投稿元:
レビューを見る
発売日に買った。
もうそれだけで十分思い出深いが(僕は発売日に買う本なんてそうない)。
まず本屋さんから出て、電車に乗って、本を閉じた輪ゴムをはずして、最初の一行めだけ読んだ。
もったいなくてそれ以上読めなかった。
その一行めはすごくいい感じの匂いがした。
投稿元:
レビューを見る
一言で言えば暴力性についての話でした。細かく見ていけば他にも色々わかるところはあるだろうけど今のところそれだけ書いておきます。
投稿元:
レビューを見る
待ちに待った村上春樹の新作。
2つの場面が交互に出てきて 少しドラマの脚本のようだなぁと思ってしまいました。
今までとは少し違う感じです。
−「でも、私はやはり死んだら何もないほうが自然な気がします」マリが言う。「それはねマリちゃんがたぶん精神的に強いからやないかな」−
投稿元:
レビューを見る
映像を文章で表すという表現方法を取り入れ、描写が頭の中のイメージを湧かせやすくショートフィルムを見たかのような錯覚に陥った。物語自体はオチがなく、読者に委ねられている。脈絡のない人間たちが交錯し、ひとつの物語を織りあげる。刻々と進行していく時間を時計で表し、緊迫感を出している。深夜から朝までのたった数時間のお話。少年カフカで氏が、「常に新しい表現を模索している」というのを彷彿とさせた。じんわりと記憶に残る作品。
投稿元:
レビューを見る
最初から最後まで、過去形で成立する文体が面白かった。何か新しいものにチャレンジしようという村上春樹に星3つ。
投稿元:
レビューを見る
村上氏の久々の小説です。文中では【夜はようやく明けたばかりだ。次の闇が訪れるまでに、まだ時間はある。】とありますが、僕はなかなかこの小説から抜け出せず、闇の中をさまよっています。村上作品、奥が深くてレビューが難しい。
投稿元:
レビューを見る
最初は、何だか読み辛く飽きてしまいそうな作品だなぁと思った。最後まで読めたのは作品自体に不思議な魅力があったからだと思う。ラブホが出てきた辺りからはとても面白い本だと感じられた。
投稿元:
レビューを見る
刻々と進む夜と共に、なにかが起こる。またなにかが起こる。そして交錯する。夜にひっそりとひとりで読みました。夜の息づかいだ。
賛否両論なのは確かにうなずけるけれど、それはきっと時代の変化なんだとわたしは思った。
投稿元:
レビューを見る
成長の過程でずいぶんと隔たってしまった姉妹のお話。幼かった時の姉妹が、故障して真っ暗になったエレベーターの中でしっかりと抱き合った思い出、そういう「善き思い出」には人を救済するような凄い力があるのかもしれない。思い出を大切にしよう。。。
投稿元:
レビューを見る
食べ物...私も好きだったやつなのに。
まあ読んでからも気にせず食べてますけど。
今までと違った書き方っていう紹介を聞いた気がするんですが、
確かに1晩のことだということもあるし、今までの作品より短めな気もするし、読みやすいです。
今まで読んだ村上春樹さんの作品よりもなんだかリアルに感じます。
外出先で読んでたからっていうのもあるのかなぁ。
でも、朝の空気の張った(?)感じが伝わってきました。
投稿元:
レビューを見る
ある一夜に交わる人々の物語。
物語がどれだけ広がって縺れても、その繋がりが見えなくとも、最後に氷解すればよい。どれだけ唐突でもそこに感じられるメッセージがあればよい。
しかし、この作品からは、少なくとも私自身は、それらを得ることができなかった。
投稿元:
レビューを見る
村上春樹作品について詳しいわけじゃないけど、大体は読んできている私が思うに、以前のよりもよいです。とくに、海辺のカフカでがっかりしたので、それに比べたら面白かった。村上さんはもっとシンプルな文章を書いたらいいのにとおもいます。そんなくどくど言わなくたって、すごくいいのがかけるはず。村上さんの話が完結しないのだって、いっこうにかまわないし、理由とか哲学とかそういう出来事の意味づけとかいらないと思う。そういうところでは良いと思う。でも、あまりにありきたりな説明が多かったかなあと思う。都市の描写とかね。短編でうまいこと書くより長編の方がむいてるのかなーなんて。
投稿元:
レビューを見る
実はまだ途中までしか読んでないのでなんともいえないけど、期待通りの小説。透明感とダークさがまじりあった独特の世界があります。
投稿元:
レビューを見る
読み終わった後、作者は"何が言いたいのか"と考え込んでしまう一冊。特に込み入ったストーリがあるわけでもなく、淡々とすすむ時間をビデオカメラでとらえるように書き綴っています。村上春樹が好きじゃないと読めないかも〜
投稿元:
レビューを見る
村上春樹の25周年記念作品。今作では新しい段階に突入した感じがする。今までのように各登場人物の過去に長々と触れたりせず、あくまでもある一晩に起こった出来事を淡々と書き綴って行く。それでもちゃんとドラマはあります。やっぱり、春樹さんは後悔させない作家だと思う。俺はコオロギとマリの会話がなんだか好きです。ちょっと短くて誰にでもあっさり読めてしまうので、何か読みたいなと思ってる人にオススメ。