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何度も何度も読みました。けど、まだまだ「読み終える」ことはできそうにありません。こんな思いをした漫画は初めて。
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戦争が終わって終わり。というわけではないのが原爆、ということを深く感じました。
ただただ悲惨、というのをアピールしているお話では全くないです。
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わざと遠ざけていた「戦争」を正面から見つめることが、、、
というのは無理かもしれないけれど、もっと色々と知っておくべきだと思った。
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どうしてだろう?周りが言う、作者が意図してる質の話には読めなかった。
言葉は悪いかもしれないが、それこそハリウッド映画「パールハーバー」のようなものだと思う。
きちんと書くなら、上質な恋愛漫画だ。
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昭和30年、灼熱の閃光が放たれた時から10年。ヒロシマを舞台に、一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。最もか弱き者たちにとって、戦争とは何だったのか……、原爆とは何だったのか……。漫画アクション掲載時に大反響を呼んだ気鋭、こうの史代が描く渾身の問題作。
【感想】
http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/30926580.html
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昭和30年、灼熱の閃光が放たれた時から10年。ヒロシマを舞台に、一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。最もか弱き者たちにとって、戦争とは何だったのか……、原爆とは何だったのか……。世代を渡ってもなお終わらないその爪あと。「原爆」「戦争」「平和」。過去の出来事として終わらせてはいけない、本当にそう思う。
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さらっとしすぎて読み落としていた描写も結構あった。でもそういう所も含めて作者が伝えたかったんではないかなぁ。
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烏兎の庭 第二部 書評 10.28.05
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto02/bunsho/yunagi.html
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広島にて読了。
広島の原爆の10年後〜からその孫世代である現代にかけてのマンガ。
原爆症で死んだ母をもつゆえに孫が結婚を反対されたり、
はだしのゲンみたいにトラウマを残す凄惨さはないけど、それよりも身近に原爆の被害を感じさせるマンガ。
さすがいろいろと賞をとっただけのことがあって、テーマを訴えるだけでなく、物語としてもよくできてます。
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重いテーマにまっすぐ取り組み、でもとりたてて大声でさけぶでもなく淡々と普通の暮らしの中で、大切なことを表現している作品。
ひとは、好むと好まないにかかわらず、つながりの中で生きている。
そのつながりは、ひとの気持ちでもあるし、個人の身体/能力、時間また物理的な空間でもある。
でもなぜか、日常の中で暮らしていると「いま・ここ」にいる自分と、ずっとつながっているはずの何か、あるいはすぐ隣にいる誰かとさえつながりを感じられなくなることが多い。特にたった60年(ヒトの一世代にも満たない!)前のことが、実感を伴わない「歴史」の中に封印されてしまっているこの国では。「つながり」は個々人が自分で辿るしかない。
最近また、何だか右寄りで危険な方向に進みつつあるように見えるこの国で、やけに声高に掲げられる「国家」というものによって、個人の生活がどのように踏みにじられることがあるか、その事実を静かに伝えてくれるこの作品はとても貴重。
そしてその踏みにじられる現実は、今現在のイラクetcでも起きていること。
放射能汚染という最も恐ろしいかたちではないとしても。
こうの史代さんのことは、四コマ誌でデビュー当時からその独特の絵と静かな日常の描き方に注目していたけれど、ここまで巧みにこの重いテーマを書き切る技量があるなんて正直驚かされました。
漫画という一ジャンルの枠を超えた傑作だと思う。
ぜひ周り中の人におすすめしたいです。
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原爆って聞いて思わず嫌な顔をしてしまう人でも、関わった人達に気持ちを添わせる事が出来るようになるかもしれない。
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「夕凪の街」と「桜の国」は独立した短編として書かれているが、設定としてはゆるく繋がっている。「夕凪の街」が原爆投下から10年後のヒロシマ、「桜の国」がそれから更に50年たった現在である。
「夕凪の街」で描かれる絶望と呪詛はいくら忘れ去られようとしても、何処かで繋がっており、いつでもふと蘇ってくる一種の怨念のような力を持っている。こうの史代はあとがきで「夕凪の街」に関して、
このオチのない物語は、三五頁で貴方の心に湧いたものによって、はじめて完結するものです。これから貴方が豊かな人生を重ねるにつれ、この物語は激しい結末を与えられるのだと思います。
と書いている。
一方「桜の国」ではその念をこうのなりに希望に満ちた未来へと向かって解き放とうとしているように見える。だが、それは「夕凪の街」の解答篇ではなく、ある一つの方向をぼんやりと指し示しているに過ぎない。この続きは読者である我々が考えなくてはならないのだ。さて、我々はこの話にどういう結末を与えることができるのだろうか...。
もっときちんと感想を書きたいが、うまく言語化できない。重いテーマの作品や事象に関して何かを語るのを避けるのは良くないとは思うのだが。薄い本だが繊細で緻密なストーリーと絵は読み応えがある。一読をお勧めしたい。
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これは、「ヒロシマ」から10年後、そしてさらに現代に続くひとつの家族の物語です。
実際に原爆が落ちる場面や戦争に関する描写はないんですが、10年経っても、いや戦後60年経っても、確かにそこにある「傷痕」。
私のような戦争を知らない人間にとっても、「ヒロシマ」や沖縄はどこか、腫れ物に触るような気持ちになる場所で、なるべく触れないよう、近づかないようにしてきたところがあります。
一瞬の閃光が、その後も様々な形で命を、幸せを奪い続けたことを、直視したことはありませんでした。
でも、この物語は今も「そこ」にあるんですね。
とても辛いのに、哀しいのに、透明であたたかな物語です。
この物語を読んで何を思うかは人それぞれで、決して教訓的に受け取れと説教する気はないけれど、ぜひ多くの人に読んで欲しい本です。
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福岡市南区高宮のアミカスの図書室で読みました。ヒロシマのお話。
応仁の乱で京都が焦土と化し、菅原道真のたたりで疫病がはやり、天下分け目の関が原などなどなど。日本の歴史では戦争や疫病、飢饉、人柱、天災で多くの人が亡くなっています。自分がそんな時代の人間でなくてよかったと思う。そして、その時代が遠く、写真や録画、録音の技術がなかったおかげで、私はそんな怖いことを直接的にイメージできない。私は怖いことが嫌いなので、明治以降の直接的に見える歴史をできるだけ見ないように逃げていました。でも、今後の日本と北朝鮮、中国、アメリカとの関係を考えるともっと戦争のことを知らなければならないと思う。そんなことを考えているときに、出会った本です。
この本は優しい話と登場人物たちに引き込まれますよ。
本の好きな友人や、私が家庭教師として歴史を教えている中学生の女の子に送りたいと思う。
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原爆から10年。舞台は広島。戦争とは何か、原爆とは何かを考えさせられる作品。はだしのゲンが戦時戦後の壮絶な苦難をありのままに描いた作品なら、これは戦争が人に何を残すのかを丁寧に描いた作品。前編のエピローグ、―このお話はまだ終わりません。なんど夕凪が終わっても終わっていません―がとても胸に残りました。日本の平和がなんだか怪しくなってきた今こそ、読んで思い出して欲しいと思う。文化庁メディア大賞、という宣伝にいままでの押し付けがましい「平和教育」を感じてなかなか手が出なかったのですが、非常に良質な作品。声高に叫んでいるわけではないんだけど、心に残る一冊。読んでもらいたい。