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「ウルトラセブン」と「怪奇大作戦」について読みたくて図書館で借りた。
ネットでも詳しく書かれたサイトが存在するので、特に目新しいことは書いてなかったけれど、著者の情熱を感じた。年齢近い。
最近「怪奇大作戦」がDVD化されたが、くだんの24話は封印されたまま。至極残念。牧さんシビレル。
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ウルトラセブンの第12話に代表されるような、作品の内容に問題(主に、社会的な差別や誤解などを助長するなど)があるとされたために、再放送はおろか、メディアでの発売や特集記事などからも封印されてしまったもの理由の真相に迫る。
著者が興味本位ではなく、真摯に封印理由の真相に迫ろうとする姿勢が文章ににじみ出ている。リアルさが感じられた。真相に迫るほどに、封印理由は世間で云われているものとはズレがあることが明るみにでてくる。
特に衝撃的だったのは怪奇大作戦の「狂鬼人間」っだ。これは現実的で犯罪があったのではないかと予感させるが、実際には事件になっていないようだ。やはりこの手の話というのはきな臭いことが現実にあるのかと背筋が寒くなる思いがする。
ちなみに、狂鬼人間がネットで検索すれば海賊版を見ることができる。私が見た感じでは、確かに使われている言葉自体は問題視されるだろうが、内容は、今日のエグイものに比べればむしろおとなしめと感じた。時代背景に違いだと思うのだが。
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2004年刊。◆特撮・マンガ等の封印作品を挙げ、そこに至った要因を関係者のインタビュー等から解読。ウルトラセブン12話が封印作品であったことは既知だが、他の作品は殆ど知らない。◆全体的には、製作者・創作者側は、差別等を告発する意図で製作したが、その意図に反する結果・評判を招来したもののよう。また、作品あるいは作品全体からみてさほど問題はないのに、著名な作品を批判することで批判者の自己アピールに利用した面も見え隠れ。◇他方、製作者側の無知による明白な誤謬ある作品もあって、正邪の判別がつけにくいものも多い。
もっとも、自主規制が過ぎると、作品のテーマがぼやけ、面白みだけでなく、社会問題の告発すら自制してしまう結果も予想され、痛し痒しの面は拭いがたい。最近、人間の業に迫るようなテレビ作品に出会えていないことから、そう思ってしまうのだが、実のところどうなのだろう…。
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すごく真面目に書かれた力作。封印された作品名だけを並べた本もある中、何故封印されたのかを丁寧に取材している(それでも原因がハッキリしないものが多いという事実もまた興味深い)
この本は10年以上前に出版されているけれど、いまだに似たような事案(女性差別にあたりそうな萌え絵やエロゲーの絵を公的なポスターに使って問題になった等、つい最近も聞いた)が発生していてあまり人権に対する意識改革が進んでいるとは思えない。過激な表現や差別表現に対してはますます締め付けが厳しくなっているし、コンプライアンスという言葉も定着した。確かに昔は人権意識が低過ぎて明らかにダメなものもあった。でも過敏過ぎるのでは、と思ってしまう事も無くはない。意識改革ではなく、ただ目に付かないように消し去ることのみが進んでいるように感じるのだ。
封印されたものには作り手側の「誤解」「認識不足」と、受け取り側の「誤解」「曲解」、またはそれらが双方ともにある場合がある。この本の中でも差別だと訴えた団体と制作側が和解しているものもある。でもその後、自主規制だったり他からの圧力だったりで封印の憂き目にあっているのだ。はなから観る価値もない駄作なら消えていっても仕方ないけれど、観るべきところがあったのではないかと思える作品には再評価の機会があってもいいのではないか。
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mmsn01-53
【要約】
・ウルトラセブン 怪奇大作戦 ノストラダムス ブラックジャック 0157ゲーム
【ノート】
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