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凄い本!分厚さも半端じゃないけど、現役医師でしか書けないリアルな内容に驚き、そして恐くなる。大学病院にはお世話になりたくないなぁ。。。
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「新世紀版『白い巨塔』!」「まさに悪魔の計画書」「超新星の大胆さ」と各書評家が絶讃!大学病院の実態を克明に描き、日本老人社会の究極の解決法まで提示する、医療ミステリーの傑作!
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「白い巨塔」を彷彿とさせる医療小説。
「父は手術の失敗で死んだのではないか」と疑念を抱く枝利子が、医学部のエリート助教授・香村を相手に裁判を起こす。
厚生労働省と医師が組み目論む「プロジェクト天寿」とは?
医療裁判、尊厳死、高齢化社会問題、ピンピンポックリ・・・。
将来本当に起こりそうな内容で怖い。
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老人をポックリ死に導く構想は「廃用身」を彷彿とさせてぞくぞくした。ただ誰が主人公なんだかよくわからないまま読み進めてたから焦点が合わせづらかったけど。医者って怖ぇ。
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「医者は三人殺して一人前になる」
人間だから間違いはあるだろうけど、怖いですね。
大学病院が絡むともっと恐ろしい。
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江崎せんせーー!!!好きです、江崎先生!でも、最終的に江崎先生は何もしてないと思うのですが…安楽死についてはちゃんと考えなきゃダメですよねー長生きさえすりゃいいってもんじゃないですよねー色々考えてみました
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医療モノ。
最初の証言集めの部分・・・
書き出しのとこ読んでいた時点では、
この話・・・どう進めていくわけ??
・・・と、戸惑う。5分の1くらいのところで
方向性が見えて、それからは先が見えてきた。
登場人物が色々な意味で「出来すぎてる」
という感じだったけど。
国の行く末について、政治について、
医療について、自分の死に方について、
考えてしまいました。。。
良くも悪くも問題提起されている、
たまに読むのがきつい・・本でした。
冒頭と、ラストの引きが弱すぎる気がするけど。
私だったら、治験は断る。
生か死かのあらゆる選択の場合、
自分はまったく動かないんだ、ということが
よくわかりました・・・。
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いろいろ考えさせられる小説でした。
いくつかのテーマがありましたが、
医療訴訟より、少子少老化についてが私にとっては考えさせられたし、
深いテーマだと思いました。
現役医師の小説は好きですが、この作家さんの書き方は医師のジレンマやどろどろした部分がとてもリアルに感じました。
いくぶん恋愛方面は、雑に思いましたが。。
(いまどきいとこ同士の結婚ってどうなんだろって違和感がありまして。。)
ぜひ違う小説も読んでみたいと思いましたが、大学名のつけ方や、マスコミの名前があまりにも安直で、少々俗な印象を受けてしまいましたので、☆3つにしました。
しかし、いい意味で、現実感があって興味深い1冊でした。
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★問題意識にはうなるが構成がやや臭う★身体がきかなくなってもただただ長生きすることが幸せなのかと個人の尊厳を問い、一方で老人過多では社会保障が崩壊してしまうからと老人減らしの必要性に社会的な言い分を与える。正面から語りにくいテーマを小説に取り上げる問題意識はうまい。ただ5人の主要登場人物が、ある意味で型にはまってしまっている。深みを持たせるためか皆が一面的でなく葛藤や悩みを抱えるのが、かえって作為的に思えた。話の運びに硬さはあるが、読み応えのある小説。
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天籟ノンフィクション大賞に応募すべくジャーナリストの松野公造は阪都大学病院の麻酔医師・江崎峻の協力を得て“痛恨の症例”と言われる証言を集めていた。そんな折、江崎は看護師の安部より心臓外科・香村助教授の医療ミスを指摘する内部告発があった事を聞く。
遺族・中山江利子の為に証拠集めに奔走する江崎。ノンフィクション作家という夢の為に江崎に協力を惜しまない松野。医学史に名を残したいと野望を持つ香村。あるプロジェクトの為に香村に近づく厚労省の佐久間。それぞれの思惑が絡み合う中で医療訴訟が始まった。
欲望と保身の戦いで誰が勝つか、みたいな感じでした。大人の世界というか現実の空しさを再確認させるというか大きな力の前では個人は非力だとか・・・読み終わっても手放しで喜べない後味の苦さはあります。それ故にかあまり嘘臭さ(フィクション)は感じない。今ある現実との距離が短い感じですね。とあるプロジェクトは、とんでも発想だけど読んで行くとそのプロジェクトはありかもと洗脳させてゆく。その辺に作者の上手さを感じました。
前半に比べると、後半は展開が速い感じ。その点はバランスが悪いかな。かなりあっけなさを感じたのでもう少し書き込んでも良かったのでは、と個人的に思ったり。でも後半部分の裁判進行は面白く読めるので好きな部分ですね。
あと、香村は王道走っててええ感じにマヌケです。あの結末は香村の花道かと(笑)
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「廃用身」路線なのかな、誤った倫理をもしかして正しいかも・・・と思わせるという。
こういう医療系の読み物は、本当にこんな医師ばかりなのかとか考えてしまって、不安になる。
もう少し感情移入できる人物がいればよかった。
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大学病院の教授先が絡んだはなし。
話がくどすぎ。
無駄な文章が多い。
「廃用身」のような、切っ先の鋭さが失せたかんじ。
ラストもつくられすぎ。
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峰丘が僧帽弁置換術後5日目に心タンポナーデで亡くなった。
医療ミスを告げる文書が娘・中山枝利子のもとへ。
麻酔科医・江崎峻とルポライター・松野公造が
「痛恨の症例」として医師や看護師などからヒヤリ・ハッとした経験を集め始めた矢先。
心臓血管外科・香村助教授を相手取る。
厚生労働省・主任企画官・佐久間和尚は
「PPP・ぴんぴんぽっくり」を目指し、プラン立案。
香村助教授の心不全治療法・ペプタイド療法に興味を示す。
医療事故、高齢化社会、手術室の密室性、延命治療、安楽死など
医療にまつわる問題があちこちに出てくる。
長文だったけどおもしろかった。
医師の傲慢さ、プライドの高さ、激務なども感じた。
治療の過程での死は責められるものではない。
きっと何かを隠したり、向き合って話さないからトラブルになるんだろうな。
2009/2/4
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医療もの。 うーん、過大な期待を抱いて読み始めちゃったかも。
現場や知識は発想はさすがなのでしょうが、
いかんせん人物像がいまいち。やや陳腐。
他の方がレビューで「廃用身」を推していらしたので、
そちらを読んでみようかな。
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最初は医療事故がテーマなんだと思っていたら・・中盤から壮大な話になっていって驚いた。安楽死の是非。難しいテーマ・・答えが出ない課題。ただただ生き続けることが幸せなのか、医者の手を借りてポックリ死ぬのが幸せなのか・・・。単純に長生きさせることだけが医療なのか。佐久間のプロジェクトも、いけないことだと言い切れる人はいないと思う。悪いこと良いことで言い切れないことばかりで、正しいばかりの人も悪いばかりの人もいない。医療ミスした医者をあっさりばっさり断罪していくと医者がいなくなるし、それに自分だったら・・・ペプタイド療法を受けるかもしれない・・。医療過誤にしろ安楽死、老人介護にしろ、とにかくテーマは面白い!裁判シーンも読み応え有り。でも、どのキャラクターもあまり魅力はなくて、一ヶ月という長期間かけてダラダラ読み続けていたら、ちょっとした登場人物だと、どんどん誰が誰だかわからなくなってしまった。ここまで長くする必要はあるんだろうか、と思うようなエピソードも多いような気がする。いろいろなものが絡みすぎた。そのわりに結末はアッサリしすぎて拍子抜け。