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夫、竹内好、百合子の3人によるロシア旅行の記録。
観光地を次々に回るツアーの中、武田百合子が目を引いたもののみを綴ってある。ロシアの観光地のことはほとんどわかりませんが、当時のロシア人たちの暮らしが手にとるように分かってしまいます。ロシアに行こうがどうしようが、自分の基準で「おもしろい」「おもしろくない」をはっきりと言い、現地の人とでたらめな言葉で堂々とコミュニケーションをとる武田百合子って国際人だなぁ、と思いました。そこらへんに落ちてるかけらやら標識やらをお土産にしようと手提げに入れたりするところ、笑えました。
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武田百合子さんは私の目標とする日記を書く人。目標としてる割には武田さんのようにはかけないけれど。ロシアの旅行日記なのに、あまりロシアの観光について書いてない。でも、ゆりこさんの感じたことが面白くて、興味深い。
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とにかく好きな一冊。
夫である武田泰淳とその友人竹内好とのロシア旅行の日記。
旅行記というより日記という感じ。
かわいらしいエピソードが満載
よく食べて、よく考え、よく動く人だ。
まるで好奇心が歩いてるよう。
楽しい旅をともにした気分で読んだあとがきの
最後の一文に涙ぐむ。
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旅行記だけど観光についての記述は僅か。なのに読むとロシアに行ってみたくてたまらなくなりました。旅の間に見た面白いもの、人、できごとが素直にかわいらしい表現で綴られている素敵な本。
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独自の視点が楽しい旅行記。読み終えて「あのね、銭高老人がレストランでね・・・」と本の内容を語る私に「あなたも旅してきたみたいな話しぶりね」と母。だって本当にそんな気分だった。
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昭和40年代のロシア旅行記。同行した人間の描写が楽しい。市内の様子や、現地の人との交流、さらには毎日の食事や、かかった費用など細かく記載されているので、当時の様子がよくわかります。いつも冷静にそして、温かく、独特のセンスで綴られた旅日記は、最後まで飽きさせません。何度でも読み返したくなる1冊です。
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ロシア旅行記。
読めばきっと「わしゃよう知っとった」の銭高おじいさんが好きになってしまうでしょう。
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夫武田泰淳とその友人竹内好とのロシア旅行記です。かれらの頃は、ロシアというよりソ連ですが。
わたしはソ連はもちろんロシアも行ったことはありません。しかし、ぎりぎり社会主義の残滓を漂わせていた頃の中華人民共和国に留学していたので、百合子さんたちが旅したソ連の雰囲気がなんとなくはわかり、あたかも自分が旅しているかのような錯覚に度々とらわれます。
同じ武田百合子による『富士日記』同様、素朴にして美しい文章にうっとりしてしまいますし、武田夫妻のあまりに理想的な夫婦のありかたに愛についても考えさせられます。
また、武田泰淳の小説や竹内好の評論にはまった者にとっては、かれらの等身大の人間の姿がありのままに描かれていることも興味深い。
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きれいな文章に、涙がでそうになる。
この本をきっかけに、こんなふうな夫婦になりたいと思った。
こんな女性になりたいとも思った。
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淡白な旅行記です、主観的でもなく、背伸びするわけでもなく、無知も認めて著者が等身大で見たものを描写する。いけしゃあしゃあと悪態をつくところが、鈍いパンチが効いています。
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実はまだ読破してないんですが。昭和のロシア旅行記です。俺は食べることが大好きなので、武田百合子がいちいちその日食べたものに詳細な記録を残していることに非常な感銘を受けました。大げさに描写していないのに、彼女がおいしくその土地その土地のものをいただいているのがよくわかる。俺もそんな風に食事を楽しみながら旅できる人間になりたいと思いました。
食べることメインの本ではないみたいですよ!E
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冷静で、ユニークな視点。かわいらしいエピソード。意地悪なコメント。すべてが素晴らしい。
すごく昔のソ連(!)旅行記。とても新鮮。行ってみたかったなー。
限りなく5に近い星4つということで。図書館で借りのだけど、やっぱり購入するつもり。
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著者のロシア旅行記。
著者の文章も、遺跡や名所を見る態度も、飄々としている。食べたものが一々書いてあるが、それもどこか観察日記のように素っ気なくて、これまた良い感じ。
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油断すると兄が持っている本ばかり買っている。
おいしいご飯をむしゃむしゃと食べるがごとく読了。
読んでいるあいだ、嬉しくて、終始にやにやしてしまった。
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武田百合子という人間がすばらしいっていう本。
端正というか、男性っぽい潔い文章で、かっこいい。きっとかっこいい人だったんだろう。
武田百合子の人となりについての文章を書く人が多いのがわかる。
とまあ、そんなことはともかく、正直これって三角関係じゃね?竹内さんと百合子さん、ちょっといい感じじゃね?
でも武田(男)もなかなかかわいらしく、結局主人が好きな百合子さんていう図じゃね?という、ちょっと軽率な楽しみ方もできます。ていうか、百合子さんを「ポチ」とか呼ぶくせに、外国で百合子さんが二時間外出して戻らない時に竹内さんに説教されてしおれている、泰淳もえー。(なが)