紙の本
カネで買えないもの
2006/01/30 21:25
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:喜八 - この投稿者のレビュー一覧を見る
《誤解を恐れずに言えば、人の心はお金で買えるのです。女はお金についてきます。》
2006年01月23日、証券取引法違反の容疑で逮捕されたライブドア元社長・堀江貴文氏がその著書『稼ぐが勝ち』光文社知恵の森文庫(2005)で書いている言葉です。新聞やテレビなどでしばしば引用され批判の対象となっているので、ご存知の方も多いと思います。
「人の心はお金で買える」 なんともドギツイ表現です。が、一面の真実をついてもいます。せちがらい娑婆で揉まれ、酸いも甘いも噛み分けるようになった大人(おとな)の方であれば「あたらずといえども遠からず」という印象を抱くのではないでしょうか。
そこで堀江氏の発言をもう少し柔らかい表現に改変してみました。
《誤解を恐れずに言えば、人の心はお金で買える場合が少なくないのです。多くの男や女はお金についてきます。》
上の文章中カッコ内の部分は私(喜八)が付け加えました。こうなると少なくとも個人的には「常識」といってもいいような気がします。なんて言うと道徳心の篤い方からは「喜八の奴も拝金思想の持ち主か!」なんて怒られてしまうかもしれませんが・・・。
私が拝金主義者かどうかはなかなか判定が難しい問題だとは思います。おカネが大好きなのは間違いありませんから。とはいうものの一般論として「人の心はお金で買える」かどうかについても議論の余地は大いにあると思います。
ホリエモン(堀江貴文)氏が「カネで買えないものはない」と実際に言ったかどうかは知りませんが、マスメディアではそういう発言があったかのようにしばしば報道されています。最初にこのような報道に接したとき、即座に「カネで買えないもの」の例がいくつか脳裏に浮かびました。
・100m を9秒台で走る。
・フルマラソンを2時間5分で走る。
・将棋の名人になる。
・世界有数の知識人と長い長い議論をした後、相手から深い尊敬を得る。
・世間からは「荒唐無稽」と思われてしまうような巨大な夢を実現する不撓不屈の精神。
「カネでなんでも買えるか?」という問いに私自身が真摯に答えるなら、「たいていのモノは買える。幸福ですら買えることが多いだろう」となります。そしてこう付け加えます。「しかしおカネで買えないものは厳として存在する。人生の本当の意味はカネで買えない領域にある」 ちょっと格好良すぎますね(笑)。
投稿元:
レビューを見る
考えてみれば、大昔から権力者のもとには必ず大金があった。金は力の象徴であり、持ってはいけない理由などどこにもない。堀江氏の考え方を読めば、カネに対する考え方が変わるはずだ。
お金があれば、少なくともお金がない人を動かすことはできるだろうし、ビジネスを動かすこともできるだろう。でも、ただそれだけでは足りない。堀江氏のすごいところは、マスコミを利用して人の心も動かしたことだ。だから彼の元にお金が集まったのだろう。
投稿元:
レビューを見る
ん〜的をえているとは思うけど、そこまで心にくるものはない。ただ、税金の搾取、営業力、背伸びなどは納得できる。
投稿元:
レビューを見る
ホリエモンは人間として大嫌いですが、言っていることは社会の本質を射抜く正しいことが多いし、ビジネスの世界においては、自分よりもはるかに優秀であると思います。それが垣間見えます。
投稿元:
レビューを見る
稼ぐが勝ちらしいですよ。残念ながら世の中の本質を突いてしまっています。倫理的にちゃんとしている人だけが読んでください。
投稿元:
レビューを見る
今さらだけど、この人の本を読んでみようと思って読んでみた。
いやあ、すごいいいこといっぱい書いてる。
もちろん人間的に未熟だなって部分もあり、同意出来るところは70%くらいだけど、しかしこの人の言葉には重みがある。
売れないならシンプルに営業をやればいいってのはかっこいいね。
投稿元:
レビューを見る
本音が見えて好感が持てる。
賛否両論あると思うが「お金」に対しての概念を
スパッと言い切ってる感じが良い。
投稿元:
レビューを見る
時の人、ホリエモンの本二冊目読了。
もし堀江がまだ現役だったら、ネットメディアの世界はどうなっていたんだろう?
何かとてつもない事をやらかしていそうな強い信念を感じる本。
何にせよ、自ら考え行動する。その気迫が大事なんだと学ばせてもらいました。
投稿元:
レビューを見る
基本的に言ってることは共感できる。堀江さんとか神田さんとか例えば橋本さん(政治家)とか歯に衣着せぬ物言いの人は好きだ。常識とか既得権益とか、思い込みとか旧世代とかをばっさり切りこむところが。でも誰でもそういう人が好きという気持ちが心の中にあるのかな。ヒーロー像をそこに見るというか。やはり一流達はシンプルに物事を考え、シンプルであることを大事にしている。
「20代は搾取されている」「貯金をしなさいは間違っている」→貯金は戦争のためのシステムだったんだ!?「会社をつくるのは簡単」→1円起業はだめ。1円も集められないやつが成功するはずはない。「老人は若者に金をかせ」「基本に忠実」「営業がすべて」「つぶれる会社には法則がある」→成功者の告白の内容。「資金は一気に集めろ」「若いうちに悟ってはいけない」「成功体験をもてるかどうか」「ビジネスチャンスはどこにでも転がっている」
投稿元:
レビューを見る
ホリエモンの本。
商売の大切な基本をシンプルに書いてあるとても勉強になる一冊。
会社は株主のために。
商売は儲かるか、儲からないか。
ただ、ホリエモン節が世の批判につながるのだろうなとも感じるところもあった。
投稿元:
レビューを見る
相変わらず強気だなぁ。
でも、言っていることの少しは当たっているような気がする。
が、周囲はどう感じるのだろう?
投稿元:
レビューを見る
ホリエモンの昔の著作。文体はぶっきらぼうで素朴、読みものとしてははっきり言って完成度は高くない。
でも彼のお金や経営にに対する貪欲さやシンプルな人生哲学は、実現させているだけに説得力がある。
投稿元:
レビューを見る
ライブドアの社長であった時のホリエモンの著作。
家にあったので、今更読んでみました。
ちょうど全盛期というか、もっともアゲアゲな時期に
発売された著作だけあって、当時TVで見かけていた、
勢いが凄い状態の雰囲気が全面に漂っています。
自身の成功体験と、今後やりたい事業やライブドアでやりたいことなど
自由にかかれています。
インターネットの商売など今後流行することを
ズバリ色々記載しており、確かに著作から10年近くたった
ネットの世界では標準な話となったものもありました。
よって先見の明はあったのだと思いますが、
とにかく自信ありすぎな感じが全面に漂っています。
1億2億位ならだれでも稼げる的な感じです。
そうだったら、とっくに世の中もっと潤ってますよね、と思いました。
まあ現在の堀江氏の状況を考えると、こんな感覚懐かしいよねという感じです。
投稿元:
レビューを見る
【読んだきっかけ】
本書よりあとに刊行された『ゼロ』から派生。
派生と言っても、『ゼロ』に本書を紹介する内容があったのではなく、単純に逮捕前と逮捕後のホリエモンを比較したかっただけ。
【感想】
ライブドアが乗りに乗ってる背景もあるのか、または本書よりあとに刊行された『ゼロ』を先に読んでしまったせいか、このときの堀江さんは好きになれないと感じた。
全体的に上から目線で取っつきにくさを感じた。
例えると、苦労して見つけた有力情報を教えたのに『それもう知ってる』、『当たり前じゃん』、『それよりもっとすごいの知ってるよ』で返される感じ。
あと、女子との淫乱行為をちょこちょこ書くのは、品がないのでやめて欲しい。
これは脱童貞者の初期症状によく似てる。
でもね、鋭い指摘や思案能力はめちゃくちゃ参考になる。
投稿元:
レビューを見る
内容は、
・起業しよう
・シンプルに考えよう
・古い日本のシステム批判
という感じ。途中から飛ばし読みになった。
堀江さんが言う通り、確かに昔も今も考え方は変わっていない。
余談だが、堀江さんの本で一番濃度が高いのは「ゼロ」で、それ以外の最近の著書は(多分意図的に)薄めな内容になっている気がする。