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横山秀夫さんの作品のなかで、一番タイトルに想いを感じた小説。
読んでいるときよりも読み終わった後にタイトルの意味を考えたときのほうが感動を覚えました。
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読み始めてびっくり。興味のない野球と苦手な戦争モノ。がしかし、一気に引き込まれ今まで知ろうともしなかった戦争について深く考えさせられるほど衝撃的だった。
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「回天」って特攻兵器があったことこの本を読んで初めて知りました。。主人公が最後に言った「自分が死ぬのは平和な時代になったときにこんな非人道的な兵器があり、それで死んだ人が沢山いるという事実を後世に伝えるため」という一言に胸が揺さぶられました。私とそんな年も変わらない若者が様々な葛藤をしながら家族や恋人のことを想いながら亡くなっていったこと・・忘れたらあかんと思う。10代、20代にこそ読んで欲しいし読なまあかん本やと思います。
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今年の心に残った本ベスト3に確実に入るであろう本に出合えた。
死へと着実に進んでいく非情な主人公の時間を、ああどうか助けてあげてと、読みたい!いやもうこれ以上読めない!と葛藤しながら、でも読み終わってしまうとなんと2時間もかからず読んでしまっていた。
鹿児島の知覧特攻平和会館を訪れた時を思い出し、眠れなくなった。
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人間魚雷回天にのった青年たちの物語。
せつなく苦しく人間くさい
重いけど読んでよかったと思います。
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人間魚雷「回転」に乗った若者の話。
日本の敗戦を予感しながら、敵艦へ突撃、敵艦を目の前にしながら、出撃できなかった者、訓練で死んだ者。
戦後、いつまでもその呪縛から逃れられない者。
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ほろりときました。
今まで読んできた横山作品とは一味違ったもの。
主人公の想いが、痛いほど伝わってきました。
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回天っていう特攻機(人間魚雷)に乗る主人公の物語。
うーん。そこそこ面白いとは思うんやけど、
帯の内容から想像したものとは違ったせいか
何かちょっと期待はずれ感があるなー。
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人間魚雷・回天の搭乗員に選ばれた青年たちのすごす日々。「俺たちがやってるのは、己の戦争なんじゃないか、ってな」 戦場の描写もなく、淡々と日々が過ぎていく、追い詰められていく主人公たちの心情が胸に痛いです。
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横山秀夫さんは警察小説が多かったのですが、これは人間魚雷「回天」に搭乗した若者達の小説でした。
今までにはない戦争をテーマにした小説?
と思って読み始めたのですがやはり横山さんらしい「組織と個人」がテーマでした。
読んでから気がつきました、これって映画になってましたね、
うっすらと記憶がありました。
でまたまた思い出しました。
去年買った竹内まりやさんのアルバムの中にこの主題歌が入っていたと言う事を。
すごく切ない歌だなあと思って聞いていたのですが、小説を読んではじめて理解しました。
主人公、浩二が恋人の美奈子に宛てた手紙で小説は終わるのですが、その手紙を受け取った美奈子からの「返信」が竹内まりやさんの主題歌だったのです。
小説の続編のような感じですね、読んでから聞いたら思わず涙がこぼれそうになりました。
小説と音楽のコラボレーションはなかなか感動深いものがありました。
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横山秀夫著「出口のない海」。
電車の中吊りにあった広告が気になって読みました。
たぶん、おじさんをターゲットにした広告なんでしょうね。
戦争物、人間魚雷の乗組員の物語です。
小さい頃、京都の嵐山に戦争博物館があって
(今調べたら、南紀白浜に移転した後閉館してた。あらま)
そこで人間魚雷見たんだよね。
ヘイタイサンガテキニタイアタリスルンダ。
10歳にもなってないアタシが見るにはかなり衝撃的だった。
その夏休み、学校でお年寄りから戦時体験を聞くという課題が出て
おじいちゃんが中国、当時の満州に行ったときの話を聞いた。
それのからみで近所の博物館に行ったのかもしれない。
祖父、祖母、母と弟2人で行った写真が残ってる。
写真といえば、そこでがいこつが何段にも重ねてある写真も見た。
通っていた病院では、藤山一郎さんが
「あぁながさき〜の鐘が鳴る〜」と唄っていた。
日本が戦争をしていた歴史を知った夏でした。
昭和史は40年ごとに成長と崩壊を繰り返しているといいます。
日露戦争に勝ってから太平洋戦争敗戦までの40年、
そして驚異的な経済成長をとげてから
今またバブル崩壊から立ち直りきれない泥沼状態になっているわけだけど、
戦争であれだけ人間も街もぐちゃぐちゃにボロボロになった経験を
やっぱり忘れちゃいかんし、経験を生かさないといかんとも思うのです。
この小説はかなりさわやかで涙も出るし、
中学生とかにも読んで欲しいなと思う。
で、戦争ってなんだろ、って考えるきっかけになるといいかと。
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特攻という極限の状態にあってなお生きることの意味を教えてくれる作品。
横山先生の作品は、「半落ち」で出会い、「動機」「クライマーズハイ」などを続けて読んだ。元新聞記者の方だけあって、どの作品も文章が読みやすく、飽きがこない。また、文章の中にあるメッセージが、読後じっくり伝わってくるのがいい。
「出口のない海」では、戦争後期の陰鬱な時期にあって、死に行く若者の苦悩を潔く描いている。同時代設定の作品では、精神的に重く感じられるものも多い。しかしその中でもこの作品は、「生きることへの執着心」という現代では忘れがちな感情を、同じ若者という視線で素直に共有できる。
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戦争時代の話
戦時中の若者が徴兵され出兵していく
時代の流れに巻き込まれて逃れようの無い運命
せつないです。
現代がどれほど自由なのか
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戦争の最終兵器、人間魚雷「回天」・・その存在自体に衝撃を受けた。
まさか、フィクションだろうと思ったら巻末の参考文献にまた衝撃。
正常な思考すらできない軍隊の生活、死を免れたことで向けられる白い目・・そういったものが当然になる戦争の恐ろしさ。並木が言うように、敵の米兵を一度も見てもいないのにすでに自分との激しい戦争を強いられている。
死ぬ直前まで、魔球の完成に拘った並木に胸が締め付けられる。生を諦めさせられたのに、そこにはまだ夢のつづきがある。
耳に馴染んだラヴェルのボレロが、哀しみを誘う音楽に聴こえてくる。
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映画を見てから本を読んだ。
こっちの方がいい。
すばらしい青春小説に仕上がっている。
横山秀夫はこういう小説も書くんだ、と感心してしまった。