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彼女の描く人物はとても魅力的。『袋小路の男』小田切孝といい、今回の表題作『ニート』の彼といい。
連作となる『2+1』の間に一作挟んだのも、ある種気持ちのいい試みだったように思う。
読みやすい。
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以下のページで感想書いてます。
http://blog.livedoor.jp/subekaraku/archives/50158803.html
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悪くはなかったけどすごい良かったとは…
一気に読めばすぐ読み終わると思います。
短編で5つのお話が入っています。
どれも弱い男・強い女が登場人物って感じ。
ニートの話が2話。
別れた男が今はニートでお金を貸したり家に居候させたり。で立ち直るのかなって思って読んだのに…結局ニートのままだった。
ちょいキモい話もあったり。
図書館で借りましたがそれで正解。買うほどではなかったかな
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短編物すきなんで、大分面白かったです。最後のはちょっとアレで理解しにくかったのでノーコメントですが、表題作のニートは面白かったと思う。なんだか母性っぽい感じがした。ひきこもりのパソコンおたくの割りに可愛らしい「キミ」がすきです。
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表立って薦めるならニート。個人的にすきなのは愛なんか、いらねー。別にスカ○○が好きなわけじゃないけれど、それをだいざいにしてこんな空虚感を描けたのなら別にスカ○○だってかまわない。
いいものつくってる。
愛なんかなくたって生きていける。愛なんて意識さえしなければ、ほんとに愛なんかいらねー。
渇いてるなぁ、イヌイケンジロウ。
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ふらふらしてる男友達(ニート)を仲の冷えた友達とシェアしている部屋に置いてあげる。この、あげるという感覚があるから主人公はちょっと後ろめたかったりするんだろうな。現実では淋しいしなんだか孤独だし、でも家に帰ったら何にもしてない奴がいる。フラフラした若者の内面を描くのはとてもうまくて、やっぱり絲山さんはすごいと思った。でも、もう少し掘り下げて書いて欲しかった。…表題作よりも「愛なんていらねー」に衝撃を受けた。あぁ絲山さんはこんなところまでも書いてしまうのか、と。
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登場する男にイラつき、そんな男に入れ込む女にもイラついた。そして、最後の“愛なんかいらねー”には、もう、言葉を無くした。あまり、解かりたいと思わなかった。
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・まさかのスカトロ
・「それでここ数日というもの、恋するようにキミのことを思った。キミの今の生活、今よりもう少しマシな生活のことを思った」
・「ATMに向かって、注意深くキミの口座番号を打ち込んだ。キミの名前が画面に出てきて、私は一瞬その名前をとても愛おしいと思った。すぐに届きますように。ちゃんと使ってくれますように。私の名前を見てほっとしてくれますように。拝むような気持ちで確認ボタンを押した」
・「大丈夫、愛なんかいらねー」
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逃亡くそたわけのときに見られた勢いみたいなものが見られず、変にコトバを着飾ってる感じで好きな作家さんだっただけに少しマイナスも大きい。
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ニート
自分がニート時代に酒場で出会った男がニートになった。会社が潰れ東金の安アパートで引篭もり。
かけだし小説家の女が街金の借金を肩代わり。
寝たらヒモだになるから当分なし。
ベル・エポック
婚約者が死んだ、みちか。
まことが泣く声が聞こえる。涙もろかった引越し屋の背の高い人
江口に似てない?ぜんぜん違う。
実家は三重。5つ,細かく分けると30の方言木曽川越えたら近畿地方。
大阪からは相手にされていない
田舎者だから運転がうまい
2+1
働かない東金のニート男を家によぶ。携帯を復帰させるが番号は変更
1番違いの番号をNTTが紹介
ルームメートとの約束は男を連れ込まない
ルームメートとは全く口をきかなくなった
結局、男と寝てしまう。男は岡谷の実家に帰る
ルームメートは出ていった。
へたれ
遠距離恋愛をする大阪の女眼科医とホテルマン
新橋でTAXI待っている時、白タクに誘われるが断る
後ろの女は池袋、自分は椎名町。一緒にTAXIに乗る
翌日、一緒にランチ。大阪に遊びに行った最初に夜はふとんは別
またしてはだめ。途中、名古屋の笙子(おばさん、小学校の先生)に会いに行く
母が死んだ後、育ててくれた。独身で料理が下手。本棚は魅力的
妻が家を出て行ったことを話すと。ありがとうと言われた
新幹線のホームできしめんを食べる
愛なんかいらね
大学で日本経済史の講師をしている成田ひろみ。学生の乾といきつけのバーで知り合う
期待されフランスに留学するも、問題を起こし帰国。刑務所から出てきたと言って同じ
バーで再開。10歳年下の男。部屋に連れて行くと玄関で浣腸される。最初の日はトイレ
翌日はダイニングテーブルで浣腸。うんこを身体になすりつけられる
全裸で清掃。フランス留学中に教授の女を公園でアナルSEX.頭の中はフランス語で考えると
英語の発音が汚い音に感じるとロックは耐えられない。JAZZって感じでないのでスチャダラバーがあう
ペルノーを飲みながらパリの夜を歩く。刑務所にいたのは詐欺罪。風俗店、デブ専。
渋谷の旧友の古着屋、唯一の友人はいなかった
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かけだしの女性作家と、会社を辞め、引きこもりをつづけて困窮を
極める青年との淡い関係を描く表題作。大阪の彼女と名古屋の育ての
母との間で揺れる東京のホテルマンを描いた「へたれ」他全5篇
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エッセイ「絲的メイソウ」と同時進行の短編小説2編?〜『ニート』:かつて飲み屋で知り合い関係を持った男が引き籠もりになっているのを知り,上野に呼び出し金を貸してやる。『ベルエポック』:英会話教室で知り合った女の婚約者が死んで引っ越しの手伝いに行き,ケーキを食べる。『2+1』:岡谷で就職したはずの男がまた引き籠もりになり女性とシェアしている部屋に呼んだ。何時出て行っても気にならないはずなのに涙が出る。『へたれ』:東京で知り合った大阪の歯科医に会いに新幹線に乗るが,名古屋で降りてしまって,育ての親の許に行ってしまう。『愛なんかいらねー』:大学で教えている私にかつて教え子が訪ねてくるが,スカトロ趣味の変態だ。詐欺で服役していたらしい。呉に帰るという前日はスカトロ祭に。〜 『ニート』『2+1』はエッセイと同時進行。実話ではなかろうが,エッセイでは小説で書いたことが半分くらい実現すると言っている。さて,これは実現したことだろうか。地名が具体的で吃驚するな。1本15万位の原稿料かい。まあ流石に単行本が出て上がっただろう。映像化した小説もあるのは本当?
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タイトルにつられて、初めてこの作家の作品を読みました。
すぐにストーリーに引き込まれてしまう文章に◎
物語りの奥にやるせなさとか無気力とかそんなのが漂いつつも読ませる仕掛けがすごい。
最後の短編のスカトロだけは勘弁です・・・
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「キミ」のおはなしと「ベル・エポック」にはおもわずほろり。無償の愛?でもないかな。でもね、しょせんそうなのよ、愛なんかいらねーのよ。さいごの一篇は、きょうれつ。
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芥川賞受賞作以来に読むけれど、印象がその作品とはがらりと違った。あれ、こんな感じの人だったっけ?語り手の使い方が。古川日出男的なところも感じた。古川日出男的で括るのは明らかに間違いなんだろうけど。僕のスタンダードで言うと。そうなるという。どの話も、語り手と、語られ手が対等な位置にいるのが印象として残った。最後の「愛なんかいらねー」がすごいですわ。よくぞ書いた、と思った。(06/1/19)