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漫画の感想云々より、読後に自分を見つめなおしたくなります。とにかく手にとってほしい一冊ですが、気軽に手に取ると打ちのめされるので、気持ちが弱っていないときにどうぞ。
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何かの雑誌で「話題作!!!」と書かれてたのを見て、それだけを頼りに内容知らずに書店で購入(恥)。
泣きました。しかも声をはり上げて(♂30歳)。
「はだしのゲン」のような凄惨な描写でない為に胸に直接突き刺さってきます。
「確かに、この二人を選んで生まれてきた」という七波の言葉に強く心を打たれました。
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小学校の修学旅行で行った広島。
平和公園も原爆ドームも見た、資料館にも行ったのにほとんど覚えていない。
それは私が見てるつもりでも本当には見てなかったし、感じないように全てを閉じていたから。
ただ一つはっきり覚えてるのはバスガイドさんが教えてくれた歌
「ふるさとの街焼かれ 身寄りの骨埋めし焼け土に 今は白い花咲く ああ許すまじ原爆を 三度許すまじ原爆を 我らの街に」
この歌は心を閉じていなかったから覚えていたんだと思う。
このマンガも閉じてなかったから私の心にすとんと落ちてきた。
自分のこととして考えるのは無理だけど、この原爆の落ちた時間確かに祖父や祖母は同じ時間に生きていて今ここにいる…
そう思うと少しリアルになった。
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これは一年ほど前に友人に薦められて読んだ漫画。「とにかく読め」としか言われていなかったため、何の先入観もなく手に取り、そして衝撃を受けた。
歴史を語る時、ついそこに「人間」がいたことを忘れてしまう。史実でありながらあまりにも現実感がなく、歴史上の人物は物語の登場人物と同じくらい私から遠い存在だ。だから戦争の悲惨さに憤り、戦争をテーマにした作品に涙を流しても、どこかガラス一枚隔てたような距離があった。
しかしこの作品は違う。戦争もの、原爆ものの資料は子供の頃に沢山見たが、これほど身近にその悲しさを教えてくれた作品はなかった。とはいえ、作風自体は優しくて淡々としている。登場人物は見ていて微笑ましく、当たり前だが、60年前でも人は今と変わらず恋をし、生活をし、いつも幸せになることを夢見ていたのだと気づかされた。だからこそ、本を閉じた後、胸に言いようのない感情があふれかえる。
どうも多くを語りすぎてしまった。とにかく、読め!
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ストーリーは淡々と進むように見えて、確実に原爆の恐ろしさを読者に植えつけます。
オビに書かれた「読後、まだ名前のついていない感情があなたの心の深い所を突き刺します」この言葉に尽きます。
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初めて読んだ時の衝撃は忘れられない。全世界の人が読むといい。 たくさん殺せてうれしかった? と戦争というシチュエーションの中で大量殺人に携わるすべてのひとへ問い掛けたい。
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http://blogs.dion.ne.jp/kuromatu/archives/1515482.html
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「確実に分かっていることは、だれかに死んだらいいと思われたこと。」ヒロシマの戦後を優しく温かく流れ生きる家族。
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ほんまに、ひとりでもたくさんの人に読んでほしい。
それだけしか言えない。
86Pの七波の言葉は、私にとって他人事ではない。
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原爆をテーマにした作品。絵が素朴だし戦時中を描いているわけではないので、そういうのは苦手、という人でも面白いと思います。
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重いけど忘れてはいけない「原爆」「広島」「戦争」を、身近に引き寄せて、今の自分につながることとして感じさせてくれる。
どこかの書評で、「ピアニシモの強さ」と書かれていたけど、まさにそんな感じ。果てしなく優しいタッチの絵だから余計に強く迫るものがる。
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今の季節にすごく合ってますね。ぜひこの機会に読んでください。戦争被害者が心の傷をいつまでも主張するのは、どうしていいか困ってしまいますが(相対性というか個人差のあることだから折り合いがつけにくいから)、それ以外にも戦争被害には点ではなく線のものがあるんだなあと思いました。縦に四つ割るコマ割も新鮮だし、テーマとはほとんど関係ないけど、野球が好きな女の子が出てくるってのも泣かせるよな。今でも野球が好きな女の子を輩出できるのかどうか知りませんが、そういう県は日本で大事な県の一つです。でも、ジャイアンツやヤクルトについて、そもそも野球について何も知らない東京の女の子はたくさんいるけど、俺が広島を旅行した感じだと、女の子でも皆金本への恨み節が吐けるし、本当に素晴らしい県だと思った。
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夏(に限らないけど)には必ず読み返す1冊。
「夕凪の街」最後のモノローグはとにかく読まないといけない。「やった!〜」以降のくだりは、とても新鮮で衝撃でした。
最初は「桜の国」の印象がややぼやけていたのですが、読み返すほど、「夕凪の街」からの繋がりが見えるにつれ、一コマ一コマが味わい深くなります。
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原爆が落ちて10年後、さらにその後、現在の話。原爆を落とした人は、10年たって今だって「また死んだ!」て喜べるのか?
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911から5年だな、ということで。近代史の資料を同世代の中では比較的読んでいる方だと思いますが、一方的な正義なんてまずどこにもない。戦争中の行為、裁判、処遇、それらすべて潔白と言い切れる国があるのなら教えて欲しいくらいですが。そういうわけで、一方的なイデオロギーが前面に出た本には不信感がありますが、これは一方的な糾弾に偏ってはないので、読んでよかったと思う。身近に例があるかどうかに感じ方もよるとは思いますが、これを招聘した戦争が、広島・長崎から遠いところにいる人々の熱狂に支えられていたことが、ほんの少しでもこの時代の記録を読めばわかるはず。だからこそ、今いろんな人に読んで欲しいと思う一冊。安易な怒りが、どういう結果を生むかということを。