投稿元:
レビューを見る
【あらすじ】
人々はアッといったまま、息もできなくなってしまった。東京の大都会、銀座の空に五つの「空とぶ円盤」が!遠い星の世界から、コウモリの羽をもった大トカゲのような、宇宙怪人がやってきた。山奥に着陸した円盤にとじこめられたという、北村青年がおそろしい体験を語り、日本中が、いや世界中が、大混乱にまきこまれる。
【感想】
投稿元:
レビューを見る
おもしろかったです。
透明人間の次は宇宙人ですね。
ただ、あまり思いたくないのですが、ちょっとパターンがわかってきたというか・・マ、マンネリというか・・・。
今回もたとえば「不思議な金属」ってどんなものなんだろう?!と期待していたのですが、透明人間の時と同じく作り話だったなんて・・・「また作り話かよ!」と思ってしまいました。
しかし、今回は特に話が二転三転し(いい意味です)、潜水艦に乗り込むところなんてとてもおもしろかったです。
小林君と仲良くなった博士の弟子はいったい何者だったのだろうか・・?
(何といっても美少年ですからね、気になります)
わたしはハウルに出てくるマダムサリバンに仕えるおかっぱヘアーの少年を想像しました。
また、ワールドワイドなお話で(笑)日本だけでなく世界のいろいろなところで、怪奇現象が起きたというのが今までになかった点です。
仕掛けは、二十面相改め四十面相が述べた通り。
その文章が気に入ったので残しておこう。
P187から引用
『おれたちは悪者だ。世界じゅうの警察に、にらまれている悪者だ。だが、戦争というものは、おれたちの何百倍、何千倍も悪いことじゃないのか!(中略)やつらが、地球の上でいつまでもけんかばかりしているのは、この地球のほかに、世界はないとおもっているからだ。
やつらの目をさますのには、宇宙の星の世界から、大軍勢がおそろしい科学の武器をもって攻めよせてくることをさとらせてやればいい。そうすれば、地球の上のけんかなどよして、宇宙のことを考えるようになるだろう。(中略)そこで、おれたち世界じゅうの悪者が、星の世界からのスパイにばけて、ばかなやつらの目をさましてやろうと、相談をきめたんだ。』
彼の大勢いる部下の半分くらいはこのことを知って力を貸してくれたそうです(笑)
二十面相いいやつですね。
わたしは二十面相改め四十面相を応援しています!
投稿元:
レビューを見る
少年探偵団。
江戸川乱歩の小林少年への愛が随所ににじみ出てる、、
やたら作中でカワイイ、カワイイ言われていて笑ってしまった。
投稿元:
レビューを見る
そんなので本当に大丈夫なの?
と、トリックに突っ込み入れたくなりますが、なんとも壮大な計画ですね。
でも、変な癖が出ちゃうのが彼らしい。
こうも関係者が多いと、明智さんが頑張らなくても、どっからかボロが出そうだけどなあ。
投稿元:
レビューを見る
こどもが先に読んで、おもしろ感がガシガシ伝わったので、自分も。
江戸川乱歩ってこんなにおもしろいのか…としみじみ味わう。
明智小五郎、かっこいい!小林少年、賢い!
そしてこの文体(見守り感、寄り添い感、盛り上げ上手!)が、愉快でたのしい…
一緒にハラハラ、どきどき。
この時代の日本の雰囲気、現代との違いを味わえるのもいいな〜
途中まで、この作品には怪人二十面相が出てこないのかと思った…
明智小五郎、SF、宇宙人にも対応するんだ〜!?と思いながら読んでいた。
ところが、ところが、展開にびっくり。怪人二十面相の魅力がつまった作品。
怪人二十面相の行動力と戦争への意見、現代にも届く。世界規模の行動力だった…壮大。