紙の本
「その場」から体感する力
2005/08/11 23:45
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:健佑 - この投稿者のレビュー一覧を見る
野球選手と将棋名人の対談。
タイトルには「勝負脳を鍛える」とあるが、要は、戦略を立てる際の情報の集め方、心理戦の戦い方、失敗からの学び方、後輩の育て方などが書かれている。その点では、モチベーションアップ目的の本と大差ない。
私が唯一感心したのは、谷川浩司氏の情報収集方法にある。
将棋の世界では棋譜というものがあり、ネット上で入手可能だという。しかし彼は、記号化された記録物ではなく、対局の会場に出向き同じ時間を過ごす。すると、対局者の一手に込められた心理、思考、戦略などを感じる瞬間があるという。
対局者と同じ時間を過ごし、全身で感じたものを「情報」としていることが理解できる。「体感する力」もまた、能力なのだろう。
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野球、将棋のプロが対談を通して「勝負」に勝つための意識・行動を経験に基づきながら解説していく。
とても説得力があり、また、野球と将棋の奥深さも同時に知ることができます。
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古田さんと谷川さんとの対談形式で読みやすい。話の内容もお互いのフィールドである、野球・将棋にからめて話が進められて分かりやすかった。
話の内容も後輩育成について、様々な型について、組織について、、などなど多岐に渡り、読んでみて色々と得るものがあるのではないだろうか。
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言わずと知れた、将棋の谷川永世名人と、球界を代表するキャッチャーである古田との対談。それぞれの世界で頂点を極めた二人であるが、プロとしての心構えや、勝負というものに対する姿勢、考え方など本質的な部分で非常に共通するものが多いことがわかる。頭脳競技であり個人競技である将棋と、一方でスポーツであり団体競技である野球であるが、やはりどちらも職業としてのプロであり、また一流でありつづける二人はお互いに理解できあえるのであろう。古田の言う、去年と同じことやっていてはプロとして残っていくことはできないという言葉は、プロ野球の現実を表しているであろうが、これは普通の仕事をしているサラリーマンの社会でも同じであろう。プロ意識や向上心を持っていない人間は、どの世界にいっても成功することは出来ないのである。
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言わずと知れた、将棋の谷川永世名人と、球界を代表するキャッチャーである古田との対談。
それぞれの世界で頂点を極めた二人であるが、プロとしての心構えや、勝負というものに対する姿勢、考え方など本質的な部分で非常に共通するものが多いことがわかる。頭脳競技であり個人競技である将棋と、一方でスポーツであり団体競技である野球であるが、やはりどちらも職業としてのプロであり、また一流でありつづける二人はお互いに理解できあえるのであろう。古田の言う、去年と同じことやっていてはプロとして残っていくことはできないという言葉は、プロ野球の現実を表しているであろうが、これは普通の仕事をしているサラリーマンの社会でも同じであろう。プロ意識や向上心を持っていない人間は、どの世界にいっても成功することは出来ないのである。