投稿元:
レビューを見る
エナメルで描いたような短編集だった。予定調和も、ぴたりとおさまる結末とやらも見当たらず、読者を放り出して消滅していく物語たちは、美しいと同時に醜悪な匂いがある。その匂いさえ魅力的な異界の物語。
投稿元:
レビューを見る
きもいきもいきもいきもいきもききもいきもくてすきすきすきすきすきすきすきすきスキスキスキスキ・・・バイブルです。
投稿元:
レビューを見る
何よりも斬新なその手法に、毎回ため息をつかずにはいられない……!
特に「聖戦の記録」は句点はあるものの読点は一切無い、という手法。それは以前から津原氏にはよくある手法だったが、ここまで一貫したものはなかったはず。
でもその卓越さが際立つのは変わりなく、最後にいたっては、そうきたか!?と驚かされた。あーすごい、ホントすごい!(悶絶)
どこからそんな手法が思いつくんだろう……!
私的に一番気に入ったのは「ドービニィの庭で」。庭の表現と徐々に崩壊していく世界の構成がいい。
投稿元:
レビューを見る
どれも短い物語なのでサクサク読めました。初めて読む作家さんでしたが、面白かったです。正に“異形の美”です。でもそれが本当に、とっても美しい世界なんです。
読み始めると止まらなくて、その世界に吸い込まれるように没頭してしまいました。静かな夜に、ゆっくりと読みたい本です。切ない物語や悲しい物語、ユーモラスな物語と色んな物語が描ける作家さんなんだなぁと感心しました。そして、そのどれもが美しい。ただ、グロテスクなものもあったりするので、苦手な人は注意です。
投稿元:
レビューを見る
いろんな意味で凄い。一つ読むとぜんぶ読んでしまう。魅せられる、惹きつけられる。「古傷と太陽」「天使解体」「約束」が気に入ってます。「頚骨」も。まあぜんぶ忘れられませんが。
投稿元:
レビューを見る
孤高の異才が奏でる幻視文学の究竟!『ペニス』他の長篇で、幻想の新境地を拓き続けてきた異才の、もう一つのマスターピース。甘美で凶暴な幻想に満ちた、驚嘆すべき十五の綺譚。収録作「約束」他は伊・国際アンソロジーにも収録!
投稿元:
レビューを見る
いろいろな話が入っていてボリューム満天!おなかいっぱいでした・・・!
文才が無いので、自分の感想を書くのが申し訳ない。。
投稿元:
レビューを見る
面白いなぁ。津原秦水さんはやはりすごい。初版で著者検印が入ってたのが嬉しい。文庫化して無いのか、これ…持ち歩いて読み返したい
投稿元:
レビューを見る
超怖い。不気味。天使解体と約束が一番好きかな。全部すきですけど。よんでいて本気で鳥肌がたつ小説ってあんまりない。
投稿元:
レビューを見る
すっごく幻想的で官能的で妖しい光を放ちながら言葉が迫ってくるんでくらくらしながらゆっくりと噛み締めるように読んだ。
エログロと芸術の紙一重で濃密すぎる作品集でした。
投稿元:
レビューを見る
この人の本はこれが初めて。絶妙。読み込みたい。好きな書き方。どれも好きだけど、「天使解体」の間抜けさ、「夜のジャミラ」の容赦のなさ、「赤假面傳」の救いのなさ、「玄い森の底から」のテンポと文体のよさ、「聖戦の記録」強引さ、「安珠の水」の不可解さが特に好き。つっこみがいないんでないか。「玄い森の底から」はホント、好きだわ!
投稿元:
レビューを見る
ホラー・アンソロジーの再録が主な短編集。実は初版限定著者検印に惹かれて買ったんだというのは内緒(笑)。
たしかにこれはどれもが「奇譚」であり「綺譚」。綺麗は綺麗なのだけど、グロテスクだったりエロティックだったり、ただ単に「綺麗」だけではすまない。おお、これぞ津原さん、というテイストがばりばりに感じられる。
個人的には異形コレクションで読んでいた「約束」が一番好きかなあ。まさに「美しい話だ」。観覧車のイメージがノスタルジックで素晴らしい~。そしてe-NOVELS牧野修特集に寄せられたという「隣のマキノさん」もなかなか。知ってる人はくすっと笑えるよなあ。
投稿元:
レビューを見る
"奇譚集"という読みだけあって、内容は奇抜なものが多い。
なぜ「綺」なのかは、この世界に嵌っていくうちにわかってしまう。
グロテスクとエロチシズムが合わさって、目覚めの悪い幻想が織られてる。
少女解体 | 暗い森の底から | 黄昏抜歯 | 赤假面傳 | 約束
投稿元:
レビューを見る
津原さんが好き、なのか、バレエ・メカニックがたまたま嵌っただけなのか。津原泰水という作家の本質が未だに掴めない。
大筋で捉えるとものすごく秀逸なテーマだなあとは思うけど、ただそれだけで、内容に関しては特に何の取っ掛かりも感じられなかった。右から入っても左に流れてくようなそんなような。小説というよりはウェブテキスト的な印象でした。
投稿元:
レビューを見る
自転車事故で死んだ女の子を運ぶ「天使解体」
姉弟で祖父を殺す「サイレン」
自殺をして学校の地縛霊となる「夜のジャミラ」
美を吸ってはカンバスに吐き出していく「赤假面傅」
書家の先生のもとに仕え弟子に殺される「玄い森の底から」
友達が池で溺れ死んでしまう「アクアポリス」
ホステスが事故で失った右脚の骨を拾う「脛骨」
兎派の老人たちと犬派が対決する「聖戦の記録」
親知らずを抜くと共に昔の記憶が蘇る「黄昏抜歯」
観覧車で出会った少女を死んでも見守り続ける「約束」
海の側で暮らそうとする母子家庭の「安珠の水」
敵兵に囲まれる中兄妹で睦みあう「アルバトロス」
腹の中に海岸を飲み込んでいる男の「古傷と太陽」
ゴッホの絵の庭を再現して欲しいと依頼される「ドービニィの庭で」
敷地に有刺鉄線や地雷が張り巡らされている「隣のマキノさん」
写真:Laurel as Ophelia by Kim Stringfellow,1989
装丁:松木美紀+摩伽羅
私の苦手なエログロ系でした…途中で読むのを断念しそうになった。
ラストがよくわからないものもちらほら。読みが浅いのかな。
「赤假面傅」は少し好きかも。「約束」はちょっといい話。
「聖戦の記録」で芸能人の名前を多用しているのは何か意味があるのか。