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平然と人を殺せる女の話(笑)
この主人公は中年なんだけど、表紙のイメージと彼女の行動の稚拙な感じとで読んでる間は髪がボサボサの汚い少女が頭に浮かんで最後まで10代の少女が主人公のようにイメージしちゃってました(-_-;)
途中、中年である事が出てくるたびに、
「そういえば中年なんだよな・・」と思い、イメージしようとするんだけどどうしてもダメで・・・。
彼女の生い立ちはせつないです。
本当にこういう風に育った子がいたら
こうなってもしょうがないんじゃないかと
納得できる人格形成の仕組み。
最後彼女はどうなったんだろう。。微妙です。そこをもう少し書いて欲しかったかも。ちょっとぶつ切りな印象でした。
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人はどこまで邪悪になれるのか。
児童福祉施設の保育士だった美佐江が、自宅アパートで25歳年下の夫と共に焼死した。事件の背景に盗み、殺人、逃亡を繰り返す女、アイ子の姿が見える時、更なる事件が引き起こされる。
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桐野さんのはわりと一夜本にオススメな感じ。でもなんか読んだあと不思議な後味がある。なんでたまに読み返す。
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星の子学園卒園生、松島アイ子。殺人鬼の記録。 ……読後、作品タイトルと表紙が切なくなった。主人公がまさに「グロテスク」。私はやっぱり桐野夏生が好きだ(笑)
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12/7 単行本刊行時から気になっていた。「救われない女」を書かせたら日本一な気がする彼女、つきはなした、内面を考察しすぎて同情させない視点が絶妙。しかしこういう人いそう。怖い。。。
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生きていくために人を利用し、必要なくなったら消していく。やばくなればトンズラ。そんなアイ子の物語。読後、タイトルに納得。ちょっと切なくなるかな。相変わらず桐野夏生の描く女はグロい。私はけっこう好きだけど(笑)
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ジャケットがお洒落な小説は、読んでみたくなる。表紙を見せて飾っておきたい。
桐野さんの本は、全部、痛い。でもその疾走感に憧れる。女って強いと思える。
この本はゆるい方なので、桐野さん初心者にお勧めです。
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構成やストーリー展開などが綿密?
な作家にしては、最後のほうが
あっけなかったような気がした。
3時間くらいで読み終わった。
おもしろいといえばおもしろい。
危険なようなおもしろいような
ぎりぎりのラインは作家の独特のテーマ?
の選び方のような気がする。
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桐野の毒がほとばしる完全桐野ワールド。
女郎旅館に孤児として引き取られ、意地悪な姐さんたちに散々いじめられて幼少期を過ごしたアイ子は
それこそ毒のかたまりのような女。
盗み、殺人、逃亡、彼女の行動は邪悪に満ちている。
きっと醜いし、きっと不潔な女に違いない。
彼女の生い立ちがそうさせている・・・とはいえ読んでいて気分が悪くなる。
ちっともおもしろくない。
桐野先生、ときどきこういうの書くんだよねぇ。村野ミロシリーズとかね。
私はあまり好きじゃないけど、桐野夏生的にはこういう世界のほうが居心地がいいのかも。
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最初に出てくる先生が気持ち悪すぎてこのまま進んだらどうしようかと思った。この人は醜悪な人物を描くのが抜群にうまい。
「ママ」や「母さん」や「母ちゃん」に、囚われちゃったり夢見ちゃったりするのって、なんなんだろな。その人たちもきっと縛られているんだけれど。
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いやー、キツイ。孤児園星の子学園で育ったアイ子の、凄惨なアレコレ。娼婦宿に産み捨てられたことも、星の子学園での生活も、その生き様も。これだけ罪を犯して捕まらないのがまたビックリ。アイ子が母親の形見の白い靴に話しかける様子が浮かんで切ない。星3つは他の作品より劣るんじゃなくて、読んでいてあまりに苦しかった。「肉と脂と女と男と汗」人間って、本当はこんな姿なの?!読後感は良くないけれど、印象に残る作品。
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題名から考えると「itと呼ばれた子」っぽいのかなと思ってたら全然違った。
さすが桐野さんです。もう、やっぱ、グロテスクは美です。
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私はダメ。後味悪くて…。
この人の本は全体的に人の醜い部分を惜しみなく(?)出してる感じがする。
この本は特に。
そこがおもしろいのは面白いんだと思う。
思うけど、私は苦手です。
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表紙とタイトルと中身のギャップがすごい。グロテスクで怖いけど、どこかはまってしまう感じ。アイ子、かわいそうな人だよね。
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娼館で人として扱われないまま生まれ育ったアイ子。『グロテスク』並に人の暗い部分だけを曝け出した人しか出てこない。
人を利用し、利用し終わったら捨てる、殺す。人を騙してしか生きていくすべを知らないアイ子。
彼女は母親の全ての憎悪を持って生まれてきた。本当にそういうかわいそうな命がこの世にはあるのだろうか。わからない、わからないけど彼女が最後に殺したのは生母であり、その死に涙する心があった、というのは救われるような逆に哀しすぎるというか・・・。彼女にもまっとうな人生を歩める可能性があったことを示唆するようで、やっぱり哀しいのかもしれない。
でも『グロテスク』が強烈過ぎたのでそこまでの衝撃は無かったです。