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1981年3月25日、阿波踊りで有名な四国・徳島の街に、10~20代読者をターゲットにした「あわわ」という1冊のタウン誌が誕生した。
本文、たったの24ページ、全モノクロ。定価120円でスタートしたこのタウン誌を、僕はその後23年間、作り続けることになる。文字通り一文無しの状態から「あわわ」を創刊し、最終的には、スタッフ約50人、姉妹紙ASA(アーサ、20~30代対象)、050(ゼロゴゼロ、40~50代対象)という、合計3つの月刊誌を発行する年商6億超の会社に育てた。もちろん会社は今も元気に運営されている。が、僕にとってはすでに過去形なのだ。
なぜなら、2003年6月末、僕はこの会社から離れることになる。M&A、いわゆる企業統合により、その権利を他社に譲渡する決断をしたのだ。会社創立以来、一度も赤字を出すことなく、それどころか十分な利益を順調に叩き出していたにもかかわらず、なぜそんな行為に及んだのか? それを一言で説明するのはとても難しい。この23年間で、本当にいろんなコトが僕の身に起こったから。
あわわ創刊時のドタバタ劇、株式会社にしてからの急成長、そして吉野川第十堰の可動堰化問題をキッカケに巻き込まれた第十堰住民投票と、3度にわたる徳島県知事選挙。ただ「タウン誌を作りたい!」としか考えてなかった23歳のワカゾーが、会社を辞めるまでの23年間に経験してきたことは、21世紀を目前に控えた80~90年代、そして21世紀初頭の記録でもある
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僕が憧れていたジャーナルの世界はこれなのかもしれない。
思っていたことを貫きとおす大事さに触れた一冊。
でも、若いときの「ガムシャラ」って、絶対大事だと思う。p50より抜粋。
この言葉に今支えられている。
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○ マスコミを志望するすべての若者は、この本を読んだほうがいい。
「自分がおもしろい、良いと思うものがある」→「自分だけではなく、多くの人に、そのいいものを伝えたい」→「理屈よりも先に体が動いている」
まさに正統派マスコミ人の全行動がこの本には詰まっている。
○ 自分の将来に希望を見出せないすべての若者は、この本を読んだほうがいい。
この本はサクセスストーリーだけど、それはあくまで結果の話で、99%はとんでもない失敗話である。だから98%のところで著者が挫折していたら、そこでend。そこからサクセスできたのは、自分の思いにストレートに前に進んだからだと思う。自分への思いばっかり膨らましてばかりいないで、それを前に転がすことが分かれ目。だれも先のことなんてわからない。目先の展開でくよくよするのなら、一歩前へ歩めばいい。失敗が自分へのこやしとなって、大木にだってなりうる。
○ 自分への戒めも込めて、この文を書きました。
(2006/1/11)