紙の本
恋は突然に。そして別れも突然に。
2008/05/15 20:28
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サムシングブルー - この投稿者のレビュー一覧を見る
看護師の友人が仕事を辞めた。友人はぽつりと言った。「職場に好きな人ができたの。このままではいけないと思ったの」「寝ても冷めてもその人のことを思ってしまうの」返す言葉がなかった。そのとき彼女の気持ちがわからなかった。
主人公怜子は31歳。恋人耕一郎と5年のつきあいになる。仕事と耕一郎、怜子はそのふたつを手にしていた。耕一郎から突然別れを切りだされてしまう。物語は、「別れないか」から始まる。プライドの高い怜子は壊れていく。物語に何人かの女性が登場する。一人は学生時代からつきあっている美穂(3年前から不倫している)、一人は会社の後輩の恵美(怜子を上司として尊敬している)、一人は大学時代のサークルで知り合った真樹子(彼女の結婚披露宴で耕一郎と出会った)、一人は耕一郎の結婚相手の聡子、一人は無言電話の女性。怜子と耕一郎と女性達の間で同情、羨望、嫉妬、憎しみ、執着が絡み合っていく。なんと!最後に怜子を救ったのは無言電話の女性だった。怜子と同様、私も肩から力が抜けました。怜子の涙が乾いたとき、私に清々しい風が吹きました。
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ドラマ「恋愛偏差値」の原作だとは知りませんでした(観てなかったもんで・・)唯川先生の作品は読みやすく、ある意味リアリティーがあって好きです。この作品は、主人公の言動にすごくハラハラさせられました。よかった、主人公が壊れなくて・・(半分壊れてたけど)
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唯川さんの本、実は前からすごく気になっていたのです。この本は本屋で最初の方を立ち読みして、即買いました。
主人公の女の人の心について、すごく近いものを感じました。たまには恋愛小説もいいね。これは失恋ものだけど。
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彼氏に振られたところではじまって、次の一歩が踏み出せるようになるまでの話。といえば、簡単だけど、なかなかすごい。自分はここまでなることあるのかなぁ!?なさそうだなぁ。
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昔好きだったドラマの原作・・・ってことで読み始めてみました。やっぱり年齢が変わると感じ方が変わるのか、昔以上に主人公の心情に共感できてしまって驚き。自分では決してここまではしないけど、精神的には失恋ひとつでここまで追い詰められることもあるんだと怖くなりました。
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びっくりした。自分のことを書いてるのかと思った。自分の失恋の苦しみは、こんなにも一般化されるのかと思うことで、楽になれた。これを原作としたドラマ「恋愛偏差値」、少し見たことがあったけど、この重みのある世界をあんなにちゃちくしてしまったとは。脚本家は何を考えていたんだろう。女の狂気の迫力と、孤独感がこの本の魅力なのに、なぜわざと消してしまっていたのか、理解に苦しむ。
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やっぱり期待を裏切らない唯川恵の小説。一言で感想を言うなら「怖っ!」。
でもね、分からなくもない。自分がその立場になったら、そうならないとは言い切れない。少なくとも、悲しくて気持ちが落ち込むところまでは分かるから。
しかしなぁ、この相手の男が唯川恵の必殺パターンの「どうしようもない男」だよなぁ。「なんとなく好き」になって「なんとなく嫌い」になるんだから。表現できないってならわかるけど、「なんとなく」はないんじゃない。それによって人生狂わされる人がいるかもしれないってのに。
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me失恋した時マヂでこんなカンヂだったの!!ゃ…元彼の家とか今の彼女の家にはさすがに入ってなぃヶドね!笑でも…ぅん。似てる!ホントぁの時のきついの思い出して泣けた(;_;)
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『燃えつきるまで』少し前に、中谷美紀が主演でドラマ化された。「恋愛偏差値」というドラマの第一章でした。
よっぽど怖い話とかエグイ話じゃなかったら、ほとんど一気に読んでしまうんやけど、なぜか読んでいられなかった。
今まで唯川恵さんの小説はしっとりというか、女性小説家が書く独特のけだるさがあって、熱い恋愛をしていても、ひどい失恋をしても、どこか遠い話のような気がしていた。
けれど、今回は違う。
なぜ?
それは多分、リアルだから。
自分も主人公のようになってしまう、あるいはなってしまったことがあるから。
そして、今の私、将来の私と重ねているから。
彼を失くしたくない。強く、そう思った。
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有る程度の年齢の女性は、主人公の気持ちが分かるー。せつない。って言うんだろうなあ。
なお話。乗れなかった。
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◆5年付き合った男にふられる失恋小説。病んでるときには読まないほうがいい。考えてることが同じすぎて痛くて笑える。305ページの積み重ねがあってこそ泣けるラストシーンが良い。
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知人から「すごくいい本!」と薦められたので、読んでみた。
主人公は31歳のキャリアウーマン。5年間付き合い結婚まで考えていた男性から、ある日突然別れを告げられる。恋人からの理不尽な別れを受け入れられず、心身ともにボロボロになっていく主人公。読み進めるうちに、昔の失恋の思い出が生き生きとよみがえってきて、胸が痛くなってしまった。共感することでリアルに心に響いてくる話である。
失恋したばかりの人や、過去の失恋から立ち直れない人にオススメ。立ち上がる勇気を与えてくれるかもしれません。
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読んでてちょっと辛かったカナ。
私は、将来、仕事と結婚どっちをとるんだろう。
両立できるような女性になっていたい。
でも、両立って難しいだろうな。
っていか、ちゃんと選択肢が2つあるのかどうかが心配(笑)
とかいろいろ考えてしまいました。
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リアル。リアルなゆえに読んでいてしんどいし、怖くなってくる。主人公の行動は多少、過激ではあるけれど、失恋というのは誰にとっても辛いできことであるのだな、と実感した。どの登場人物も実際に存在しそう。
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5年間付き合った彼から、突然振られた女性の話。それまで何もかも順調だったのに、それからは絶望的な日々を送る。私も失恋するとボロボロになるタイプだから、とっても共感できた。絶望から再生までを書いた本。