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美味しいとこ取り、解説付きの名作選です。お子さんはもとより、本を読まなくなった親御さんにも是非読んでいただきたい。作品のチョイスも幅広く、短編集のため読み聞かせにもちょうど良いのではないでしょうか?読み終えた後に感動と懐かしさが込み上げます。特に、芥川龍之介の杜子春が好き。
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名作は時間を越えて、基本になる。
みんなが70歳80歳になっても、あれを読んでよかったと思えるものを選んでみた。
(まえがきより)
「てきや」 さくらももこ
“魔法カード”“踊るマッチ箱”。ひみつのアッコちゃんの変身コンパクトで
本当に変身できると思って呪文を唱えたがダメだったことを思い出した。
そうして水を差されながら、ひとつづつ大人になっていくのである。
「夏帽子」 長野 まゆみ
臨時でやって来た理科の紺野先生との、穏やかな初夏の思い出。
まどの外は雨。生徒たちのささやき声がとだえると、雨音が教室の中へしみこんでくる。
風向計がくるくるとせわしなく回転していた。南から強い風がふいてきた。「夏だな。」
「よだかの星」 宮沢 賢治
みんなから嫌がられ笑われるよだか。毎晩たくさんの虫が自分に食べられることが
つらくなったよだかは、星に願って死のうとしますが星にも相手にされません。
腹を括ったよだかは、どこまでもまっすぐ空にのぼり、燃えて星になりました。
「神様の玉」 与謝野 晶子
神様は地球が汚れていることを悲しんで、常子の夢に現れました。
庭も地球の一所。庭をきれいにすれば、地球が少しづつきれいになっていきます。
「デラックスな金庫」 星 新一
全財産を注ぎ込んで豪華極まる金庫を作った男。金庫が趣味なのだ。
だがこの金庫、実益も兼ねた仕掛けが施されていたのである・・・。
「天の岩戸」 松谷 みよ子
太陽神アマテラスとその弟スサノオが登場する日本の神話。
役目をほっぽって引き篭もり、外が騒がしいと気になって顔を出すアマテラスや、
徹底的にスサノオを罰する神々。神とはなんとも人間的である。
「杜子春」 芥川 龍之介
お金はもういらない。仙人になれなくても良い。人間らしく生きることを望んだ杜子春。
完全に満足するとかえってつまらない。足るを知り、ちょっとづつ楽しむことがコツ。
「名探偵登場」 はやみねかおる
古い洋館に越して来た自称「名探偵 夢水 清志郎」。彼の正体を調べ始めたわたしたち。
観察力鋭くしっかりしていそうで、どこか呑気な夢水さんと岩崎三姉妹のお話。
「落語/時そば」 興津 要
「そばは細いほうが・・・おい、これがそばか?ふといねえこれは・・・」
「ななつ、やっつ、今何刻だい?」「へえ よつで。」「いつつ、むつ、ななつ・・・」
声を出して読むと更に面白い落語の超有名作。
「耳なし芳一」 作/小泉 八雲 訳/保永 貞夫
身寄りもなく貧しい芳一は、貴い人のごひいきに預かろうと欲をかいたのです。
また亡者たちもそこに付け入ったという訳なのですね。旨い話にはって奴ですね。
結果、耳は失いましたが、この出来事で有名になった芳一は金持になりました。
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娘(小4)は、『よだかの星』が一番良かったとの事。
『てきや』 さくらももこ
『夏帽子』 長野まゆみ
『よだかの星』 宮沢賢治
『神様の玉』 与謝野晶子
『デラックスな金庫』 星新一
『天の岩戸』 松谷みよ子
『杜子春』 芥川龍之介
『名探偵登場』 はやみねかおる
『落語/時そば』 興津要
『耳なし芳一』 作/小泉八雲 訳/保永貞夫
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子どものとき『耳なし芳一』のお話を聞き、怖くて怖くて夜寝られなくなったのを思い出した。大人になって改めて読んでみると、怪談とはいわれているが、恐怖感はなかった。むしろ、人の心の動きや人生の機微を垣間見られるようで、奥深い物語だと感じた。
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斎藤孝さんの名作選は、知らなかった名作に出会わせてくれる。
この巻では
・与謝野晶子「神様の玉」
・はやみねかおる「名探偵登場」
が、初めて知って驚いた名作。
はやみねかおる の文章はとてもテンポよく読めて面白く、謎解きも明快。シリーズものらしいので続きを読みたくてたまらなくなった。