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「星の王子さま」と言えば、岩波の内藤濯氏訳のものが、一般的だ。
世界で3番目に読まれていると言われるこのお話。
「星の王子さま」を日本語で読んだことのある方のほとんどがこの岩波のものであろう。
ところが2005年に版権が切れたことから立て続けに複数新たな「星の王子さま」が誕生した。
そのうちの一冊がこの本だ。
女性の感性を生かしてのこの新訳。私は今まで読んだ「星の王子さま」の中で一番気に入った。
私の大好きな劇団で、今はないのだが「音楽座」というのがある。
「星の王子さま」と出会ったのが幼稚園にあがる前、アニメで。
それから再び再会したのは短大のとき、児童文学のゼミで。
それから、本当にこの物語にほれ込んでずいぶんといろんな関連本を読んだものなのだが、「音楽座」のミュージカルの「星の王子さま」には本当に感動させられた。
倉橋さんの「星の王子さま」を読んでいるとそのときの感動が鮮明によみがえるのである。
読んでいる間中、ずっと音楽が鳴っている。
残念なことに、倉橋さんは2005年6月にこの世を去ってしまい、この「星の王子さま」が遺作となってしまった。
日本に残るほかの訳本同様にこれからもいろんな人々に愛される作品であってほしいと思う。
「Le Petit Prince」は誰が訳したものも「星の王子さま」となっていることから、この物語を広く伝えた内藤濯氏の偉業にも敬意を表したい。
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倉橋由美子訳。大人のための「星の王子さま」というわけで、思わず買ってしまったもの。アロウさんの訳よりも文学的だけれど、アロウ訳で慣れてしまっているため違和感を感じる。倉橋由美子の遺作という部分に、何か素敵なものがある。06-01-31
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僕たちの常識は王子様にとっては非常識で王子様にとっての常識は僕たちにとっての非常識であったりする。何か大切なことに気づかせてくれる本。
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「狐は王子さまに「飼いならしてほしい」といいますが、これは「自分を飼いならして愛人のような関係を結んでほしい」ということです。」
あの時読んだ斉藤孝の本はあとがきそのままだったということが良く分かりました。
が、まぁ読んでよかったかなー(←かなり上から目線)
以前読んだときは、新訳出るものだったから既存のものだったわけなんだけど、その時は違和感ありまくりだったのでした。
今回はすとんすとんと言葉が入ってきたのでそれが読みやすくてその点良かった。
でもね、本の内容というか、特にラストなんてほとんど忘れてしまってたんだけど、よくよく読んでたら、何?自殺促進本?とかなり辛口に思ったのでした。
訳はとっても良かったが、やっぱこのストーリーはダメぇーでした。
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小学校低学年の時に、一度読んだことがあったんですけど、その時は何が良いんだか、さっぱりわからなかったんです。
それで、最近読み返してみたんですが、これがすごく良かった。
っていうのは、王子さまが言う言葉、「本当に大切なものは目には見えない」などの言葉が、深く心に突き刺さってきたからです。
子供の頃にピンとこなかったのは考えてみれば当たり前で、あの頃は、大切なものは目には見えないなんてことは、意識はしていなくても、実感として常に感じていたことだからだと思います。
今、星の王子さまに心を動かされてしまうのは、そのようなことを忘れてしまっていたから。
社会生活をしていくためには、王子さまの綺麗ごとだけでは生きていけないけど、それでも、王子さまのことを忘れないようにしたいなぁと思いました。
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松屋銀座店で「星の王子さま展」が開催中だそうです。(5月7日まで)
予習のために、新訳を読んでみました。
随分、以前に読んだ(多分内藤濯(あろう)氏の訳)のとは、まったく印象が違います。
この他にも、私の知らないうちに、いろんな方が翻訳してますので、読み比べてみるのもおもしろいかも。
サンテグジュペリといえば、結婚式のスピーチでよく引用される
『愛し合うとは、見つめ合う事ではなく、同じ方を向いて歩いて行く事である。』 という有名な言葉がありますが、
恋愛論を書いた スタンダールが「失恋王」だったおように、ご本人は愛する女性との距離のとり方が不器用な人だったのではないかと、ふと感じてしました。
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「星の王子さま」は有名な本です。
しかし、自分は今まで読んだことが無かったので、この度読んでみました。
本はもちろん図書館で借りたのですが、この「星の王子さま」…いろんな方が翻訳してらっしゃるのでどの本を読もうか迷いました。
とりあえず出だしの文章を読み比べ、違和感無く読めたこの本を借りました。
王子さまが様々な星を巡り、様々な大人に出会い、王子さまは様々な思いを抱きます。
その王子さまが抱いた思いに、はっとさせられる気がしました。
正直、自分はこの本のことを十分に理解できてませんが、大切なことは分かったような気がします。
この本は子供向けというイメージがあったのですが、読んでみると子供向けとも言えないなぁと感じました。
というよりも、大人の方に読んで欲しい本だと思いました。
満足度は★★★☆☆。
また他の方が翻訳した「星の王子さま」を読んでみたいと思います。
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新訳ブームの中で出版された倉橋由美子訳。縦書き。
「大人のための」と銘打って、わざわざ大人向けの固い文体にしている。こういう表現が可能なのも、翻訳権が解放され、いろいろなアプローチが許されたおかげだろう。個人的には気に入らないが。文庫も出てるので、倉橋訳を読んでみたいならそっちで十分。
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「大人にはわからない」ことが、
この本を通すことで「大人になってようやくわかる」。
訳者あとがきの考察がなかなか。
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何度読み返しても随所随所で泣かされそうになる一冊。
自分はこれを読むたびに優しい気持ちに触れられるのと同時に、思うことが変わってたりする。
王子が言うことはすべて大事で単純そうにも思えることだけど、実は結構難しいこと言ってるのでは?
とも思わされる。すごく深いと思う。
これは一生を通して読み続ける価値がある本だと思っている。
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星の王子様ってこんなお話だったんですね
名前しか知らなかったけど、ついに読みました
小さな小さな遠い星からやってきた王子様
とても平易な言葉で、実はとても深いことを言っている
こんな風に当たり前のことにも疑問を持ち、
答えを見つけることに一生懸命になりたいなぁとか、
いろんな人や生き物に出会っても、
無垢な心を持った自分を持ち続けられたら、なんて思ったり
不朽の名作といわれる意味が少しだけわかった気がする
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だいぶ前に買って1度読んでたけど、
久々に再読。
ぅーん、深い。ひたすらに深いお話です。
訳が大人向けのものを買ったせいもあるかもだけど、
なかなか真剣に読んでしまう。
あと、ハードカバーは絵の良さを引き立てるなぁって思った。
また星の王子さまミュージアムに行きたいなぁ。
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まさに良書という言葉がふさわしい。
こんなに感銘を受けた本は初めてです。
もっと早く読めばよかったと思ったけど、たぶん今のあたしじゃなきゃ理解出来なかったと思う。
それくらい深く、感動する物語でした。
サン=テグジュペリと出会えて幸せです^^
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小学生、中学生の頃に一度は読んでおけと何度も言われ、やっと手を出してみたものの、ちょっと変わった童話で、幼稚な王子さまが出てくる話し。
としか思わなかったものの、読了後、考察を見て評価が急変しました。
作者は戦争を嫌い批判していて、それが強くこの小説に、表面的ではなくとも強く滲み出ていて、だからこれは大人の童話なのだと強く思った。
一回目は訳が解らなくていい。二回目、或いは三回目に読み直した時、一つ一つの文章に注意して読むと新たな発見が出来るかもしれない。
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砂漠に不時着した私、そこで出逢った不思議な少年、“王子さま” 別の星から地球にやってきた王子さまとの対話から、本当に大切なもの、美しいものは何かを知っていく。世界中で愛される不朽の名作。
「キツネが出るし、有名な話なのにまだ読んでないのははずかしいし」ってんでちょいと図書館から拝借。すごく短いのに大切なことがいろいろ詰まっていて、「これは多分、子供の頃に出逢って大人になってく内に何度も読みなおして、大人になってからもいろいろな時に読み返すべきものなのだろうな」と感じた。なんというかとても身近な哲学書……そんな風に感じたり。タグにも「一生もの」とかあるけどまさしく。
何度も読み返したいけど(それこそのこの本に出てくる目的もわからないでただ列車に乗りたがる人間みたく)読みたい本がいっぱいで、時間も自由じゃないから今すぐ何度も読みなおせない。でもまた、夏にでも買い直して読もうと思います。新潮文庫の夏の百冊に必ずといってもいいほど入ってるしね。