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これを読んだら、是非ジョン・ケアリーの「知識人と大衆」の第6章を読んでいただきたい。火星人による人類の虐殺の裏にはどんな意味がこめられているのか。その一つの答え、あくまで一つですが、が書かれています
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こういうの元祖であり原点。タコ型宇宙人はこの小説から。まぁ、最初ですから。いまだにこれを越える〜と言うほどではなかったけど、良くできた作品だなって思った。最初なのに、もうある程度完成しているし。最後の結末が意外だった。
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火星人襲来!虫けらのように無造作に殺されていく群衆のパニックと悲劇的な惨事。そんな極限状態で発揮される勇気と真摯な祈り―。人間性への深い洞察で人類のエゴに警鐘をならし未来の希望を描ききる。今なお新しいSFの金字塔。瑞々しい最高の新訳でおくる決定版。
イギリスの片田舎に隕石らしきものが落下した。地上にあいた巨大な穴の中から現れたのは醜悪な生き物。それが火星人の地球侵略の始まりだった。SF史に燦然とかがやく名作中の名作。6月公開映画「宇宙戦争」原作!
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なんと100年前のSF小説。宇宙戦争の敵は火星人、100年前だと宇宙人と言えばそうなんだろうか。読み始めて・・・・面白くない・・・うー。。。
最後まで読んでみて納得。衝撃というか、えっ、へーっそうかそうきたか・・・だからこんなにだらだらとラストまで引っ張ったのかと。まぁ、たいしたページ数ではないので読んでみるのも良いと思う。100年前に書いたのはすごい。
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今読んでも面白いです。
古典SFには珍し?く、一人称の「僕」視点なので読みやすいし。
PS2の地球防衛軍、特に2の方を思い出しながら読んでました。三本足の描写なんてほとんどそのままですね。蟻は出てこないですけど。
あとがきにある、関連作品というか、パロディ作品も読んでみたいですね。
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火星人襲来!
ロンドン郊外にて謎の円筒が空から降ってきた。円筒からで出来たのは火星人の操る殺戮兵器。19世紀末、世界最強の大英帝國が恐怖に包まれる。
火星人の機械力に圧倒される英軍。逃げまどう人々。廃墟と化す街、崩壊する人間の秩序。人類は火星人に勝てるのか?
ハリウッド映畫版の宇宙戰争を観たが、矢張私は原作が一番好きである。映畫との違いは、原作では、英國のみが襲われているが、映畫は全世界(主人公がいるのは米國だが。)が異星人に襲われている。
これが19世紀に書かれている事が驚きである。はらはらドキドキしながら讀んでいた。
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原作は100年以上も前に書かれた、SFもの。火星人による地球襲来。
火星人の登場が早過ぎる。
物語の展開も、いったりきたりの右往左往。ゆったりなんだか、ダラダラなんだか...
SFと呼ぶには、随分と悠長な火星人の攻撃と人類の攻防。
盛り上がりも糞もない。体感規模的には、子供の砂場での喧嘩くらいにしか思えない。
非常にかったるい一冊でした。
古典だからかな。訳のせいかな。
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現代に比べて宇宙や科学についての知識が十分じゃない19世紀末に書かれた物語だから、SFとしてのリアリティは薄れちゃうけど、この時代の人は、地球の海は宇宙から灰色に見えると思ってたんだなぁとか、当時の人が持てる知識を総動員して推測したであろう宇宙や地球のすがたの描写なんかも面白い。この本が出版された後に発生する
WW1のような、毒ガスなどの大量破壊兵器を用いて市民を無差別に殺戮する近代戦と、その殺戮下の市民の様子を予言していたのがすごい。
地球外にまさか高等かつ冷酷な知的生命体がいるとも思わず、地球に我が物顔でのさばっている人類。地球を狙う高度な地球外知的生命体の存在を仮定するとき、人類は、一粒の水滴の中で観察される微生物であり、また、天敵のいない島で警戒心を忘れて安穏と生きてきて、島にやって来た船乗りにむやみに近寄っては撲殺されるドードー鳥であり、海を越えてやってきた白人に滅ぼされる原住民に過ぎない。この仮定は、そのとき人類の営みにどれほどの価値があるのかという問いを私たちに投げかける。また、それは同時に、火星人を西洋文明に置き換えたとき、大航海時代の新航路、新大陸発見以来、進出した先々の地で西洋文明国がなにをしてきたのか?という問いでもある。
人類は一方では一粒の水滴の中のちっぽけな微生物に過ぎず、また一方では私たちは冷酷で醜悪な火星人で、それでもなお生きようとして、人間は人間でいようとしてもがきつづける。
小学生の頃初めて読んだSF小説だから思い入れが強い。
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現在の科学知識からすればん?と思うようなところもあるが、それでも異星人の侵略に対する人々の反応や心理などは読んでいてすごいなと思った。
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戦争という題名だが、人類はほぼ為す術もなく火星人にボコボコにされていく。最後は、人間の知恵ではなく、何億年もの地球での生命の歴史みたいなものが、火星人に死をもたらす、という感じで、示唆に富んだ内容。中々面白かった。
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19世紀(1898年。日清戦争後頃)に刊行された、SF侵略戦争作品の嚆矢ともいうべき逸品。
二頭馬車や騎兵隊が現在する世界観の中で、①宇宙の海を越え火星人が地球探訪・侵略するコンセプト。②三本脚の戦車タイプ巨大メカの威圧感。③火星人敗北のオチの、高い科学的現実性にもかかわらず、その意外性の高さが小説としての価値を上げる役割を担ったという、小説の醍醐味。④火星人の地球侵略によって相対化される知的生命体の位置づけ、そして西欧発なのにキリスト教的人間観とは異質に見える作りの点も凄い。⑤更にいえば、火星人が地球人を欲する様は点滴的栄養摂取という現実に裏打ちされた描写から機械文明への警鐘に繋げる。
このように、時代を超えた創造力・想像力と風刺性が含まれる物凄さに身震いした。しかも、この頃、テレビは勿論、映画などの映像媒体のない時代だよ。
偉大な先人に負けずに頑張れ、現代のSF作品に携わっている人たち、と言いたくなるほど、高みにある先駆的作品。
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原題 The War of the Worlds
11/28は「火星の日」。1964/11/28に火星探査機マリナー4号が打ち上げられたことに因むそうです。その8か月後、マリナー4号が送ってきた画像を見て、人々は火星が「死の惑星」(ニューヨーク・タイムズ紙)であることを知り、失望します。ガリレオが初めて望遠鏡で火星を見たのが1610年。以来、火星の生命は人類の長年の夢だったんですね。
原題のWorldが複数形であることからもわかる通り、異なる世界同士の戦争(一方的ですが)です。初版が1898年。現在2021年だから…123年前。すごいなぁ。火星人の圧倒的な科学力の前に、なす術もない地球人。文明を盾にとり傲慢な営みを続ける人類への警鐘と、非常時に暴露される人間の本性。科学的根拠に基づく火星人の姿はあまりにも有名。
1938/10/30にニューヨークで流された火星人襲来のラジオドラマは多くのリスナーが信じたそうです(パニックというのは新聞の誇張のようです)が、他に確認のしようがない当時では、無理もないですよね。逆に今はメディアが多過ぎて何が本当で嘘かわからない。Art abides in a realm that is neither truth nor fiction. 小説はまさに虚偽皮膜、ですね。