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超怖い。不気味。天使解体と約束が一番好きかな。全部すきですけど。よんでいて本気で鳥肌がたつ小説ってあんまりない。
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すっごく幻想的で官能的で妖しい光を放ちながら言葉が迫ってくるんでくらくらしながらゆっくりと噛み締めるように読んだ。
エログロと芸術の紙一重で濃密すぎる作品集でした。
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この人の本はこれが初めて。絶妙。読み込みたい。好きな書き方。どれも好きだけど、「天使解体」の間抜けさ、「夜のジャミラ」の容赦のなさ、「赤假面傳」の救いのなさ、「玄い森の底から」のテンポと文体のよさ、「聖戦の記録」強引さ、「安珠の水」の不可解さが特に好き。つっこみがいないんでないか。「玄い森の底から」はホント、好きだわ!
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ホラー・アンソロジーの再録が主な短編集。実は初版限定著者検印に惹かれて買ったんだというのは内緒(笑)。
たしかにこれはどれもが「奇譚」であり「綺譚」。綺麗は綺麗なのだけど、グロテスクだったりエロティックだったり、ただ単に「綺麗」だけではすまない。おお、これぞ津原さん、というテイストがばりばりに感じられる。
個人的には異形コレクションで読んでいた「約束」が一番好きかなあ。まさに「美しい話だ」。観覧車のイメージがノスタルジックで素晴らしい~。そしてe-NOVELS牧野修特集に寄せられたという「隣のマキノさん」もなかなか。知ってる人はくすっと笑えるよなあ。
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"奇譚集"という読みだけあって、内容は奇抜なものが多い。
なぜ「綺」なのかは、この世界に嵌っていくうちにわかってしまう。
グロテスクとエロチシズムが合わさって、目覚めの悪い幻想が織られてる。
少女解体 | 暗い森の底から | 黄昏抜歯 | 赤假面傳 | 約束
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津原さんが好き、なのか、バレエ・メカニックがたまたま嵌っただけなのか。津原泰水という作家の本質が未だに掴めない。
大筋で捉えるとものすごく秀逸なテーマだなあとは思うけど、ただそれだけで、内容に関しては特に何の取っ掛かりも感じられなかった。右から入っても左に流れてくようなそんなような。小説というよりはウェブテキスト的な印象でした。
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自転車事故で死んだ女の子を運ぶ「天使解体」
姉弟で祖父を殺す「サイレン」
自殺をして学校の地縛霊となる「夜のジャミラ」
美を吸ってはカンバスに吐き出していく「赤假面傅」
書家の先生のもとに仕え弟子に殺される「玄い森の底から」
友達が池で溺れ死んでしまう「アクアポリス」
ホステスが事故で失った右脚の骨を拾う「脛骨」
兎派の老人たちと犬派が対決する「聖戦の記録」
親知らずを抜くと共に昔の記憶が蘇る「黄昏抜歯」
観覧車で出会った少女を死んでも見守り続ける「約束」
海の側で暮らそうとする母子家庭の「安珠の水」
敵兵に囲まれる中兄妹で睦みあう「アルバトロス」
腹の中に海岸を飲み込んでいる男の「古傷と太陽」
ゴッホの絵の庭を再現して欲しいと依頼される「ドービニィの庭で」
敷地に有刺鉄線や地雷が張り巡らされている「隣のマキノさん」
写真:Laurel as Ophelia by Kim Stringfellow,1989
装丁:松木美紀+摩伽羅
私の苦手なエログロ系でした…途中で読むのを断念しそうになった。
ラストがよくわからないものもちらほら。読みが浅いのかな。
「赤假面傅」は少し好きかも。「約束」はちょっといい話。
「聖戦の記録」で芸能人の名前を多用しているのは何か意味があるのか。
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■名古屋往復の機内で読了。少し前に読んだ『ブラバン』が面白かったのでこの作品を借りてみたんだけどあまりにカラーが違っていてびっくり。いや、違っていて...なんて生易しいレベルじゃないかも?(笑)
■まぁ、タイトルや装丁からとっとと気付くべきだったんだけどね。『綺譚集』の名の通りにめくるめく幻想耽美の世界がこれでもかっ!ってぐらいに繰り広げられる。さすがのわたくしでも途中すっ飛ばして読んだ部分があるぐらい。(笑
■でも津原 泰水ってそもそもこういう作品での評価が高いんだって。個人的には『ブラバン』の世界はえらく共感できただけにちょっとショック。(^^;
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某ブックカフェーでついうっかりサイン本を購入してしまい、
その割りに初読の作家さんなのであった。ファンの方すみません!
と思ったんですが…。とても好きでした、この本。呼ばれたのかな…
短編集でけっこうたくさんお話が入っているのですが、どれも書き出しから惹き込まれる。そしてそのまま途切れることなく結末までいってしまう、止まれないのです。うわー…。
「約束」「黄昏抜歯」「赤假面傳」「脛骨」「古傷と太陽」なんかは特に好きでした。
あと、漢字の遣い方がものすごく好みです。漢字だけじゃなく文章もそうなんですが、なんかこう、文章を読む愉悦を味わえる。感覚に訴えかける。快感!
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道尾秀介は暗い叙述トリックの名手。そこから、そういうトリックを除いて、倒錯した性と死で彩った感じ。全体的に「微妙に異常」な感じが好き。
たとえば「脛骨」。結局深い仲には至らなかった男と女。女は男のベースの指板を、男は女が失った腓骨をずっと預かってるという。
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死者に死者に死者に痛覚とか色彩とか。
ホラーというか奇譚、それも死者がかかわる奇譚。ぐっちゃんぐっちゃんのグロテスクではない。冒頭の「天使解体」はぐっちゃんぐっちゃんであるが、怖さというか焦点はぐっちゃんぐっちゃんにあわせられているのではないところに好感。
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私の評価基準
☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
☆☆ 普通 時間があれば
☆ つまらない もしくは趣味が合わない
2012.8.26読了
なかなかに読みにくい文章だ。
短編集なので、短編ではあるが、それでも、なかなか読みづらいものがある。
でも、独得の雰囲気があって、不思議の世界に入り込めそうな気がする。色が時々、キラ、キラとするんです。グロテスクはイロがステキです。
後、表紙がいい。
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ずーっと読みたかった本。
期待は裏切らなかった。
幻想、狂気、暴力、エロティシズム
、神秘性…
一体作者はどこをみて、こうした話を生んでるのか甚だ疑問です。
出産過程を覗いてみたい。
「赤假面傳」、「古傷と太陽」、「ドービニィの庭で」を特に脳内で再現リピートしてる。
美への渇望から美しい人間の血を吸い、その命を奪う話
憧れの地は傷口の中っていう話
ゴッホ最後の絵の再現に取り憑かれた人たちの話
どれもぶっ飛んでるけど、綺麗なんです。何が?何かが。
短篇それぞれ語り方が違うので、面白い。
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短編と言うより掌編、それもエログロナンセンス三昧。何じゃこりゃ。そう言うの、嫌いじゃないけど、この作品群のガジェット、イマイチ洗練されてないと言うか、審美眼が発揮されていないと言うか、いつもより雑と言うかやっつけと言うか…それでも、ロクに改行せずに文字詰め込んでも、旧字体の文章でも、リーダビリティの変わらないのがこの作家の凄いところ。それでも、お互いに30年保管していたモノを渡せる「脛骨」はイイ話やったし、「ドーヴィニィの庭」は展開に引き込まれたし、登場人物が魅力的。特にオネエの兄に似せてくる妹の辰子。何を産んだんだ、一体?悪趣味〜。
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表紙の絵とタイトルの綺譚に惹かれて図書館で借りてきた♪しかし最初の「天使解体」で「ダメだ!苦手なヤツだ(T.T)」と思う(×_×)それでも読んでいるうちにズブズブと狂気の世界へ…(゜゜;)