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典型的なフーダニット系の推理小説。この人の文は比較的読みやすいのでオススメ。『長編本格推理』とかいうキャッチコピーが付いてるけど、『暗黒館の殺人』の後に読んだから短編にしか思えない…。
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分量はかなり少ないが、それだけに密度が高く感じられた。
柄刀一といえばトリックの印象が強いが、今回はそれとロジックがうまく融合している感じ。
中盤、いくつもの伏線を回収しつつ繰り広げられるディスカッションによって、事件の様相がはっきりしてくるところなど、読み応えがある。
トリックもロジックも、意外性まで詰め込んだ一品。
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量も中身も案外シンプル。決してちゃちだというわけではないけれど、「……そんな簡単なことだったのか」と後になれば思ってしまう。にもかかわらずまったく見抜けなかったのは、次々繰り出されるロジックの波に翻弄されたからに他なりません。でも翻弄されながらもあーでもないこーでもないと思考をめぐらせるのが、ミステリ読みの楽しみなんだよなあ。
動機面はさすがに予想外。この「心理的アリバイ」はかなり見事。これは「シンプル」とは言えんぞ。
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南美希風の中編。
今回の謎は大技ということもなく、解決に大ジャンプもない印象。
エピソードにちょっと無理矢理感を感じるのも残念。
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2011/1/27 Amazonより届く。
2012/11/19~11/20
南美希風シリーズの後発作品だったらしい。文庫オリジナルで初出よりも先に文庫化されていたようだ。文庫化は後だが、OZの迷宮、がシリーズとしては最初のよう。と、内容に関係無いことを綴っているが、それが私の個人的評価。作品として悪いわけでは無い。が、何故か個人的にはあわないようだ。以前から感じていた、柄刀作品とのミスマッチはどうやら決定的の様子。
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スタンダードなミステリィ。
トリック自体はすぐに思いつくが、どこまで理詰めで考えられるか。ちゃんとフーダニットにまで持って行ってこその名推理、というわけですね。
しかし柄刀にしては珍しく、常識的な犯行動機だったな。
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南美希風シリーズ。実業家の焼死事件と、6年前に起きたその妻の刺殺事件に美希風が挑む。
長編だけど、短めで読みやすい。でも、中身は柄刀さんらしく、トリックと端整なロジックの組み立てが見事。分かってみればシンプルなんだけど、二転三転する事件の様相にすっかり騙された。
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ストーリーは登場人物が事件についてひたすら話すだけでやや面白みに欠けますが、消去法による犯人絞り込みロジックは圧巻ですし、犯人が焼死体を作りあげた理由もちゃんと意味のあるもので良く出来ていると思います。短いページ数ながらも本格推理の醍醐味を味わえる一冊です。
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南美希風(みなみ・みきかぜ)シリーズの1作目です。
思ったよりあっさりした作風でした。
主人公・僕の目を通して見た事件の経緯、その始まりから解決まで。
探偵役の美希風さんがカメラマンとしてたまたま招待されていて、
わずかなヒントからひとつひとつ推理を積み上げていく。
最初に限定された空間で事件が起こるので、
容疑者や動機も限定されてコンパクトにまとまった感じです。
個人的には、登場人物たちが普通すぎて物足りなかったかな。
特に探偵役などもう少し癖のある人物像を期待してしまいます。
人物も事件もストレートなので、さらっと読めました。
美希風さんのシリーズはまだあるみたいなので、
導入作品というところでしょうか。
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南美希風シリーズ第二弾。こちらは長編。ロジックは中々気持ちよく感じられたけれど仕掛けられたトリックは詳細な点がちょっと曖昧なまま終わってしまったのでそこが拍子抜けかな。探偵役の南美希風がそこまで登場頻度が高かったわけでもないところもちと物足りない感じ。
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エラリー・クイーン的なロジックによる犯人当て。そこまで考えるんだというような、徹底的な検討によって、全ての可能性を潰していくようなロジックはすごみがある。その上で、シンプルながら効果的な仕掛けも少々。極めて正攻法なフーダニットなので、あざとい仕掛けとは無縁ですが、ミステリファンなら満足度は高いと思います。その分、ドラマ部分は淡泊。
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火の神の熱い夏
エピローグとしてのプロローグ
第1章 まだ誰も燃えない頃
第2章 燃え盛る死地
第3章 時の凍りついた部屋
第4章 白熱する論争
第5章 炎に浮かぶ真実
エピローグ
光文社「火の神の熱い夏」 2004年9月