投稿元:
レビューを見る
長短様々な不思議な話が7編納められており、短いものだと5ページというものもある。
ある書評にも書かれていたが、星新一の作品を思い起こす。
ただ星新一のようなSFっぽい雰囲気はなく、どこか懐かしかったり、そしてちょっぴり切なかったり、でも最後はほんのりと暖かさを感じさせる。
タイトルにもなっている「バスジャック」は、話は全然違うが、映画化もされた伊坂幸太郎の「陽気なギャングが世界を回す」を思い起こさせる雰囲気もある。
「ヒストリアン」で根を詰めて読んだ後だけにサクサク読めたこの本はいい気分転換にもなった。
投稿元:
レビューを見る
相性の合わなかった残念な一冊。表現に無駄があったり足りなかったり、テンポも不安定だったりと、覚束なさが垣間見えました。
投稿元:
レビューを見る
三崎亜記は物語の中で新しい世界を作り出す。それは単なる物語性などではなく、新しい感情を作り出す試みである。
物語の中の異質な世界と、読み手の存在する現実の世界。この本はその二つの世界をさえぎる界面として見事な役割を果たしているように思う。
一話目の「二階扉−」で感じた激しい違和感も、すぐに三崎亜記の放った巧妙なジャブであったと気づかされた。
投稿元:
レビューを見る
短編集ということで、話によってはもう少し膨らませて欲しい・・・と思う作品もありましたが、「となり町戦争」に見られたようなシュールな作品や、新たな一面を見せてくれる作品があり、とても良かったです。
個人的には、「バスジャック」と「動物園」が面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
「二階扉をつけてください」のラストの衝撃が強すぎた!!思わず電車で「えーっ!」と叫びそうになってしまった。
これを読んで三崎亜記は、星新一や小松左京の昔の短編っぽさが強いなと思った。唐突さ、シュールさ、ブラックさが。
投稿元:
レビューを見る
出版社 / 著者からの内容紹介
あの『となり町戦争』に続く衝撃作!
話題のデビュー作に続く注目の第2作。バスジャックブームの昨今、人々はこの新種の娯楽を求めて高速バスに殺到するが…。表題作他、奇想あり抒情ありの多彩な筆致で描いた全7編を収録。
投稿元:
レビューを見る
長短も雰囲気も様々な短編集。でも、この作者の持ち味なのか、どこか不思議なお話ばかりの短編集。「二階扉をつけてください」で、しょっぱなから衝撃をうけました。「動物園」が好きかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
三崎さんの短編集です。変わった世界観がそれぞれあって、不気味なまま終わる作品や逆に悲哀に満ちた作品も。表題作は「バスジャック」がイベント化してる世相が面白おかしかったです。
投稿元:
レビューを見る
短編集。「となり町戦争」よりも断然好き。初めの方はふぅむという感じだったけれど、表題の「バスジャック」とか「動物園」がよかった。すべての話がもともとシュールな設定ながら、これらはさらに独創的。そしてなぜか頭のなかに絵のイメージが自然と浮かんできた。動物園の話なんか、映画化しにくい話なんだけどなぁ。
投稿元:
レビューを見る
となり町戦争を読んで三崎さんにハマり、本屋で立ち読みして思わず買ってしまった本。やっぱりストーリーが面白い!表現はイマイチなんですけど、ストーリーがいいので、好きです。でも、この本も短編なので話によって感想がまちまち・・・。本のタイトルになってるバス・ジャックは、正直よくわからなかったです。三崎さんの本は、文章の説明しすぎるところとか読んでいてイラっときてしまう部分が多々あるんですが、他の本もどんどん読んでみたいです。期待。
投稿元:
レビューを見る
タイトルに惹かれて買ったものですが、すごく面白かった!
表題作の「バスジャック」がやっぱり、一番好きです。
おススメの本ない?と聞かれると、必ずこの本をおススメします。
投稿元:
レビューを見る
バスジャックの話なのにのほほん。
独自の世界を繰り広げているが、
疎外感はなく、すんなり入り込める。
投稿元:
レビューを見る
7作品の短編集。分類はミステリーに属するモノなのか?はたまたファンタジーか?それともSF?・・・摩訶不思議なお話が揃っています。個人的に「動物園」と「送りの夏」が好き。
'07.05.07読書完了
投稿元:
レビューを見る
この方の作品をもっと読んでみたい!短編ですが、どれも素敵です。不思議なキラキラさがあります たまにぐるぐるで!
投稿元:
レビューを見る
やっと絲山 秋子作品を卒業して、別作家の本を読みました。
今回読んでみたのは、「となり町戦争」「失われた町」の三崎 亜記さん。この方は、熊本大学卒という、熊本にもゆかりのある方です。「となり町戦争」は、映画になりましたし、「失われた町」は今年の本屋大賞にもノミネートされた作品でした。
その三崎さんのこの作品。「小説すばる」に2005年2月号から9月号までに寄稿した7本の短編小説で構成されているのですが、最後に収められている「送りの夏」は、車椅子に乗った愛するマネキン?と生活する人たちを描いた、愛の物語でした。現実には起こりにくいであろう話が、なんとも心の奥底に響く悲しい、そして切ない気持ちを揺り動かしてくれました。
久々に絲山 秋子作品以外を読みましたが、どうも、次に控えている本は、やっぱり絲山 秋子作品のようです。
一度はまると、ダメですね〜(笑)。