投稿元:
レビューを見る
<地方=犯罪多発地帯>を事例をあげて論証している。自らを『郊外批判者』と言ってるだけあってショッピングモールのあるところに犯罪ありという文章。
投稿元:
レビューを見る
日本の都市及び郊外の開発の風景に対し、危機感を抱いている筆者。自動車社会、ショッピングセンターなど、コミュニティを破壊する要因だと論じている。共感できる部分は多々ある。金儲けだけではない、都市のデザイン、地方のデザインを模索しなければならない時代である。
投稿元:
レビューを見る
都市に憧れ模倣した結果、日本の郊外の風景は均一化され、どこまで行っても同じ風景が広がるようになってしまった。ファミレス、量販店、スーパーマーケット。自らすすんでアイデンティティを失った「故郷」
薄っぺらいモノカルチャー化した地方が作り出す軽薄な文化。
豊かさとは何だろう。
投稿元:
レビューを見る
ジャスコの話はなるほどと思いました。
街がどんどん無機質になっていっている感覚は前々からありました。
便利なのはいいけど、便利すぎるのは毒です。
投稿元:
レビューを見る
事象と数字とを最高のタイミングで提示することで、否定しようがない「真実らしさ」を作りあげる、天才的作者。
投稿元:
レビューを見る
農村型消費社会のシンボル ジャスコ
消費社会化した地方 消費社会化してイカれた地方
低所得層ほど教育費が減少し、テレビやゲームばかり、低い階層の子供ほど学習時
投稿元:
レビューを見る
★どこかで聞いた郊外論★ジャスコのあるような郊外の地方都市で犯罪が多発する。中心地の商店街が薄れ、どこもかしこも同じような景色は地域性を失っているという警鐘はすでに耳慣れた指摘。対照としてあげる吉祥寺などのは理解はできるが、ではどうすればその方向に地方都市を転換できるのかが分からないのが、この種の論にいつも感じる不満だ。続編を読むべきなのだろう。しかし「ファスト風土」という造語はそれが指し示す風景以上に安っぽい。
投稿元:
レビューを見る
大学時代にバイトしていた本屋の店長のオススメ本です。三浦さんが売れるきっかけになった本ではないでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
2005.12 郊外化の病理。よーく分かります。犯罪は増えるし、日本中がみんな同じ風景だし、買えるものもみんな同じ。私ごとですが、先日なんか仙台へ行ったら、前日に東京のお店で買ったのとおなじ服がおいてありました。いまや当たり前か!
投稿元:
レビューを見る
「地方の均質化,没個性化」が犯罪発生率上昇に関係しているというのが冒頭の主張。そこから「こんな地方に誰がした」という経緯を説明し,「これからの日本の文化的生活はどう発展していくべきか」について論を進める。
筆者の言う大量消費「するだけ」社会については,私も嫌いだし,この本の主張内容には基本的に同意する。しかし,地方を悪者視したあと,都市に眼を向けるだけで,地方のフォローがないことや,「単に憶測に基づくのではないか」と疑わせる記述が多々あるのが惜しいところ。
とはいえ,着眼点はすばらしいので,みんなに読んで欲しい本。
投稿元:
レビューを見る
公民の課題図書。自分じゃ絶対に手にしなかったと思う。ラスト3分の1はものすごく興味深くて、どきどきした。新書でこうまで思えるのは珍しい。前半の犯罪に関する章、イオングループに関する章は少しくどすぎる。でも、ひとは環境によって育まれるものであるのだという結論に頷くためには必要な過程だったのかもしれない。希望のデザインは最近かなり興味があることだ。
投稿元:
レビューを見る
そりゃあ、ジャスコは便利ですから、必然的に犯罪者にも便利がいいでしょうね。包丁は料理を作るのにも、人を殺すのにも使えますからね。じゃあ犯罪なくすために包丁なくしますかね。まぁ、言いたいことはわかるんですが、じゃあどうしろと?という疑問は拭えません。
投稿元:
レビューを見る
三浦展:社会学部卒業
徹底的に「地方」をこき下ろしている本。
(社会学者なので、建築都市に対する提案は目にタコてきなのは、これもまた然り)
犯罪は地方の国道沿いで起きている、
そしてその近くには必ずある大型商業施設。
よってイオン、ジャスコは悪である、
なぜならば、クルマで移動して、大きな建物の中で
人との(店員)とのコミュニケーションなしに、ものが消費されていく。
子供達は、消しゴム1つかうにも、イオンにクルマで運ばれて行く。
地方はいかれている、消費することしかない。
のどかな田舎。はもはや幻想である。
東京で育つ子供のほうが自然体験学習と、積極的である、
教育費では、東京と地方で差があるのに、娯楽費では大差ない。
大型商業施設のなかで、スーパーも本やも、ブランドショップも消費されて行く。
階層化を受入れ始めているのが危険。
また、小話として、過去3年の間に海外旅行に出掛けた事のある18−24歳の若者
アメリカ人:21%
スウェーデン人:92%
ドイツ、イギリス人:77%
イタリア人:72%
フランス人:67%
カナダ:56%
に比べると、かなり低い。
日本31%
アメリカは世界で一番素晴らしい!と考えている若者が多い、
だから平気で他国を爆撃できるのだ、という俗説紹介。
日本人は、戦争の経験があるからそんなことは考えない、が、
「地方で快楽原理のみで生き、メディアに翻弄されやすい日本人が増えていく予感が。。」
という。
Jリーグを持ち、チェーン居酒屋で集う日本人が突如
「ニッポン!ニッポン!」と騒ぐプチナショナリズム。
と。
極論かもしれないが、否定できないです。
投稿元:
レビューを見る
「地方を殺すな」のイントロ文を書いていた三浦展氏の著書。
「ファスト風土」論の入門書とも言える作品。
ファスト風土の背景、現在まちづくり論に潜んでいる罠を痛烈に書いている。
以下、読書メモ
-----ー-
1970年代以降のテーマ:「中央と地方との格差是正」
日本列島改造論、全国総合開発計画
=日本の中流社会・消費社会を地方の隅々まで貫徹させることを目指した政策(P135)
ーーーーー
地方が地方としての土地の固有の記憶を失うこと
=ファスト風土→記憶喪失の風土(P181)
ーーーーー
「消費」「所有」という基礎の上に成り立つ新しい「コミュニティ」の原理について・・・
ここでいう「コミュニティ」とは(ほかによい言葉がないのでコミュニティということばを使っているのだが)
狭い意味での共同体とか地縁血縁といった意味ではない。それはむしろ「共異体」である。異なる人びとが常に出入りしながらも
そこにつねに何らかのコミュニケーションが生まれ、コミットメントが生まれる場所といった意味である。
若者に人気な街・・・吉祥寺、下北沢、高円寺・・・(中略)・・・「共異体」への志向性が表れている。(P190)
ーーーーー
「共異体」について
1.立体的な奥行きのある多様性が存在している(SC:平面的な多様性)
2.古いものから新しいものまで、異なる時代、異なる世代の異なる文化が重層的に存在し
街の中にそれらがモザイク的に見え隠れしているような状態(P192)
3.個人性(個人の魅力)(P195)
4.あるける街
ーーーーー
都市を「買う」「消費する」「所有する」のではなく
都市を「使う」「利用する」、そして、都市に「関与する」ことが魅力となる時代になっている(P195)
ーーーーー
「スローライフ」「スロータウン」・・・言葉の誤解あり
ゆっくり作ることではない・・・(中略)・・・関与のプロセスが全て開示されている点が重要なのだ。
そして、だからこそコミュニケーションがうまれる。(P199)
ーーーーー
スロータウン:誰がどんな気持ちで物をつくって打っているのか見える、関与のプロセスが見える街(P200)
ーーーーー
投稿元:
レビューを見る
メモ
TVで等で人々の物欲が刺激されて、利益誘導政治がその背中を押して、気づいたらどこもかしこもお互いのコピーのようになっている「郊外」。消費社会の果ては都市部でなく郊外にあった。その土地固有の歴史や人々や生活がどんどん消えていく。希薄な関係しか作らない「買う」「消費する」から、人と人の交流を産む「使う」「関与する」へ。街も人もありかたを考え直すべき。
シャッター商店街を見て切なくなってる暇があったら、イオンとかアウトレット行かずに近所の個人商店でモノを買えばいい。安売りしてないし、ポイントないし、品揃え悪いけど、でもそこで買おうとする行為が街へのコミットメントだと思う。価格コムチェックして、大手量販店回ってすっごく値切れたよ!っていうのを聞くたびにすごいやるせない。消費社会です。