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紙の本
日本人よ、堀江の影を感じ取れ
2005/02/20 19:16
10人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
よくも悪くも、話題の渦中の人物である堀江貴文という男を知るために、最も彼の本性が出ているのが、本書だ。したがって、堀江という人物に興味を持たれた方は、本書を読むことをお勧めします。
この人は、タイトルからも分かるとおり、「金が有れば何でもできる」というのが、この男の本性なのだろう。内容を見てみると、「金が有れば女もできる」などと暗示している。できるわけないだろう。それではまさしく、歌舞伎町の考え方ではないか。金が有れば、有る間だけちやほやされるに決まっているではないか。
堀江は、卑劣なM&A工作で、フジサンケイグループの乗っ取りを画策した。つまり、金でメディアも買えるという彼の本性が露呈したと言えるだろう。
この事件には、堀江の底の浅さ以上に、日本の近未来の悲惨さを暗示している。2006年に商法改正がなされ、外資が日本企業を乗っ取ることが可能になってくる。そうなれば、堀江どころではない。株価の安い日本企業はかなりの部分外国の傘下に入ることになる。
「だから日本は勝つ」の書評で述べさせていただいたように、日本企業は世界でNO1の圧倒的な技術力を持っている。一例を挙げれば、シャープの太陽電池や日本ガイシの技術は、世界に冠たるものである。CD−Rだって、日本の太陽誘電が特許を持っている。VHSもビクターが持つ。それ以外にも、世界中に日本だけにしかない技術が株価の安い日本企業の中にどっさりある。
M&Aが解禁されれば、日本企業などあっという間に外国の傘下に入る。トヨタとて例外ではない。たとえば、アメリカのGEの株価は松下の6倍以上で、その気になれば、すぐにでも買収できる。そうして、日本企業はアメリカなどの下請けに成り果てる。もう、2度と日本は羽ばたく事はできないだろう。
堀江の今回の買収乗っ取りは、そのくらい未来の1つの序曲にすぎない。まるでラグナロックが始まったようにも思える。
放送界をみると、テレビ朝日は、フジが消えれば自らの売国思想を大手を振って垂れ流すことができるので、鬼の首を取った様に堀江をたたえている。フジと産経新聞は、日本を憂う最後の砦であり、その消滅は日本の未来を何倍も暗くする。朝日新聞は、北朝鮮の食糧支援を全面支援し、中国へのODAを推奨し、教科書に日本人の政治家の写真を載せようとしただけで、在日韓国人と連携してアジア諸国に反日宣伝を大々的にした。こんなことをやる様な新聞は、絶対に日本人の味方ではない。少なくとも、日本人の利益にどう見ても反している。いつもそれを憂いてきたのが、産経グループだ。
歴史と、人の心がつまった企業を堀江の洋に株で一日にして買い占めるようなシステムが果たして正しいいのか?堀江は「そんなことしらん」という考えを持つ。本書を見れば、彼の背後に透けて見える外資の影と、彼の悪意を感じ取れると思います。見る価値はあると思います。
紙の本
杜子春
2004/09/09 18:22
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カネは所詮手段であって、目的ではないんだね、人生の。
そこのところが、こいつは全く分っていない。だいたい
稼ぐが勝ちなぞとほざいているが、こいつの事業は本当に
カネを稼いでいるのか。収益をあげているのか。日本
グローバル証券を買収してつかの間の見せ掛けの収益が
あがっているように見えているだけじゃないのか。
だいたい堀江が持っているカネは堀江が稼いだものでは
ない。株主から預かったカネであり、銀行から借りた
カネだ。そこのところを九州からきた田舎のあんちゃんは
まだ分っていないようなのだ、この期に及んで。そして
言ってくれるのが「他人の心はカネで買える」という下り
だ。そういう取りまきに取りまかれているんだろう。
しかし一旦堀江君がしくじったら、友だと思っていた
連中、恋人だと思っていたオンナはみんな幻のように
君の周りから消えていくことだろう。あれだけおべんちゃら
を言ってくれた取りまきは潮が引くように君の周囲から
消えてなくなることだろう。そう、ちょうど芥川龍之介
書くところの「杜子春」のように。
カネ、カネ、カネとカネばかりを求めたミダス王は
「触るもの全てを金にしてください」と神様にお願いし
見事その願いを聞き遂げてもらって、触るものを全てを
黄金にかえる超能力を身につける。そして頭をなでた
最愛の息子は黄金の胴像になり、食べ物は全て黄金の
塊となり水はどろどろの黄金となって最後は飢えて
死んだという。なんだか堀江君の末路を暗示している
ような話ではないか。
稼ぐが勝ちとは本当に稼いでいる奴が密かに思うことで
あって、稼いでもいない香具師が公言する言葉ではない。