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駆け引きの誤算 みんなのレビュー
- キャシー・ヤードリー (作), 霜月 桂 (訳)
- 税込価格:759円(6pt)
- 出版社:ハーパーコリンズ・ジャパン
- 発行年月:2004.11
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紙の本
恋愛御法度のセールス稼業
2004/12/10 01:30
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投稿者:斜麓駆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
プレゼンテーションという言葉はもう業界用語というよりは一般的に使われ,定着しているように思う。しかも,企業の営業活動にプレゼンテーションは欠かせないものになっている。
ヒロインのジェイド・モローは公告会社の社員でプレゼンテーションを企業に指導する担当。作品中にも自分の会社の製品を如何に相手によく説明し,契約に持ち込むかのノウハウが実際の場面で登場する。しばらくオフィス・ロマンスを読んでいなかったので,この作品を手に取った。表紙はオフィスのイメージではないが,ヒロインのジェインは濃いブロンドと整った顔立ち,大きすぎないながらもバランスの良いプロポーションのモデルを使っていて,とても感じがいい。文中では175センチメール,ガーネット色の髪,モスグリーンの目とふっくらした唇と描かれている。名前のジェイドは翡翠の意味。
一方ヒーローのドルー・ロブスンは195センチメートルで黒い髪に黒い眉,青い目と表されている。肌の色も精悍な浅黒い色というイメージが伝わってくる。読者が女性なら一見して惹かれるタイプだろう。
ストーリーは,父親の鉄鋼会社を継いだドルーだが,社は経営の危機に見舞われており,次年度の契約を取るために三週間の契約の旅に出ることになっている。そこに,父親が契約した公告会社からジェイドがクライアントであるドルーに契約を取らせるため,営業やプレゼンテーションのコーチをしながら三週間の契約のたびに同行するというもの。社長としての責任を感じて旅行に出発したドルーは,初めはジェイドをうるさく感じているが,ジェイドのアドバイスで契約がうまくいったことから,心を開き,ジェイドの魅力にも気付いていく。旅の半ばを過ぎたところで,二人のロマンスは燃え上がる。が,重要な契約を控えているドルーとジェイドは互いに仕事を優先させる。その後,仕事がうまくいったにもかかわらずジェイドの方は,その成功をねたんだ上司の陥穽に落ち,昇進はおろか,退社させられることになってしまう。惹かれ会う二人は愛する気持ちを確認できないまま,別れてしまうが…。
二人の愛の行方は? ドルーは白馬の騎士としてジェイドの苦境を救いに登場するのか? 最後まで息をつぐ間もなく,一気に読者を引っ張っていく著者のストーリーテリングは見事であり,すっきりした読後感を味わえる佳作。
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