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レビューは7月5日のブログに。
(http://blog.livedoor.jp/i2046/archives/27190077.html)
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リーダの条件:人を率いる才能と同時に、人に慕われる才能を持っていなければ周囲は彼をリーダとしては認めない。ハンニバルは本物のリーダであった。
指導者に求められる資質
?知力?説得力?肉体上の耐久力?自己制御の能力?持続する意志
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「そんなバカな、1000年も前のヨーロッパの巨大な国家と今の日本とは違うだろう。」と思って読んでみると、その考えが違うことに驚かせされる。
古代ローマも今(戦後の)日本も似ていると思った。
これは、どちらかというとメインではなく、サブという感じの本で、メインの「ローマ人の物語」も是非読んで。
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西洋の歴史は今まであまり興味が無くかった。学生時代の西洋史の授業も赤点だった程・・・。
視野を広げるため、まず、手を付けたのが
「ローマ史」
この本、と言うかこの著者の本を読むとローマと言う国の先進性に驚かされる。
時代に合わせて、政治体制を変化させることや失敗に素直に学ぶ点など、某日本国も学べることが多いのではないだろうか。
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初めてこの著者の本を読みました。「はじめに」にある古代ローマは古代ギリシアの模倣に過ぎなかったと教科書にはあるが模倣だけで千年も続き、大帝国として繁栄できる訳がない」という疑問を半世紀経っても持ち続けているということに感銘を覚えました。
また、下記の歴史に裏打ちされた言葉に重みがあり納得せざるを得ないと感じております。
「武器を持たない予言者は失敗をさけられない」
「平和とは、ただそれを念ずれば実現するほど簡単なものではないし、軍事力さえあれば手に入るものでもありません。相矛盾する多くの課題に真正面から取り組み、それを解決しようとする強い意志と実行力があってこそ、初めて平和は現実になるのです。」
日本への提言としてリーダーの足を引っ張るのではなく、任せること、改革者は改革の意義を反対派に分からせるよりは賛成派を増やすことが肝要であること、ローマですら混迷から脱出するのに1世紀かかったので、腰を据えて考えること等示唆に富むものが多かった。
最後にイタリアの普通高校で使われている歴史教科書の紹介が良かった。「指導者に求められる資質は、次の5つである。知力。説得力。肉体上の耐久力。自己制御の能力。持続する意思。カエサルだけが、このすべてを持っていた。」
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「どんなに悪い事例とされていることでも、それが始められたそもそものきっかけは立派なものであった。」(カエサルの言葉)
古代ローマの、王政→共和政→帝政の一連の流れを追うことで、国の成長に伴って政治システムが変革していく様子、そしてその改革を行ったリーダーたちに焦点が当てられています。
タイトルは「ローマから日本が見える」ということで、ローマ時代の元老院と日本における自民党を比較する場面もありますが、日本に関する記述はあまり多くはありません。歴史を紐解き普遍的な原理を考察し、あとは読み手に委ねるという感じでしょう。
ローマの建国から帝政に到るまで、主要な出来事を時系列に沿って分かりやすく解説してあるので、歴史が苦手な自分でも苦なく読むことができました。
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ローマはなぜ1,000年続いたかを簡潔にまとめた本。
ローマ史、いや世界史を学んだことがないので、ユリウス記がカエサルから来てることすら初めて知った次第。
カエサルの「どんなに悪い事例とされていることでも、それがはじめられたそもそものきっかけは立派なものであった」という言葉は現在の管政権に掛けられる言葉になるのか?
無理ですね。
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P17
すなわち、キリスト教は千年もの間、ヨーロッパ人の精神を支配してきた。だが、それにもかかわらず、我々ヨーロッパ人の人間性は向上したとは思えない。これは結局、人間の存在自体がもともと、宗教によってさえ変えようがないほど「悪」に対する抵抗力がないからではないか。だとすれば、そうした人間世界を変えていこうとすれば、まずこうした人間性の現実を冷徹に直視する必要がある……。
ルネサンス運動は別名「古代復興」とも呼ばれていますが、この新しい思想が非キリスト的な性格を持つようになったのは、このような問題意識があったからに他なりません。
P20
人類は、はたして二千年昔ローマ帝国からこのかた、少しでも進歩したか――そのことは単に個人レベルの問題だけではなく、国家のあり方という集団レベルで比べてみても、同じ答えが出てくると思われます。
私がそう考えるのは、ローマ帝国以後、二度と「普遍帝国」を人類は作り出してこなかったことによります。
後世、ローマ帝国に対する批判なり、非難はさまざまになされていますが、歴史的事実として見たとき、民族の違い、文化の違い、宗教の違いを認めた上で、それらをすべて包み込む「普遍帝国」を樹立したのはローマ人だけでした。
P22
ローマにおいて、市民権を持つということは、たとえ人種や民族、宗教が違っていても、ローマの市民と同等の権利を与えられるということに他なりません。つまり、ローマの法によって、その人の私有財産と個人の人権は守られるということです。
P38
都市国家ローマが誕生したのは、紀元前七五三年四月二十一日のことであったと伝えられています。
P49
欧米の結婚式では、新郎が新婦を抱きかかえ、新居の敷居をまたぐという習慣がありますが、実はこれは「サビーニの女たちの強奪」でロムルスが略奪した花嫁を抱きかかえて以来、ローマ人たちがずっと行ってきた習慣に発していると言われています。
P107
[リキニウス法]
・ケルト人の襲来で壊滅寸前になった。
・その原因は、一世紀も続いた貴族と平民の抗争だということを直視した。
・これらを背景に、紀元前三六七年にリキニウス法が生まれた。
・リキニウス法は平民のリキニウスが作成したが、賛成票を投じたのは元老院の貴族たち。
・元老院を含む共和国政府のあらゆる官職に、ローマ人なら誰でもなれるようにした=機会の平等
P113
[アテネの民主政の概略]
・アテネの人々は貴族を退け、平民に権力を与えるという二者択一を行った。
・アテネでは全市民に参政権が与えられた。
・貴族のようなエリート階層が生まれることを徹底的に排除した。
・その結果、政治のリーダーが大衆に迎合し、衆愚政治となった。
・強力な指導者を持たないアテネは、宿敵スパルタとのペロポネソス戦役のさなかでも国論がまとまらず、ギリシアの中での覇権を失ってしまう。
P333
――ブルータスたちの「共和政に戻ればすべては解決する」というのは、「戦争を放棄すれば平和がやってくる」という戦後日本の��ンテリたちの議論に似ていますね。
いつの時代でも、知識人というのは現状洞察能力だけには優れているのですね。
今の世の中のどこが間違っているかという現状批判をさせれば、彼らはいくらでも話してくれるし、鋭いことも言う。でも、そこから先の具体的な提案には少しも進まない。ここが指導者と知識人の大きな違いなのですよ。
読了日:2011/08/01
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さて、ローマ人の物語を読むとするか!カエサルに傾倒してますね。著者の語り節ちょっとニガテですが、進むの楽しみ、長いけど。
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この本は、ローマ史のダイジェスト本ではなく、なぜ、ローマ帝国が1000年以上も繁栄したのかが記述されている一冊である。
ローマ帝国は、弱小国からイタリア半島を統一し、ヨーロッパ・アジア(トルコ)・アフリカ(エジプトや地中海沿岸)を領土とする発展の過程において、国の政治体制を状況にあわせて変化させていった国である。もちろん、変化に至る危機的なキッカケはあるが、そこで環境に応じて、変化できたことが、1000年もの繁栄につながったと言うことができる。
ローマ帝国を企業・国と置き換えても、発展していくために、環境に応じて制度の改革を行う必要性があることを認識させられる一冊であった。
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塩野ファンにとっては総体集のローマのエッセイ。共和制はどのようになりえたのかとか、皇帝は世襲制であったが、共和制と市民議会の承認なくしてなりえないとか、ローマを知らない人にとって、すごく身近に感じられる本です。わたしはマキャベリとチェーザレから入っていったけど、アウグスティス帝とかから簡単に歴史を学べ、簡単に知ることができるのも、塩野七生がいるからといっても過言ではないと思います。
ま、単に私が歴史小説が好きなだけかもしれませんが。
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王制から共和制、平民への門戸開放、カエサルの改革と皇帝の復活。過去との整合性にこだわるのではなく、現状に対応するにはどうすべきかを考える。それができないのであれば、改革はただの改良に終わる。
●思い切りが大事。
●ただ、自分の手持ちのカードから既に時代に合わなくなったものと、今でも通用するものを分け、組み合わせて最大の効果を狙うべき。
●反対派を説き伏せるのではなく、賛成派をいかに作り出すか。その努力が必要。改革者は孤独であり、常に支持者を必要としている。
●指導者に求められる資質は次の五つである。知力、説得力、肉体上の耐久力、自己制御の能力。持続する意志。
●自分が地獄に堕ちることを覚悟してこそ、人を天国に導くことができる。
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中学生のときから、先生に勧められて気になってた塩野七生さん。
やっと手に取れたので、まずはなんかダイジェストのような今作から。
内容は読みやすかったー。
なかなか歴史の基礎がないから、どっちが前の時代だっけ?なんて思うこともあるけど、だからって読めないなんてことはなく。
主観も多いから、親しみやすいのかも。
ただ、表現がまどろっこしいw
○○はなんとかと言われている。それは本当にそうだろうか。たしかに、なんとかな面もあっただろう。だが、私はこう思う。ただし、なんとかという学者が言うには‥
結局どれ\(^o^)/
これで、簡潔な文を好む人ってんだから、歴史書って読むの大変だなぁとしみじみ。
さぁ、ローマ人の物語読むぞー!
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カエサル、アウグストゥスなど、ローマのリーダーたちはどうやって民衆の心をつかみ、パクスローマを実現したか、そのツボがわかる本。古代ローマ指導者通信簿がおもしろい。
カエサルと並ぶ高得点のペリクレスってどんな人物だったのか、知りたい。
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この本を単体で見れば評価はもっと高い。しかし、書いてある内容がほとんど『ローマ人の物語』前半部の総集編といったものなので、知っている内容ばかり。
唯一の新しいところは最後にオマケとしてある『英雄たちの通信簿』。ただここでの評価は他で言っていることと違うことも。変わらないのはカエサルが完璧であるこということ。