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待っていました、ジョーンズの新刊。デイルマーク王国史、四部作の第一冊目。あと3冊も続くかと思うと続きが楽しみだ。物語はクィダー(リュートのような楽器)を奏で歌を披露しながら旅を続ける「詩人の一座」お調子ものの父クレネン、もの静かな母レニーナ、長男ダグナー、長女ブレッド、次男モリル(主人公)は最後の王アドンが倒れて以来領地を治める伯爵達の内乱の続く南部から北部へ向かって馬車を進めていた。途中北へ向かう少年キアランを馬車に乗せ、順調だと思われた旅の道のりが一変、父の殺害、母の再婚、兄の投獄、キアランの正体とは?モリルに託されたクィダーの真価とは?運命のうねりに飲み込まれながら、逞しくも戦うモリルとブリッド。二人の運命やいかに?!
ジョーンズの初期の作品なだけあって、物語の軽さがなく大きなどんでん返しも(今の所)ないのだが、それが良い。中世の香り漂うデイルマーク王国の雰囲気作りに一役買っているのではないでしょうか。ダークホルムよりも9年目の魔法のほうが好きかも!という人、おすすめです。
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一つの国の興亡を描く壮大な大河ドラマ第一巻。
これは、偉大な詩人の血を引くモリルの物語。
一冊一冊がまったく違う話で大変楽しめる。
文庫で安いし、超お勧めである。(最終巻以外は)
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シリーズ1作目。丁寧に描かれたファンタジー。詩と楽器の持つ不思議な力の織り成す物語。兄弟げんかにリアリティあり(笑)
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なんというか、古風な香りのただようファンタジーでした。大仰な仕掛けはなく、あちこちに小技が効いている感があります。壮大な物語ではなく、詩人の家族がぶつかった事件です。背後には、いろいろあるみたいですが、基本は事件。だからこそ、楽しめます。しかし、一番謎なのは主人公ではなく、お母さんに思えてしょうがありませんでした。
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架空の国デイルマークの物語。
全部で4部作らしく、4巻はまだ読んでないけれど1~3巻は全部4巻のための伏線と考えてもよさそうです。
いつもながら、登場人物がとってもリアルで、欠点も長所も持ち合わせている普通の子供達。ただ違うのは家が詩人一家っていうことだけです。
災難続きで、大人のずるさ、汚さにも負けずたくましく生きる子供達の姿が見ていて応援したくなります。
今後彼らがどう成長していくのかが非常に楽しみです。。
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デイルマーク王国史4部作の一冊目。1975年の作品、2004年刊。
中世風のファンタジーで、重厚な設定。
デイルマークは王亡き後、伯爵が各領地の実権を持つ封建時代。
町を家族で旅して回る一座の少年モリルは11歳。
父親は詩人(うたびと)クレネンとして知られ、陽気で押し出しがいい。母親レニーナは元は南部の貴族の出だが、愚痴一つ言わない物静かな色白の女性。
暮らしは貧しいが、ピンクと金に塗った派手な馬車を賢い馬オロブに牽かせ、歌の才能のあるまじめな兄ダグナーと気の強い姉ブリッド、まだ不確かだが才能の片鱗を見せる赤毛のモリルは仲良く暮らしていました。
ところが、身分が高いらしい少年キアランを北へ届けるために馬車に乗せてから、父が殺され、兄は投獄され、南部と敵対する北部を巡る政治に深く関わっていたことを知らされます。
母の故郷から子供たちだけで脱出しますが〜
父に譲られた楽器クィダーの不思議な力をモリルは使いこなすことが出来るのか…?
スリリングでストレートな展開で、登場人物は生き生きしているけど、後の作品ほどはっちゃけてないのが読みやすい。
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(「BOOK」データベースより)
町から町へと旅する吟遊詩人クレネンの一家が、見知らぬ少年を馬車に乗せたときから、過酷な運命が始まった。父の死。囚われた兄。末っ子のモリルは父の素顔を知るとともに、遺された弦楽器クィダーに秘められた、魔法の力を見出す。だが、さらなる危機が…。現代ファンタジイを代表するジョーンズが描く、壮大なる冒険と奇跡の物語。
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図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
町から町へと旅する吟遊詩人クレネンの一家が、見知らぬ少年を馬車に乗せたときから、過酷な運命が始まった。父の死。囚われた兄。末っ子のモリルは父の素顔を知るとともに、遺された弦楽器クィダーに秘められた、魔法の力を見出す。だが、さらなる危機が…。現代ファンタジイを代表するジョーンズが描く、壮大なる冒険と奇跡の物語。「デイルマーク王国史」四部作、ここに開幕。
歴史ファンタジーで、ダイアナ・ウィン・ジョーンズってどこかで聞いた覚えがあって、いちばん薄い本を手にしてみたらデイルマーク王国史の初刊で弦楽器クィダーが物語の鍵をにぎるみたいで、興味があって借りてきた。
面白くてあっというまに読めました。
児童向け?というかハリー・ポッターと同じカテゴリのようで日本語も読みやすくなっていたので昨日今日で読了。
楽器と子供と馬と吟遊詩人。
このアイテムだけで惹かれるわたしは子供でしょうか?
いきなり父が殺され、父の素顔が告げられ、母の別の顔を見て、兄がとらわれ、あまり賢くない姉と、素性をかくす少年と、そして魔法の楽器が手元に残ったときのモリルの大冒険。
音楽と心が一致すると魔法が起こる、そんな物語でした。
Cart And Cwidder by Diana Wynne Jones
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すごくおもしろかった。
最初は名前が覚えられなくて読みづらかったけど
読みすすめばすすむほどとても引き込まれていく
とにかく登場人物がいい。
クレネン一家は詩人でクィダーで詩と物語をつむいで旅をしている。
王の亡き後領主たちが納める南北の溝が深まりその争いに巻き込まれていく。
モリスが馬のオロブが殺されたときにクィダーの力でソーリアン伯爵を殺してしまい、その罪と向き合い一人旅立っていく終わりにも惹かれた。
とても続きが読みたくなる作品。
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デイルマーク王国史四部作の一作目。
かなり衝撃的なストーリー展開なのだけど、登場人物の性格のせいで中和されて泣ける、とか感情が揺り動かされるようなお話ではないです。
でもおもしろい。
巻末に用語集が出てるのですが、そこで登場人物の行動の謎が明かされたりするので最後に読むのがよいです。
続きも読みたい!
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言葉が力を持つという言霊思想に共感。初期作ということもあり、ストーリーのキレは物足りないが、残り三作の展開が楽しみ。
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馬車に乗って旅をする詩人一家の物語。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズにはめずらしく?少年が主人公。
表紙絵はもっとド派手な絵柄でよかったかも・・・
なんか地味ですよねぇ・・ピンクの馬車を描いて欲しかった!
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「ハウルの動く城」や「大魔法使いクレストマンシーなどで知られるダイアナ・ウィン・ジョーンズの初期の連作年代記ものの第一作。アーシュラ・K・ル=グインの「ギフト」「パワー」「ヴォイス」の「西のはて年代記」三部作とちょっと似てるような気がするが、二作目以降はどうなるんだろう?
作品世界の雰囲気はグインのものと、なんだか似通っている。
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ジョーンズ作品とは思えない静かな始まりで出だしは退屈。でもいつのまにかひきこまれる。モリルの両親の真実がなんだかさみしい‥
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洋物はファンタジーの宝庫だけど、いかんせん、前置き(と言うのか、導入部と言うか)が長くないか?面白くなるのを期待しつつ読み進めるのは、やはり疲れる。