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名探偵・ポアロ最後の事件。シリーズの始まった懐かしいスタイルズ荘に再びやってきたヘイスティングスとポアロ。そこで起こった殺人事件と、衝撃の結末。女史の筆が冴えわたる一作。
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ポアロの最後の作品。この作品自体は1943年に書かれ、「自分の死後に発表するように」と、とっておきにしておいたそうだ。現実にはファンのためにクリスティーの亡くなる一年前の1975年に発表されたそうだ。とっておきのこの「カーテン」は年を重ねて体が言うことをきかなくなってしまったポアロを見るのには、親友のヘイスティングズ同様どうしようもない寂しさを感じるのだが、灰色の脳細胞は健在でうれしい。スタイルズ荘に招かれたポアロ、ヘイスティングズは、彼ら以外の宿泊客の中に、過去に起こったいくつかの殺人事件を企てた犯人が存在することが明らかになる。ポアロにはすでに犯人が分かっている。だがその名を打ち明けることなく、ヘイスティングズに犯人を特定すべく調査を依頼する。犯人はじめ宿泊客の心理描写の絶妙さはたまらない。この作品がなぜ最後なのか、ポアロらしさをイメージすると、余韻が深く残る。
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ポアロ最後の事件。ポアロファンとしては、読みたいような読みたくないような・・・と悩みました。最後まで灰色の脳細胞は健在。壮絶なラストです。クリスティもポアロも永遠です。
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ポアロ最期の事件でありながらちゃんとミステリなところがいい。アンフェアといえばアンフェアだとは思いますが…フェアっちゃフェア(?)。決して手を下さない犯人は犯人だと言えるのか・・・?
ポアロシリーズの原点、スタイルズ荘での事件。ああ、ついにポワロの最後を読んでしまった。ジョージがやっぱり良い。ジョージ。
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エルキュール・ポアロ・シリーズ
ポアロに呼ばれ懐かしいスタイルズ荘にやってきたヘイスティングス。老いて病気を抱えるポアロとの再会。ヘイスティングス自身もシンデレラを亡くし寂しさを抱えている。スタイルズ荘でフランクリン博士の助手として働く娘ジュディス。ポアロが調査する4つの殺人事件。殺人事件を陰で操る「X」。ポアロが従僕ジョージに暇を出した本当の理由。
2009年7月12日購入
2011年10月10日読了
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ポアロシリーズの最終回。高校生の頃、ポアロの最後、みたくないよーとか思いながら読んでいたのが懐かしい。当時の反響はどうだったんだろうね。
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エルキュール・ポアロ死す! 懐かしのスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズとポアロを再び殺人事件の悪夢が襲う。過去五件の殺人事件を背後で操る真犯人Xは、年老いて体の自由がきかないポアロに挑戦するかのように、スタイルズ荘で次なる計画を練っていた。というあらすじなのですが、少し悲しいところもありましたが、じっくり読める作品でした。
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長かったポアロシリーズもラスト。
順番に読み進めていた人にとってヘイスティングスの久々の登場や、舞台が最初の事件が起こったスタイルズ荘に回帰していることなど過去作品とのリンクが嬉しいです。
最後の事件だけあって結末には悲しい面もありますが、やはり最後まで面白く読めました!
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ポアロ最後の小説。つまり最期の小説。
年取って体の衰えたポアロが、最後の仕事として、尻尾を出さない殺人犯を捕らえようとする。
ヘイスティングズが探偵役になるかと思いきや、彼は最後まで謎を解けなかった。
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ヘイスティングス大好きです。
「悪」をライフワークにしている人。
良心が欠落している人には、「正義の論理」で立ち向かうのは意味のないことなのでしょう。
ポアロはそれがわかっていたのかも。
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意外な展開、クリスティ得意の心理描写、そしてラスト……
ポアロ最後の事件として相応しい傑作。
「カーテン」というタイトルにこめられた情感が素晴らしい。
再読したいです
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すごいラスト。いろんな意味でですが…。
ポアロ好きの私としては、切ない作品です。
しかしながら、斬新な結末で面白いと思います。
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エルキュール・ポアロ最後の事件として有名な『カーテン』。25年くらい前にクリスティの作品を夢中でまとめて読んだのですがポアロが死んでしまうこの作品だけはあえて読まずに居ましたが、復刻フェアで本屋に並んでいるのを見て、購入。この前に読んでいたクンデラと同じく、第三者の目から見た容赦のないあけすけな人物評とその人物のふるまいや言動が交互に描かれ読み応えたっぷり。さすがクリスティ。ポアロとヘイスティングスが最初に事件を解決したスタイルズ荘が舞台で、それから二十数年後という設定、ポアロは病と老いに苦しみ、ヘイスティングスも最愛の妻に先立たれ癒されない孤独を抱えながら最後の事件に取り組むという独特の雰囲気。ポアロが死んでしまうのはわかっているし、Xというこれまでにない陰湿で特殊な犯人像から、読み進みながらやや心理的に追い込まれるようなしんどい気持ちになりました。最後に、残された手記の形で提示された謎に対してはポアロ自身の鮮やかな解説により全て明快に明かされますが、作品全体の雰囲気は必然的に至極暗く、不穏です。高校生のときに読まずに今までとっておいて良かったと思いました。
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殺人を防げないポアロの弱点は、殺人が起きてから動く警察という経験から仕方が無いのだろう。
ポアロの最後も、ポアロのポアロによる、ポアロのための殺人で終わると言えばいいのだろうか。
最後まで殺人を防げないポアロの失態を、ポアロがどう受け止めるのか、ポアロそのものの限界がここで明確になる。
映像作品がなければ、ここまで読み次ぐ意欲が湧かなかったかもしれない。
ポアロを演じた俳優に乾杯。
ポアロに冥福を
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初アサガ・クリスティーなのに、ポアロ最後の事件を読んでしまった自分のセンスを疑う。単品でも読めますが、これはポアロの第一作を読んでから読むべき作品。衝撃のラストとしては5本指に入る秀逸さでした。