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ユダヤ人迫害によって引き離されたクマのぬいぐるみオットーとその持ち主のデビッド、それから友だちのオスカーの3人が、幾たびの苦難と奇跡を乗り越えて再びめぐり合うまでのお話。長編映画に匹敵するような世界をたった数ページで見事に表現しています。戦争の悲惨さ、愚かさをオットーが経験してきた数々の苦難から感じ取ることができると思います。
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とても悲しい運命を辿った3人(?)が、何年も経って偶然再会を喜び合うことが出来て、良かったと思った。子ども達には、この絵本を通じて、戦争の悲惨さ、恐ろしさが伝わったのでは。
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くまのぬいぐるみオットーは、ユダヤ人少年デビッドの誕生日の贈り物。楽しい日々を過ごしていました。ところがある日、デビッドは両親とともに収容所へ送られてしまいます。オットーの目をとおして語られる第二次世界大戦のできごと。
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インパクトのある表紙だけど、歴史を学ばせてくれる本。国をまたいだオットーの逞しさと、ぬいぐるみの視点からみたユダヤ人迫害、及び戦争の生々しさが伝わります。
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数奇な運命をたどったぬいぐるみの自伝、という体裁で書かれた絵本。
絵がこわい。子供の頃に見かけたならきっと迷わずスルーしていた。
何も知らない子供にとっての戦争ではなくて、生きのびた(すでに過去の読み方を知っている)大人が振り返った子供の頃の戦争の話。
ゴミをあさるおばあさんの絵が皮肉で物悲しい。
戦勝国の素晴らしき人生。
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表紙のくまの絵に惹きつけられ手に取りました。
「どうしてこんな姿に!?」と思い、読み進めるうち、
意外にも戦争時代を描いた深いお話だったことが分かり、
愕然としました。
戦争を描いた物語はいくつもありますが、絵本で、しかも
くまのぬいぐるみ目線で描かれたお話はそんなに多くはないと思います。
色々ありましたが、最後にオットーが幸せになれて良かった…
心からそう思えるお話です。
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インクのシミのあるテディベア、オットーが書いた自伝。と称して、ウンゲラー自身の戦争体験でみたものを絵本にこめた作品。彼はフランス生まれで戦争を体験し、渡米している作家。
ドイツの工場でうまれたオットーと2人の男の子は仲良く遊んでいたけれど、デビットはユダヤ人の収容所へ。オットーを託されたオスカーだったが空襲で離ればなれになってしまう。
その後、戦火に巻き込まれながら、オットーは色々な人の手に渡り、最後は・・・。
子ども絵本にはタブーとされるものをぶっ壊す作家ウンゲラーの絵本。子どもに嘘をつくこと「偽善」を嫌い、ありのままをみせようという姿勢だ。けれどその物語は、怖いもの汚い部分も描きつつ、暗闇の中に光がさしているように感じる。
オットーも素敵な奇跡、運命の巡り合わせで最後は自伝を書けるくらいなので、ご安心を。
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いくつもの奇跡が重なり、戦争を乗り越え、元の持ち主のもとにたどりつきくテディーベアの話。
その過程がとてもドラマチックで感動的です。
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絵が独特。
すてきな三人組書いている人の本でした。
ドイツのヒトラー政権の時代が背景にあるから暗かった。
子どもには戦争の悲惨さをすごく感じるだろうと思う。
でも不思議な巡り合わせで最後は再会できて終わるのはよかった!
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読み終わった後、しばらく動けなくなるほどでした。言葉で言い表せないほどの悲惨な状況の中、人の温かみがとても身にしみます。最後は親友と再開できて本当によかったね、と、何度も絵を繰り返し見ました。
ユダヤ人迫害に関する絵本は何冊か読んできました。それぞれに気持ちが重くなります。しかし、そんな中、ぬいぐるみがみた人間の世界、ひどい中にも、戦闘中にテディベアを拾いあげた兵士、テディベアを作った女性、テディベアと親友になる男の子ら、、、悲しい中にも人のハートが表されてている絵本です。
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オットーはテディベア。デビットのお誕生日のプレゼントでした。デビット家族は突然、ユダヤ人ということで強制収容所へ行くことになりました。オットーは親友に受け継がれていきますが、戦火に巻き込まれ次々と受け継がれていき・・・。
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こどもが読むには、少し難しいかもしれない
だけれども
全体的に哀愁を感じるけれども
子どもの悪戯や戦争によって汚れて行きながらも
温かい人の手に渡って行くオットーの姿に
どこか心があったまりました
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戦火をくぐりぬけ、奇跡的にまた巡り会えた、テディベアと持ち主の男の子と友達。
これはテディベアの自叙伝だけど、男の子たちにも、それぞれ辛いストーリーがあることでしょう。
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8分弱
題名通り戦火をくぐって最後に元の持ち主のもとへ
帰ることが出来たハッピーエンドのお話。
ユダヤ人の強制収容所の話などを知った上で読むのと
そうでないのとでは感じ方が違うと思います。
「いつのまにか、まわりはぼくたちの理解できない
世界になっていたのです。」
淡々と進む話の中でひっかかる言葉がいくつか
出てきます。
それを心の中のひっかかりとして捉えられるかどうか。
中学生くらいに読んだ方が理解が深いかもしれません。
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ユダヤ、強制収容所、戦争、空襲…、題材が難しく絵もあまり好きではない。
戦場の場面は、子どもの頃に自分が見たらトラウマになるかも、と思った。
事実から目を背けてはならないとは思うが、自分の子どもたちに絵本でこのテーマを伝えたくはない。
再読はないと思う。