紙の本
「グダグダ系高校生」の描写がリアルな小品的作品
2007/05/16 17:04
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いえぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「リアル鬼ごっこ」で、ベストセラー作家の座を射止めた山田悠介氏による作品です。文庫書き下ろしで、四百字詰め原稿用紙換算二百五十枚強の分量です。言わば小品的なニュアンスを持つ作品と言ってもいいでしょう。
高校生五人組が、超リアルな仮想空間体感ゲームの中に入り、バトルを展開していくという筋になっており、一見、特に目新しい感じはしません。「リアル鬼ごっこ」をはじめ、各作品で独創的な部隊設定を展開している山田氏にしては、ありきたりだと、感じた方もいるかも知れません。
その感覚は、ある面では当たっています。作品中では、スピード感のあるアクションが展開されていくものの、そのどれもが、ある種想定の範囲内で、少なくとも筆者を驚かすには至りませんでした。
ですが、決してつまらなかったわけではありません。むしろ、本作品は、「リアル鬼ごっこ」などにおいて、キャラクターを、作品世界を見せるための道具、つまり、シチュエーションが主でキャラが従とするシステムで組み立てていたようにも思える山田氏が、新たな方向性を見出したとも見ることができるのです。
それは、キャラクター。しかも、圧倒的に格好いいとか、格好悪いというのではなく、適度にグダグダ感を漂わせた、きっちり現実的な範囲でダメな高校生五人組を少ない枚数で描写できているところに、本作の魅力はあります。自分のことを賢いと思い込んでいるが、実際はそうでも無かったり、能力があると自分では思っているのに、現実はそうではなかったり。こうして文にして見るとかなりイヤな感じがする高校生たちを、嫌味な感じではなく、未成熟が故の明るさ、爽やかさが裏に見えるように書けているのには正直ビックリしました。小説では、ありそうでなかなかない高校生像だったと思います。この作品で提示された、山田氏第二の武器の威力は、かなりのものがあると、個人的には感じました。
ただ、折角のキャラクターを活かすのなら、非日常に投入したりしないで、高校三年の夏休みという、人によってはかなりグダる日常を活かしても面白かったようにも思えます。
投稿元:
レビューを見る
バーチャルの最新ゲームで選んだコースがA
だから Aコース。
こういうゲームあったら一度プレイしてみたい♪
ちょっと怖いけどね
投稿元:
レビューを見る
他の方々のレビューでは厳しかったが、自分的には一番面白かったと思う。山田悠介の書く本はラストがワンパターンが多いので、このような終わり方には正直驚いた。
投稿元:
レビューを見る
図書館で出会った本。
読んでいるうちにみるみる引き込まれてくる。私も学校の中にいるみたいでドキドキした。
スリルが味わえる作品だね。
投稿元:
レビューを見る
あらすじに惹かれて読み始めましたが、リアル鬼ごっこより、私はこちらの方が好きです。最後のどんでん返しは『お!』と思いました。
投稿元:
レビューを見る
さーっと読める小説。内容は、リアル鬼ごっこ同様リアルバーチャワールド。ゲームの中に自分が入り込んで、敵を倒していくという設定で、どうもこの手のノリはあわないらしい。もう少し描写を詳しく書いてくれれば、面白くなりそう。中学生向き。
投稿元:
レビューを見る
ネタ的には「おー!」っと言うのがありましたが、
実際読み始めてみると「んー」って感じでした。
サクサクと読める点は良いかと思います。
もう少しキャラの個性が出てると良いのではないかと思いました。
とりあえず、別のコースも気になるところですが、
ゲーセンにこんなゲームがあったらやってみたいですね。
投稿元:
レビューを見る
自分はこの作者の本は『リアル鬼ごっこ』しか読んだことがないのだけれど、あちらの方がまだ良かったかも。内容としては中学生くらいが楽しく読めるものというカンジ。どうしてもまだ未熟な部分を感じてしまう。続編に『Fコース』というのがあるらしいので、それを読めばまた感想も変わるのかも。
投稿元:
レビューを見る
ほんとうの世界にいるみたいな感覚を覚えるバーチャワールドで、主人公たちがAコースをチャレンジします。
投稿元:
レビューを見る
賢治たち高校生五人が挑んだ、ゲーセンの新アトラクション「バーチャワールド」。メニューの中から「Aコース」を選ぶと、次の瞬間、彼らは炎に包まれた病院にいた。襲いくる敵を退け、ここから脱出するのだ。しかし設定にはない女性の自殺現場を目撃して以降、連続する不可解な事件。本当にこれはゲームなのか?書き下ろしシリーズ第一弾。
投稿元:
レビューを見る
うーーーん。
これはホラーなのでしょうか?
ミステリーなのでしょうか?(汗)
途中のお話は何気に好きな部分もあったりしますが、最後のオチが・・・・・。
もったいないかな〜^^;
投稿元:
レビューを見る
賢治たち高校生五人が挑んだ、ゲーセンの新アトラクション「バーチャワールド」。メニューの中から「Aコース」を選ぶと、次の瞬間、彼らは炎に包まれた病院にいた。しかし設定にはない女性の自殺現場を目撃して以降、連続する不可解な事件。本当にこれはゲームなのか?
投稿元:
レビューを見る
賢治たち高校生五人が挑んだ、ゲーセンの新アトラクション「バーチャワールド」。メニューの中から「Aコース」を選ぶと、次の瞬間、彼らは炎に包まれた病院にいた。襲いくる敵を退け、ここから脱出するのだ。しかし設定にはない女性の自殺現場を目撃して以降、連続する不可解な事件。本当にこれはゲームなのか?
投稿元:
レビューを見る
『燃え盛る病院から脱出せよ』
バーチャワールドで起こる不可解な出来事。
ゲームとは思えないリアルな設定の中で、男子学生がクリアを目指す話し。
相変わらず勢いがあって良し。
ちょっと短め。
投稿元:
レビューを見る
アイディアがすごい。
でも短い。読み始めたら止まらずに読み終えてしまう。物足りない。でも、この作者の作る世界観は好きかも。