http://mazzan.at.infoseek.co.jp/
少子化は問題じゃあない、少年犯罪は別に増えてねえよとか、フリーターの今の日本への多大なる貢献とか、外人コンプレクス糞食らえなんて素敵な話を統計的に裏付けて証明してみせるガチンコ社会学。いかに胡散臭い言説がまかり通っているかがよく分かる。ちなみに最近出た「反社会学の不埒な研究報告」は既にネタ切れでだめになっている模様(これは未読)
“家族や親子のあるべき姿、模範や理想像なんてものは存在しないのだという真理に、文学は紀元前から気づいています。社会学はいまだに気づく気配もありません。”