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むかしばなしをモチーフにした短編集。全部の話が綺麗に繋がってる。「入江は緑」「たどりつくまで」「懐かしき川べりの物語せよ」が特に好きでした。流れてる空気がツボだった
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2006.10.読了
昔話とSFがリンクした短編。
どうリンクしているのか検証したかったが、図書館が早く返せというので未消化で終わってしまった。もう一度読みたい。
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しをん好きなので。かなり完成度高くなってきたんじゃないかと思う。多分こういう仕掛けっぽいものが作りたかったんだろうな。「地球はどうなったかしらね」
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昔話をモチーフに現代調に物語を組み立てたお話です。私は「天女の羽衣」をベースにした「ディスタンス」が好きかな。その一途な愛情は、指の間からさらさら落ちていく水のように悲しくて、美しかった。
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こんなに本を読んでいて、感心のため息が出たのは初めてでした
ただ、ただ、著者の腕前に感服…って本当だよ…。面白かったし、色々な発見をさせてくれた本でした。
本を読み終えて、表紙をながめてしばらく呆然としてしまいました。
ではっ、以下内容にふれておりますっていっても印象に残った言葉を抜粋しただけだが…(笑)
おいしいトコだけをつまみ食いな気分で☆
■時間は一定の速度では流れない。どれだけ生きても、時間の重みと残酷さに気づかずにのほほんとしてるやつもいれば、若くても、時間に押しつぶされそうな経験をすでにしたものもいる。
fromディスタンス
■鉄八にちゃんとメンテナンスしてしてもらえないと、私はすぐに壊れる。
鉄八が私を作ったんだから。そうでないと私の胃は食べ物を受け付けないし、皮膚はぬくもりもそよ風も感じない。 fromディスタンス
■自分の体を自分で居心地のいいように作り変えるのに、どうして理由が必要なのかが、私にはわかりませんね。整形と、ジョギングで体を鍛えたり、腐った盲腸を切り取ったりするのとは、どう違うんでしょう。
fromたどりつくまで
■サルの愛は、私を縛る鎖だ。私を縛り、断崖からぶらざげて、喪失の恐怖を煽る様な愛だ。
from花
■暴れてる奴らが言いたいのは、「どうせ死ぬなら、何をしてもかまわない」って事だよな。
でも、隕石がぶつかるってわかってから、わざわざそんな事を言い出すのはおかしくないか?
死ぬ事は生まれたときから決まっていたじゃないか。
from懐かしき川べりの町の物語せよ
何回も読み返してみたい本はなかなか出会えなそうなので幸せですね(*´∀`*)ホクホク
短編で話のなかの主人公は変わるんですが、実は…<おっといけねぇ
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書店で並んでたのをちろっと立ち読みしてから気に入って買ったもの。三浦しをんさんに特別興味があるわけではないんですが、これは良いと思います。話が短く分かれているので、さくっと読みやすいし
話自体はばらばらに見せて、本を通して現在から未来へと時間軸が移動していくところも良いなと思ったり
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人は変化する世界を言葉によって把握する。どんな状況においても、言葉を媒介に誰かと繋がっていたいと願う…。語られることによって生き延びてきた物語である「日本昔話」を語り変えた書下ろし7編を収録
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「おまえにやるよ。」だから、みんなモモちゃんにあこがれる。
三ヵ月後に地球がなくなるとき、私はどんな人たちとの思い出を昔話にしたくなるだろう。
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モモちゃん!!モモちゃんが男前!!あと三ヶ月で世界が終るなら、私は入り江は緑みたいなすごし方をしたい。
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「日本昔話」を噛み砕いて粉々にして、
今また後世に語り継ぐとしたら、こんな話になるのかな。
誰でも知ってるような昔話へのオマージュなので、
もとを頭に浮かべながら読むと面白い。
全部で7話入っているけど、
色んな方向でつながっている。
何かを語り伝えたいと願うときとは、
きっと何らかの変化が起きたときだろう。
その変化が共通しているわけで。
3ヵ月後に地球が消滅するという、
もはや未来とも言えないほどに近い将来があったとして。
先も見えないのにロケットに乗って宇宙で生きるか。
地球に残って3ヶ月を太く短く生きるか。
私だったら後者かな。
華々しく散ってやる。
『どれだけ切り刻んでも、どんなに深く掘っても、
あたしのなかにあふれるのはただ、
会いたい。会いたい。会いたい。
それだけなの。』
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ふぅ、しをん漬けだぜぃ。でも面白いから良しっ!ほぅほぅ、これは短編と見せかけて繋がっていたんだな、そうかそうか。よしっ、次は何読もう。うんっ、しをんだ!…ん、これって…中毒!!
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これは久しぶりに鳥肌が立った作品でした。どこがどう、と言葉にするのは難しいのですが、読み終わった後にぞわぞわっと来たんですよね(決して怖いとかそういうのではありませんよ?)。改めて三浦氏の才能と筆力に感服しました。
全てが主人公の一人称で進められる物語。誰にでも誰かに語りたい「むかしのはなし」があるでしょう。それこそ、世界中の人々が。これはそのごく一部を抜粋したものなのかも…と思いました。
そして、それぞれの作品にはモチーフにされた昔話があり、それらは「花咲か爺さん」や「浦島太郎」、「桃太郎」など様々。どの物語も微妙にリンクしているところが面白いですし、それを見つけるのも楽しいですね。
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P78で挫折。途中で放棄するほどひどい本ではなかったけど、惹きつけるほど面白い本でもなかったと思う。昔話を現代風にするコンセプトはいいけどいまいち華がなかった。設定だけにとらわれないで、もっと「これだー!」っていう核の見える話が読みたかったなぁ。短編なので、残りのお話たちもいつか読みたいと思います。とりあえずいまは他に読みたい本がいっぱいあるので。保留。
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短編連作。昔話を現代に置き換えているというか。
「ラブレス」「ロケットの思い出」「ディスタンス」「入り江は緑」「たどりつくまで」「花」「懐かしき川べりの町の物語せよ」の7篇です。
私は「懐かしき〜」が一番好きかなぁ。モモちゃんが中々良いと思う。
帯の「死ぬことは、生まれたときから決まってたじゃないか。」という言葉がぐっとくる。
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昔話を現代風にアレンジとおもいきやなにげにSF風味だったり。なるほどだから「むかしのはなし」なのねーと納得しました。昔話の人間臭い部分がリンクしてて生々しいです。