紙の本
建物探訪(ガエ・ハウス)
2006/04/17 10:22
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nanako17girls - この投稿者のレビュー一覧を見る
「永江朗が家を建てる!」まさかと思った。しかし、面白いだろうな、とも思った。事実、写真にはかなり面白いものが出来上がっていた。建築関係の書籍も手がけている筆者ならではのこだわり、家へのおもい、そして「楽しみ」が詰まっている。家を建てること、好きな街に住むこと、贅沢なことだ。印象に残ったのは「アトリエ・ワン」のひとの言葉だ「ルーズさがあったほうがいい。未完成のものがいい」それはとてもよくわかる。住んでいるうちに生活が変わっていく。それを受け入れていくことは必要なことだ。だからこそ「未完成」でいいのだ。「人が生きることは、変化することだ」それがよくわかっている。高い買い物である。ある意味ではそれに縛られて生きなければならない。借金をして建てる場合はとくにそうだ。しかし、それを受け入れたうえで「これがいいのだ!」というのはおおきな決意だ。それを楽しみながら、やっているのはうらやましい。
また、その家族の思いも詰まった本でもある。「みんなが幸せになる」それがいい。奥さんに対する思いや心遣いはなんだかいい。建てる人も楽しんでる。本書はそんな「楽しい本」である。
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さて、これまたライターの人が、自分にあった家を建てるお話。やはり家で仕事をする関係でこだわりも多いだろうし、それを本にするという時にやりかたをいろいろ知っているというのもあるだろうし、それで仕事にできればローンも返せるしで、一石三鳥にもなりそうだ。
合間に建築家の専門的な対談もあるが、用語がわからんので少々つまらない。でも家自体はかなり面白そうで、かつ住み安そうなものだ。もし僕が家を建てるとして、やはり建売を買うようなのはつまらないんだろうなぁ。その後一生後悔しそうな気がする。まぁしばらくは意味のある機能的な家を頭に置いておきながら、賃貸に暮らすんだけどね。
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小市民が建築家に戸建の設計を頼める日本人は恵まれているのかもしれない。海外で家を建てるとき建築家に頼む施主は大富豪と相場が決まっている。じゃあ、その他は?建築家が設計した集合住宅なり安価な建売住宅に住むのだ。それが普通。
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著者の永江さんという方はいい家ができたと喜んでおられるだろう。(嬉しさいっぱいで書かれている) 内容的にはいい本だと思います。
ところが、アトリエ・ワンは塚本由晴というれっきとした国立大学(東工大)の教授だ。その教授が自分の学内研究室で私的な家を設計していくという公私混同の物語には民間の建築設計事務所としてはついていけない。
著者は東工大の研究室で自邸設計の打ち合わせまで行ない、東工大で打ち合わせできたと喜んでいる。我々の税金で成り立っている国立大学の教授が、学生を使ってこんなことまでしていいのかと倫理観を疑わざるをえない。(犯罪ではないかとも思うが)
しかも、途中で設計が中断するのだがその報酬を無料にしてもらった、とある。学生を使って設計していくのだからそれができるのは東工大の教授だからだろうと勘ぐりたくもなる。
こういう方がいるので建築設計は無料だと多くの人に思われてしまうのだ。
最終的な設計監理料はアトリエワンがもらったのか、国(大学)がもらったのか・・・糾弾したくなるようなとんでもない本。僕にとっては著者の感覚を疑う本でした。
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20008.7/21-22
ガエ・ハウスができるまで。途中対談も入る。(アトリエワンの二人の話は横文字が多くて理解できない自分に笑う)狭小住宅の話はあまりないのでしっかり勉強する。
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住み慣れた街に新しく家を建てたい。永江さん夫婦が建築家とディスカッションをしながら進めた家造りのドキュメント。蔵書数を長さで表すとは、さすが、元書店員の発想。
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著者とアトリエ・ワンが家を作る記録。わたしは家など作ろうと考えたことがなかったので、貸借権とか始めて知ったこともあったし、こんなにがっちり建築家の人と家を作るのって楽しそうだなとおもった。建築家の住宅ってもっと不自由なのかと思っていた。読んでいるだけではごちゃごちゃっとして、使いにくそうに感じられる部分もあったけど、家というのは概してそういうもの(住む人以外には不自由なもの)ということで正解でいいだろう。
よかったところは、屋根を作った会社の人の話とか、アトリエ・ワンのひとの家の考え方(まちなみについて、家そのものについて、インテリアについて)、東京工業大学の学生さんの話、色んな方向から一つの家について話しているところ。人の話なのに飽きずに読めるところもよかったし、家を建てようと思っているひとは読んでみてそしてどんな家にするのか教えてほしいよね。。よのなかに建っている家の数だけこのやりとりがあるとおもうとわくわくするけど実際にはないのが残念なところです。
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アトリエ・ワンが設計、施工した住宅「ガエ・ハウス」
施主永江さんの詳細な要望書から出発して東工大の塚本研の学生さん達が四苦八苦して完成していく様がありありと記載されている。予算と敷地と要望の三つ巴の戦いが巧みに具現化への道に導かれて行く様子が面白かった。