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自身診察ミスに泣かされた過去を持つジャーナリスト
出世のために、ミスをひたかくしにする医師
その医師による手術ミスで父親を亡くした女性。
老人たちを安楽死させようと目論む厚生労働省の役人
医療過誤の告発をしようとする麻酔医
5人が絡まりあい、運命が転がりだす
この人は医療過誤に関心が高いのかな
お医者さんが描いてるだけにリアルで怖いです
確かに医者も人間で、ミスも犯すのだろうけれど
でも被害者にとっては1つしかない命だもんねえ。。
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医療ミス裁判、、高齢化社会問題、、尊厳死、、
それに教授選をからめた読み応えいっぱいな1冊。
なんせ2段組で450ページ、
テーマを広げ過ぎてちょっと焦点がぼやけてるきらいもありますが他人事ではない現代社会の問題を深く考えさせられます。
PPP(ぴんぴんぽっくり)、、僕が死ぬときはこうありたいなと思います。
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高齢者社会の問題と医療ミスの問題をテーマにした長編ミステリーです。
こんな面白い本があるものかと思いました。
序盤中盤引き込まれてしまいます。
ラストがしっくり来ません!
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倫理観を追求させられる一冊です。
さすがお医者様だけあって医療用語がバンバン出て来て
正直難しいですが、これから日本が迎える超高齢化社会にあたり
一石を投じる一冊になるのでは。
果たしてボケながら、病気や老いに苦しみながら生きる事が
幸せな事なのだろうか...
介護する人の手を煩わせ申し訳ない気持ちで生きる事が
幸せな事なのだろうか...
ぽっくり行かせてあげる事も本人が望んでいればかなえさせて
あげてもいいのではないか....
今問題の脳死問題もあわせて、これから将来必ず起こる問題に
いざ自分が当事者になったときどうしたらいいのか....
読みながらよく考えさせられました。
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平成版「白い巨塔」と宣伝され、最初は期待もあったが、白い巨塔の圧倒的な重厚感と面白さには到底かなわない。ここに描かれていることは、リアルな気がしなくもないが、しかし感情移入できない、作り物すぎる感じがした。後半はかなりちゃちな作りになっており、がっかりした。
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読みたい 図書館にあり
内容(「BOOK」データベースより)
医者の診断ミスで妻を傷つけられた元新聞記者の松野は、“医療過誤”をテーマにしたノンフィクション執筆を思いつく。大学病院の医局に勤務する若き麻酔科医・江崎の協力を得て、医師たちの過去の失敗“痛恨の症例”や被害患者の取材を開始した。その過程で、「父は手術の失敗で死んだのではないか」と疑念を抱く美貌の人妻・枝利子が、医学部のエリート助教授・香村を相手に裁判を起こす。が、病院内外の圧力により裁判は難航。その裏で医療を国で統制しようと目論む“厚生労働省のマキャベリ”佐久間が香村に接触を始める…。枝利子の裁判の行方は?権力に翻弄される江崎と松野の運命は?そして佐久間の企図する「プロジェクト天寿」とは?大学病院の実態を克明に描き、来る日本老人社会の究極の解決法まで提示する、医療ミステリーの傑作。
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面白かったけどちょっと欲張りすぎなのでは…医療訴訟から始まって教授選、尊厳死、医師の燃え尽き症候群…それに恋愛まで絡めるんだから、中途半端感は否めない。ラストもなんかスッキリしないし。
それにしてもプロジェクト天寿…あと何十年後かには実際にありそうな気もする。超高齢化社会がそこまで来てるもんねー。
それからヒロインですが・・・いくらヘルパーの資格を持っていたって頼まれてもいないのに好きな男の局部を清拭する!?それも、その直後に告白するんだよ~…これじゃただの変態だ。いや、そういうのが男の理想なの?「すべてを包み込んでくれる母性」みたいな…
ていうか、こんな場面、必要あるのか???
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現役の医師ならではのテーマだ。
元新聞記者の駆け出しのノンフィクション作家が医療ミスをテーマの軸にして取材をしていく中、医療ミスと思われる裁判が起こされる。
大学病院の教授選挙(学内の派閥問題)、超高齢化社会問題、一人の官僚の暴走、医療裁判が絡まって殺人事件まで起きてしまう。
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現代版「白い巨塔」と呼ばれるこの作品。
非常に読み応えがあり、医療系なので難しいところもあるがじっくり味わうように読むことが出来た。
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久坂部 羊さんの本は、初めて読みました。
1955年・大阪生まれの阪大医学部卒・現役のお麻酔科のドクターだそうです。
私は医学ミステリーが好きなので海堂さんの本も読み漁りましたが
久坂部さんの本は、とても興味深かく読みました。
医療ミスを暴くだけのストーリーではなく、日本が高齢化し続ける現実に
違った角度から「生きる」と言うこと「生かされる」と言うこと
とても大切な問題点を、取り上げられて感慨深く読ませて頂きました。
もっとこの方の本を読んでみたいと思った一冊目となりましたので
引き続き「廃用身」と「無痛」を買いました(*´ェ`*)
医療ミステリー系がお好きな方には、お薦めです。
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医療ミス+白い巨塔+老人問題+医療現場の実状+闇献金・・・てんこ盛りな一冊。飽きさせず、ぐいぐい話に乗せていく。久しぶりに「読んだ!」と思った。現役医師が作者。
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大学病院、厚労省を巻き込んだ医療ミス裁判の
ストーリーと前作の「廃用身」のような人体実験のような
強烈なインパクトがある医療行為を同時進行させた作品。
「廃用身」の麻痺した手足を切断するAケア同様、
そこには、高齢者医療の危機が厳然としてあり、
真っ向から否定すべき行為が、読者には簡単に
そうはさせない作品でした。
ただ、この作品が平成の『白い巨塔』と呼ばれるには、
少し違和感があります。
人間模様の底の浅さや登場人物のエンドがこれも
ちょっと薄い気が。簡単に殺し過ぎだと。
その意図もぼやけてるかんじがします。
「ピンピンぽっくり」(ピンピン生きてぽっくり死ぬ)の
自虐的な意味かもしれませんが。
評価が☆4なのは、やはり「廃用身」+「白い巨塔」と
ふたつの要素を入れ込み過ぎたかんじがしたからです。
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医療裁判の小説です。医学関連の知識も付け焼刃でないということが感じられ、しっかりと骨太の話しになっています。
のんびりとした始まり方なので、ぐいぐい引き込まれるという本ではありませんが、しっかりとした読後感を残してくれました。
ただ、最後が若干駆け足っぽく終わっているのが残念です。
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2011/07/31-2016/01/19
45万字に及ぶ大作。400字詰め原稿用紙1143枚。2段組みで450ページ。あまりの長編に読む手が震える。が、読み進むとあっという間の展開に時を忘れる。久坂部洋の作品は常に人間としての有り様を問いかけてくる。
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■この作品は社会問題となっている高齢化をテーマにしつつ(といっても決して社会派小説ではないのでお間違いなく。笑)、なんとも言えない独特の世界観を構築して絡め捕ってくれる。独特の世界観と言えばだいぶ前に読んだ 『無痛』 も衝撃的だったけど、今回も"この作者ならでは"のドロっとした雰囲気をたっぷりと堪能できる。
■読み終えてから後付けを見たら原稿用紙で1100枚を越える大作だったらしく、さすがに読了するまでに時間がかかった。どうりで前半戦は「読んでも読んでも枚数が少なくならないなぁ...」なんて感じるわけだ。でも後半からの展開は一気呵成に。文句なく面白かった。
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◆『無痛』を読んだときの自分のコメント を見るとこの『破裂』についてもしっかりと意識してたらしく...ってすっかり忘れたなー。2008年の10月だからちょうど2年ぐらい前なのにね。(笑