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「へやのなか(短いまえがき) ハッピー・アニバーサリー さようなら、コタツ○ インタビュー 陶器の靴の片割れ ダイエットクイーン◎ 八十畳 私は彼らのやさしい声を聞く」 部屋の数だけ人生はある
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内容(「BOOK」データベースより)
ささやかな夢をたくしたこの部屋に思いがけず訪問者はやってくる―。人生はせつなくて。おかしくて。いとしくて。さまざまな手触りの人間模様を描いた7つの物語。1つ1つが味わい深い上質の短編小説集。
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『さようなら、コタツ』は15年間使ったコタツを捨て、引っ越したばかりの部屋で36歳の誕生日を迎える由紀子の物語。妹に言わせると妥協の結果でしかないような山田伸夫を食事に誘うのだが……。
露子の大叔父、十条のおじさんの日常を描く『私は彼らのやさしい声を聞く』もよかった。
オールドブラックジョーを英語で教えてくれたり、古い言い回しを伝えてくれたおじさんも縁側でコテッとうたたねしたり、亡き妻と日常的に会話したりしている。妹と2人で訪ねて、寝ているおじさんのそばで思い出話にふけるところがいい。
作成日時 2007年08月10日 15:45
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表題の「さようなら、コタツ」、ものすごく
わかるっ。
30過ぎた女の恋ってのは、まさに高齢出産の
ようなものだわね。
穏やかな文体、流れるような作品、それぞれの
物語の主人公に共感は出来るけど……けど、
物足りない。いつかきっと、この本を読んだこと
忘れるかもしれない。
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いろんな人の人生の一コマを描いた短編。こういうさらっと読めてる作品は好き。
表題作の「さようなら、コタツ」が一番面白かった。30後半の恋愛できない女、世渡りがうまい妹と不器用な自分とか、何度読んだプロットかとも思うけど、王道なのかやっぱりいい。感情の揺れが細やかな描写とあわせてうまく表現されてて、すごく共感できた。
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「さようなら、コタツ」を含む短編。人の人生なんて、人の数だけあって。それを1つ1つを部屋と捉え、色々な作品になっていた。中島さんの作品、初めて読みましたが、私は好きです。
ええと。次回は長編が読んでみたいです。
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表題作が良かった。
36歳の女の一人の誕生日の夜をたんたんと記していくだけといえばそれまでだけど、年を重ねていけばいくだけ、このたんたんとした感じが大切なんだよね。きっと。
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前書きで「へやのなか」が裏タイトルだと言われているように、色々な部屋をモチーフとした短編集です。あっさりと読めてしまったのですが、各「部屋」に住む人たちが、みんな日々あれこれ考えながら人生を送っていて、面白かったです。中島さんは、「現状維持」にこだわる人なのかなぁ。主人公たちが、自分の今の状況を気に入ってなくても、それを打破するよりはこのままでいよう、と思っている、というところがテーマの気がしました。「桐畑家の縁談」を読んだばかりだったので、あの露子と佳子の姉妹が出てきたのが嬉しかった。佳子はやっぱり台湾人の彼と結婚して、今度は総菜屋を開くんだ、と試供品を持ち込んだりして、あぁ、うまくいってるんだ・・と。(#^.^#) なんか危なかったしくて心配してたから、よかった、(でも、まだ危ないんだけど)と。姉の露子は、予想どおりにまだ結婚も就職もしてなくて、でも、大叔父の存在感がいい感じで彼女の不安定なところもまぁいいか、ってなもんで。子どもと老人、幽霊を含むいろんなものが見えてしまうあたりの描写が面白かったです。あと、相撲部屋の話が、いかにもとってつけたようではあったけど、若手の力士たちのそれぞれの思いがよかった。全編を通して、部屋=自分の居場所という感覚がうん、うん、と腑に落ちる感じ。最近、中島さんを続けて読んでみているのですが、これもアリだなぁ、と思った作品でした。
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「平成大家族」がおもしろかったので、同じ人の別な話を…と思って借りてみました。
う〜む、いまいちグッとくるものがなかったかなぁ。
短編集なのだけど、この中で好きなのを挙げろといわれれば、「私は彼らのやさしい声を聞く」だろうか。
……年寄りが出てくる話が好きなのかな、私。
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中島京子作品初読み。うーん…2つ目の話まで読んでみたけど私が好きな感じではなかった。。うーん…。今じゃないのかもなぁ。
15/10/7
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「部屋」をめぐる短編小説集。とりたてて印象に残るような話はなかったが、それぞれいろんな人の人生を覗いているような面白さがあった。
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『へやのなか』を描く7つの短編集。
それぞれに違ったストーリー性があり面白かった。
出ていってしまった恋人を思いながらインタビューを受けるイラストレーターの話「インタビュー」、結婚を控えマリッジブルーかのように昔の恋人達を思い出す男の話「陶器の靴の片割れ」、「桐畑家の縁談」の露子と十条のおじさんの話「私は彼らのやさしい声を聞く」が良かった。
母の恋人の目線から身を守るために太ることを決めた少女の話「ダイエットクィーン」が一番印象的。
最後の終わり方が怖くて、マナちゃんを助けなくちゃいけないはずなのにとモヤモヤしました。