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紙の本
生きていくということ
2004/08/04 00:13
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投稿者:ウィリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルにもなっている生命の記憶、という言葉がとても印象的な物語でした。私たちは生きていくうえで、誰にも教わっていない自然の行動があり、それは主人公、晶子にとって踊ることであり、愛することでもありました。言い換えれば本能のままに情熱のままに生きることを求めていく女性、晶子の生き方にとても共鳴を覚えました。フラメンコはまさに感情そのもの。フラメンコの舞台の描写もとても迫力があり、本当に舞台を見ているような気持ちになるすばらしい本でした。読み終わった時、静かな感動がこみあげます。生きていくということはさまざまな幸せも困難も受け入れて向かい合っていくということ。受け入れるということはとても難しいことで、受け入れられなかった結果ともいえる田村の妻の姿が痛々しいです。現実を受け入れ、生きていこうとする勇気があったら、誰かを愛するということだけでゆったりと幸せに生きていけるのだ、と思いました。…本はとてもすばらしく、私は久しぶりにフラメンコを見たくなりました!!!! 残念ながら私の生命は踊る記憶を持っていませんので、踊れませんが、迫力あるフラメンコを目で肌で感じたくなりました!!!!
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