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長かった、というより長すぎた、という感があります。
『囁き』シリーズ、『霧越邸殺人事件』、『殺人鬼』などのテイストがあちらこちらにちりばめられていて、綾辻ファンにしてみれば懐かしい感覚も覚えたのですが。(特に『囁き』シリーズのテイストが強かった気がします。)
重厚な雰囲気、そして狂気じみた宴、異形の人々、と面白くなる素材はまんべんにあったのに、殺人事件の真相があまりにお粗末だったんじゃないかと思います。特に動機が。
ところでネタバレは避けますが、あちこちに伏線が張られていたことに後から気付いて悔しい思いをさせられました。中也の名前が呼ばれるシーンでは、とても驚きましたし。
で、上記のようなことを書いていて言うのは何ですが、館シリーズを今まで読んできた人にはやっぱり読んで欲しいかな、と思いました。集大成、という意味で。
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まず先に言っとくけど、面白かった。面白いと言えば、もう本当に面白かった。でも、もしかしたら、その面白さはミステリとしてではなく、ゴシックサスペンスとか、青春小説とか、そういう流れでの面白さだったような気もする。いや、IN POCKET連載時に、最初の数回読んだ段階で、「これって××の話なんだなあ」と思った、それが見事に当ってて、だもんだから「驚き」が少なかったのだ。もちろん、これだけ長大な話しだから、チョコチョコ小さな驚きはあった。でも大ネタ部分がなあ。分かってて、ああ、やっぱりと思って読んでも、その部分が明かされるシーンは結構感動したので、騙されたままだとどれだけ感動しただろうと思うと残念なのだ。(下巻に続く)
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待ち続けた綾辻さんの館シリーズ最新作。本当に待ちくたびれました。待った甲斐があった!といいたいところですが、ちょっと思っていた館とは違っていました。
緻密な点はさすがなのですが、やはり分量が多すぎます。やはり最初の100ページで不可思議な謎が出てくれないので、楽しみが減った気分になりました。
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館シリーズ最新刊!黒猫館から数えて…12年ぶりですか>長。期間的に長いのもありますが、物語も長いです。約650ページずつの上下巻ですから。
ええと、内容的には…まだ上巻しか読んでないのでアレですが、結構話の進みが緩やか。主人公が誰なのかが微妙に判りずらい構成。暗黒館に訪れた河南君なのか、記憶喪失脱出成功な中也君なのか、はたまた小さな冒険者市朗君なのか…。登場人物設定が面白いのが好ましいです。謎が豊富なのもgood(しかしながら引っ張り過ぎな為、多少苛つくw)。浦登の謎が人魚なのか吸血鬼なのか悪魔なのかも上巻ではまだまだ不明なのでした。
取り敢えず…死者が地味なのがチョット寂しい。推理物である限りは殺人がメインなのだからもうちょい盛り上がりが欲しいところです。
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久しぶりに
「えーっ?!」って叫んだ。
長すぎるのが痛いんだけど、
館シリーズ+囁きシリーズって感じで、
綾辻行人の集大成ですね。
うちにあるのはサイン入り。
へへへ
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館シリーズ。暗黒館で起こった殺人。ダリアの宴、浦登家の真実。えっ、そんな展開になるのね、と面白く読んだ。
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分厚いです。
終わり頃まで人が死にません。
そうして奥歯に物が挟まったような感じの文章が続きます。
この本のぶ厚さと、値段にひいてとりあえず上巻だけとか思ったら多分つまんないです。
下巻までいっきに読まんとだめです。
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上巻を読み終わるまでだいぶ時間がかかってしまった。館シリーズの色んな要素が盛りだくさんで、かつ作者の博識なところも、要所要所で見え隠れしてますが、いかんせん、ながい・・、長いのです。下巻はやっと1/3。
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九州の山深い森の中に建つ奇妙な館、暗黒館。その外装のほとんどすべては暗黒色に塗りつぶされていた。「良くないものが棲む」という伝説の館で起きる惨劇とは?
【感想】
http://plaza.rakuten.co.jp/tarotadasuke/diary/200502170000/
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このミス国内ランキング7位にランクインされた館シリーズの最新刊。
江南と鹿谷の両名が中村何某という建築家が作った、館を巡る事件に巻き込まれていくというシリーズ物です。
最初のシリーズを読み始めたのが…、かなり以前でボツボツと続いているシリーズで、数年ぶりの館シリーズではないでしょうか。
いやぁ。
正直……。
ディテールには凝っていて楽しいですけど……。
特別、トリックや構成に新しいものを感じたかといえば、そうではないです。
おどろおどろしい雰囲気やあちこちに散りばめられた古典的本格派を彷彿とさせる小道具とかはありましたけど……。
中原中也をモチーフとしているのも……。
正直、初期の館シリーズの方があたしは好きですね。
全く、個人的な嗜好ではありますが。
しかし、その雰囲気がフェイクとなっているといえば、そうなのかもしれない……。
久しぶりの館シリーズとしてはやや不満。
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綾辻行人、待望の最新ミステリ。12年ぶりくらいだった気がするけど、ノベルス版2冊という極悪なものになりました。しかも1冊がすっごく分厚いし。館シリーズとしてはかなり異色な感じの作品です。綾辻行人がこれまでに発表してきた作品の、すべての要素が詰まっている、館シリーズというよりも綾辻行人の集大成と言える作品です。
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異能の建築家中村青司の異形の館が、九州の人里はなれた山中の湖に建てられている。それは「暗黒館」。光を忌み闇と共に暮らす、全体が黒一色に塗られ内装も黒、もしくは血の赤色。
浦登家の当主の息子・玄児に招かれた中也は「暗黒館」の一大イベント『ダリアの宴』に招かれる。そこで食される肉。
どろどろとした人間関係、不可思議な視点、時間軸の錯綜。犯人の狂気。
上下巻で7cmもの厚さになる長編。新本格ミステリー作家としての真骨頂。
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館シリーズ第七作目。上下巻計1200ページ以上の大作。星3.5というのが感想。筆者も触れているように、人によって驚く所が違うと思う。
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何年ぶり? 10年以上は経ってるよね。いつまで経っても書き終わらないので、とうとう自分を追い込むために連載を始めたってエピソードがあったのは、確か暗黒館だったと思うけど…。
えーと。叙述引っ掛けっぽいなあ、と思いながら読むも、本当のところはどうなのか、は面倒なので深く考えないで読んでました。
[2005/04/01読了]
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長い・・・・。「視点」の切り替えが多いため館で起きてる事の全容が捉え難くなってるのもありますが、読むペースがなかなか上がりませんでした。ともあれ随所に散りばめられてる小さな謎や視点変更の違和感がどう下巻で収束するのか・・。総評はそこを見るまでは下せないですね。