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前作もそうでしたが、温かくて楽しそうで、少し切ない不思議な話でした。コギが問いかけた「死」への疑問は確かに微妙な問題…と読みながら私もしみじみ思いました。
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めちゃくちゃかわいい。きつねの子。
和むお話。荒んだあなたにどうぞ(笑)
BLは要素だけで特に何もありません(今のところ)
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不思議と共に生きる村を描くシリーズ第2弾
読了日:2006.02.07
分 類:中編
ページ:220P
値 段:600円
発行日:2005年5月発行
出版社:講談社X文庫ホワイトハート
評 定:★★★
●作品データ●
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主人公 :ゴータ
語り口 :3人称
ジャンル:ライトノベル
対 象 :ヤングアダルト
雰囲気 :ほのぼの
イラスト:山田ユギ
デザイン:Plumage Design Office
料理イラスト:ひろいれいこ
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---【100字紹介】--------------------
妖しがいたる所に当たり前に生きている
不思議な銀杏村で、レストランを始めたゴータ。
パティシエのサトル、神様の子供のコギと
ともにある穏やかな日々。
やがて祖母の新盆がやってくる。
銀杏村での初めての夏を描く。
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タイトルを見れば明らかすぎる通り、シリーズ第2作。
前作「にゃんこ亭のレシピ」で銀杏村に移り住んできたゴータが村での生活にも慣れてきて、更に新しいことを始めようとしています。それは農業。経営するレストランに出せるような、安全で美味しい食材を、自分たちの手で作ろうとするわけです。都会っこがいきなり出来るわけもなく、前作でも色々と世話を焼いてくれた隣人のスエ・サツオ・フデコ一家が、また大活躍で助けてくれます。
のんびりした田舎の村の暮らし。大変だけど、生きていると実感させてくれる生活。物語の時季は、梅雨から盆にかけて。銀杏村のお盆は、なかなか「さぷらいず」です。こんな何気ない日々が、キャラたちを育てます。ゴータもサトルもコギも、少しずつ成長していくのです。
今回のレシピは
「ぺちゃんこポテト」
「ふるふるグレープフルーツジュレ」
「キャベツをたくさん食べようパスタ」。
ストーリーとしてはそれほど奇抜でも、大きな波がだっぷんだっぷん打ち寄せるような、起伏に富んだものでもありません。読者にどきどき感をくれるミステリや冒険物ではなく、あっと驚かすエンターテイメント系でもなく、もちろん背筋を寒くさせるようなホラーでもなく。とにかく穏やかに単調に、でも温かく。平凡の中にぽんと浮かび上がる幸せを描きます。
まったりと読みたい方にお薦めのシリーズ。ただし是非、前作から先にお読み下さいますように。ストーリー漫画的であって、巻をひっくり返すと事情が分からないところが多々ありますので。
●菜の花の独断と偏見による評定●
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文章・描写 :★★★★
展開・結末 :★★★
キャラクタ :★★★★
独 自 性 :★★★
読 後 感 :★★★★
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菜の花の一押しキャラ…ゴータ
「何にでも、誰にも、たいていいいところと悪いところがある。嫌う前に、いいところを探すんだ。…嫌いなものが増えるより、好きなものが増えるほうが、たぶん楽しくていい」
(ゴータ)
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見た目6歳児、中身まだまだ、な
人の世界を勉強中のこぎつね様。
当然、というべきか、もちろんと言うべきか
ついにきてしまいました、お手伝い編!(笑)
いやもう料理を想像するだけでも美味しそうなのに
それを手伝う姿を想像するのもまた可愛いw
そしてうっかり忘れそうになっていた、というよりは
もうそれが普通の枠に入っていたため忘れていましたが
更なる不思議体験が!!
触れ合えて喋れるというのは、やはりいいな、と。
とても大事な間、です。
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この本、ホワイトハートで出てて大丈夫なんかしらー・・・(笑)。
いや、前述の通りキャラ設定は
「どうみてもBL」
なんで、(ホワイトハートでも)いいとは思うし、今回はゴータまでがサトルのことを憎からず思ってる展開にも(あくまで家族としてやけど)なってるし、今回はもう
「なにげに朗唱もダークホースですやんね」
ちゅう具合やったし、どこをどうとってもティーンズのためのライトノベルなんやろうけども、
このテーマのどこに、小中学生が惹かれるんやろうか・・・。笑
アラフォーのおばちゃんな私は、グイグイ引き込まれてますけれどもね・・・。
また、全然関係ないけれども、私自身すんさまとショータをBL仕立てにしたカフェでめちゃめちゃ妄想をたくましくしております・・・。
なんやろ、カフェの店員同士のBLちゅうのは、古今東西王道やったわけやね・・・。
ああ私もすっかりBL脳に・・・(笑)。
著者って何者なんかなあ。
(いや、作家やろというツッこみはおいといて)
どうしてこんなにも田舎の生活に詳しいんやろう。
著者の理想も入ってるのかな。料理のネタは相変わらずおいしそうやし上手やし、キャベツのパスタ、食べてみたいー!!
裏表紙に書かれていたとおり、「どこか懐かしい、不思議の日々」っていう説明文がピッタリのお話です。
宮崎アニメまではいわんけど、こんなまっすぐなライフストーリーもないよねー。
あんまりにもまっすぐすぎて、好みはわかれるかもしれへんけども私は大好き。
元々、ミステリよりもファンタジー派なもので、かといって本気のファンタジーはこれまた本格ミステリ並みに読むのに体力がいるので(笑)、このくらいの軽さがちょうどよいです。
しかもこの本には、恋愛でない愛情がつまっております。
現在の私は、そういう方向性がとっても好き。
帰る場所があるって、ほんとうにいいなあって思います。
でもって、帰る場所が必ずしも異性のところではないというのが、ものすごい好み(ひねくれてる?)。
(2015.12.12)
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にゃんこ亭のレシピ、第2弾。おきつね様の子ども、ごぎつね様のコギが登場してからは、児童文学を読んでるみたいで1作目よりもよりほんわかとなり、意外にはまってしまいました。コギを預かって一緒に生活するゴータとサトル。コギの愛らしいこと。子どもの「何で?」「どうして?」には困りますよね。その姿がまた大人2人を含めてかわいいです。雨のエピソードやサトルの留守中のエピソードも、ゴータが実直に子育てして、コギにちゃんと素直に入ってくれていてうれしくなりますね。