投稿元:
レビューを見る
ミステリとしてはそのトリックと謎解きにあまり新鮮な驚きを感じなかったのですが、全体を漂う雰囲気はやはり島田作品、という感じがしました。欲を言えばもっと御手洗と吉敷の出番が欲しかったところです。帯に期待しすぎた感がありますね。
事件が終わったかのように見え、もやもやとした気分で読み進んでいたところにはっとするような結末を見せられて、その読後感に「幻想」というタイトルが意図したものを掴んだような気がしました。
投稿元:
レビューを見る
「この頭部、足部を森孝の具足中に葬れ」
血溜りに浮かぶ生首と切断された片足。発見された第三の死体が、龍臥亭を恐怖の底に叩き落とした。そして、旧日本軍の研究所で行われていた肉体縫合の悪魔的な実験。百年の時空を超えて、伝説の魔王が甦る――。
ファン待望! 御手洗潔と吉敷竹史の推理が、いま初めてクロスする!
【感想】
http://plaza.rakuten.co.jp/tarotadasuke/diary/200501090000/
投稿元:
レビューを見る
御手洗&吉敷の競演、堪能いたしました。というより両シリーズを読んでこその楽しみかも。ミステリーとしてはいつに増して強引だから。
投稿元:
レビューを見る
御手洗シリーズと思って購入したら、
うっかり吉敷刑事がいたりして、そんなお話。(これこれ)
御手洗シリーズしか読んでないもんで。
内容は軽いけれど読みやすくてありがたかったです。(上下巻だけど)
件の竜臥亭を良い意味でフォローしているような。主に50代突入おめでとうな石岡君の。
吉敷さんのあまりの地味ぶりに逆に感動。
しかし龍臥亭に比べると蛇足の感も否めない。
投稿元:
レビューを見る
……滅入りました。
物語を読み進め、真実を知るのが怖いと思い、そしてその真実が明かされた時、やはり怖いと思いました。人間って怖い。
私が感情でものを考えるタイプだからか、トリックや事件そのものよりも、発端となった人間関係の部分を見てしまう。
そうすると、この話は本当に滅入る…。
島田先生の本は、読む前に覚悟が必要です。
隠された悲劇を読むのが辛くて。しかも、おそらくは本で語られること以上に酷いことが、公然と行われているのだろう…人間社会では。
そう考えると、さらに滅入る。
トリックの内容については、驚く部分ではないです。ですが、幻想的な舞台とシーンについては、鳥肌がたつ思いでした。
多分、もうこのシリーズはトリックがどうとかそういうことではないのだろう。
投稿元:
レビューを見る
2006年02月19日
御手洗くんと石岡くんはもう一緒にいてくれないんだろうか。
妹にネタばれされて悶絶しましま。
投稿元:
レビューを見る
最後に事件の謎解きがこのような形で付け加えられる手法は、コナン・ドイルも用いているが、本当にあっと驚く結末だった。
これを読んだ後、改めて読み直してみると、パズルが埋まっていく快感を覚える。
伝説の形を借りて人間の内面を映し出したすばらしいドラマだった。
これを読み終わってすぐに寝たのだが、夢の中にも出てくるほどインパクトがあった。
投稿元:
レビューを見る
御手洗と吉敷の共演!? ……でも実は双方ともチョイ役(笑)。
「龍臥亭事件」のような位置づけの作品だけれど、前作よりも謎が派手。解決も派手。全部派手。前作が前置きだったんじゃないか、とすら思ってしまった。
正直なところ、こんなもん論理的解明は無理だろっ! まあタイトルに「幻想」とつくくらいだから、幻想テイストの曖昧解釈でもいいか……などと不届きなことを思いつつ読んでいた私が、読了後考えを改めたことは言うまでもなく。まさかこんなにきっちり解決してしまうとはなあ。怪奇的雰囲気に振り回されっぱなしでした。お見事。
投稿元:
レビューを見る
10年3月6日開始
10年3月6日読了
島田荘司は学生時代に読みふけった作家の一人。「占星術殺人事件」に衝撃を受け、当時出ていた作品はほぼ読破。「アトポス」を大学からの帰りの本屋で出ているのを発見し、かなり高かったけど迷いもせず購入したっけ。
今でも好きな作家の一人であることは間違いない。この作品も出た当初すぐ購入したしね。御手洗シリーズと吉敷シリーズの接点となった「龍臥亭事件」の登場人物が再び登場。「龍臥亭事件」の内容は覚えていなくても問題はなかった。内容は悪くないと思う。でも、あのようなトリックというかあの方法が実際に可能かどうかと思ってしまって高評価を上げることは出来ない。
投稿元:
レビューを見る
御手洗と吉敷刑事のクロスオーバー。しまった、吉敷シリーズも読んでおけばよかった。御手洗と電話で話した里美の感激具合が可愛かったです。
下巻の石岡君もまるで御手洗が乗り移ったかのような働きぶり。本当に石岡君は強くなったなぁ。また「異邦の騎士」を読み返したくなりました。
実際あのトリックを実行するのはまず無理だろう…とは思うのですが、数々の偶然が重なって奇跡が起こった、まさに幻想的な事件でした。
投稿元:
レビューを見る
御手洗と吉敷の共演!という事で御手洗さん帰って来る-!?と期待してしまった。残念。
龍臥亭事件では御手洗さんからの独り立ち。そして今回は「異邦の騎士」事件の自分からの立ち直りの物語だったのかな。
でも御手洗さんとの電話で相変わらずオタオタしてる石岡君。
…変わってないし!笑
タイトルの「龍臥亭幻想」。
まさしく「森孝魔王」という幻想の生み出した事件、という感じでした。
トリック云々は二の次。
でもちゃんと最後に「幻想」で終わらず「現実」で終わらせる島田先生はすごいです。霧が晴れる感じというのはこういうものなのだろうな、と思いました。
最近読んだ御手洗シリーズの中では一番面白かった。
直球本格が好きな人には苦手な感じになるのかもしれませんが。
でも結局、都井睦雄の描いたという油絵はなんだったんだろう…。
投稿元:
レビューを見る
再読。迷宮入りか!?と思わせつつ迎えた意外な結末。
時を経て、激情が切々と伝わってくるこの結末でよかった。
投稿元:
レビューを見る
島田荘司氏の作品を読むのは初めて。
前作を読んでなくても特に問題なく読めた。
上下巻合わせて約600ページがあっという間。
色々詰め込まれてて楽しく読めた。
犯人の根性が凄過ぎ。頑張り過ぎ。
投稿元:
レビューを見る
分からないことあるので分かる方教えてほしいです…!
菊川を殺した森孝さんの面当が割れたとき見えた「白目をむいた日照の顔」っていうのは、櫂さんの生首なのか?高熱で意識無くしかけて白目なった本物の日照さんの顔?櫂さんの生首だったら、鎧の中に入ってる日照さんはどこから顔だしてたの?