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と学会会長山本弘の短編集。
自分は、バイオシップ・ハンターが一番お好み。イ・ムロッフ族サイコー(笑)
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SF短編集。タイムマシン、異性人との交流、マッドサイエンティスト?など。話の筋的には、破滅が見えることでかぶってるような気がする。展開の予測はついてしまうから、飽きも来た。
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070406 物質文明から進化した言語文明。物質以上の力を持つ言葉。先を行くものは、後ろを行くものの行動を優しく許容する。バイオやメデューサの話が興味深い。
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ハードSF物の短編集。加速装置をリアルに描いた『奥歯のスイッチを押せ!』では、実際の加速状態での状況などがよく分かり、面白い。
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しっかりしたSF短編集。
この人の著作は2冊目だがかなり好き。
高度な文明を持つ異星人との交流を描いた
「メデューサの呪文」がいちばん印象的だった。
高度な文明と言っても、物質文明から言語文明への移行したので
地球人的に価値のある「物質」は何も持たない。
でもそれを理解出来ない地球人科学者は彼らを下等な
生物とみなし、軽んじた挙句に自らを滅ぼす、という皮肉。
ラストも秀逸。
表題作の「まだ見ぬ冬の悲しみも」
タイムマシンの話だけど、こんなタイムトラベルの話が
あったんだ!という感じ。
物理の話が難しいけど、何度か読んで何とか理解できたような
気がする。そしてもっと理科をまじめに勉強しとけば
良かったなぁ、と思った。
「こんなタイムトラベルの話」とは
未来を選択する点を起点として、未来は無数に広がっているが、
どれか一つを選択した時点で選択されなかった未来は
存在しなくなる。
同じようにタイムマシンで過去に戻る場合も、タイムトラベル
した時間を起点として、過去が無数に広がって、
それはパラレルワールドとして同時に存在している。
そこで未来へ続く選択をされた過去はそのまま未来へと存続していくが、
選択されなかった過去は選ばれなかった未来と同じように
存在しなくなる=消えてなくなる。
無数の世界に同時に放たれたタイムトラベラーで、
未来へ続く過去へ戻れた者はそのまま生存できるが、
消えてなくなる未来へ続く過去へ戻った者は
その世界と一緒に消えてなくなってしまう、
という設定。
…なんとなくわかったようなわからないような。
今こうして反芻してみても頭がぐるぐるしてくる話。
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ちょっと青くさいんだけど、これぞSFというような王道中の王道の短編が6つ。中でもバイオシップ・ハンターがおもしろかった。というか、読み終わった後で考えさせられた。好奇心ていうのは人間を進化させるために与えられたのか、滅ぼすためのものなのか。
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これは比較的ガチ(に自分には思える)なSF短編集。
自分はあんまり造詣が深くないのでなんともいえませんが、SF好きの人からしたらたまらないんだろうな・・・というよくわからない感想。
いやそれでも結構楽しめました。普段こういう話読まないので新鮮だったし。名作なSF作品のオマージュ的なものもあるようなので、元ネタがわかればもっと楽しめるんだろうなあ・・・
ところで、表題となっている短編のラストが・・・いまいちよくわからなかったというか理解できなかったんですが・・・誰かに紙にでも書いてわかりやすく解説してほしいww
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http://surikomi.blogspot.com/2011/08/blog-post_05.html
絵を描きました。
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デビュー作らしい「シュレディンガーのチョコパフェ」を読みたくて借りた短編集。
009が現実に存在すれば物理学はこうなるという「奥歯のスイッチを入れろ」、異星人の描き方とその文化を全方位で描き切った「バイオシップ・ハンター」、同様に異なる知性体を描いた「メデューサの呪文」、タイムパラドクスの習作「まだ見ぬ冬の悲しみも」、作者の好きな亜夢界の発端と思える「シュレディンガーのチョコパフェ」、ミステリータッチの「闇からの衝動」 。
少なくとも前半は面白かった。後半は作者の色が濃くなり、私としては少しひいた感じかな。
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「これぞSF!」なアイデア・コンセプトが詰まった短編集。超人の超スピードの時間の流れを描いた「奥歯のスイッチを入れろ」と言葉で敵を破壊する言語兵器を描いた「メデューサの呪文」の着想はステキ。「まだ見ぬ冬の悲しみも」の終末的世界観は個人的に好みです。「闇からの衝動」は作者が大好きなアメリカのSF作家C・L・ムーアへのオマージュになっていて、作者と作品への愛情が感じられて良かったです。
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SF短編集
1サイボーグ009のような加速装置を備えたソニックスピードソルジャー
2宇宙船の形と機能を持った生命体がほかの宇宙船を襲う謎
3「言葉」を兵器として繰れるようになったアルハムヂュリラー星人
4過去にタイムワープした時、過去は変わるかどうかを悲惨な結末でしめくくる表題作
5記憶と現実が食い違う時、現実のほうが変化したのだったらどうなるか
6小説家として暮らすキャサリンは地下でとらえられている少女時代の自分自身の作り上げたものだった
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音速の格闘戦を描いた『奥歯のスイッチを入れろ』。生命の美しさを描いた『バイオシップ・ハンター』。言語の持つチカラを描いた『メデューサの呪文』。タイムトリップの新たな側面を描いた『まだ見ぬ冬の悲しみも』。不確定性と認識をテーマにポップに仕上げた『シュレディンガーのチョコパフェ』。異次元の怪物との戦いを描いた『闇からの衝動』。全6篇からなるSF短篇集。
SF好きのSF好きによるSF好きのための作品。短篇集なので大河的、宇宙的な面白さはないけど、どれも宇宙よりも壮大な想像力から生まれた、単純にSFそのものの面白さを楽しめる作品たち。やっぱりSFは夢があっていいなあ。特に『まだ見ぬ冬の悲しみも』の結末は、今まで聞いたことのないタイムトリップの現実を見せつけられて震えた。
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「奥歯のスイッチを入れろ」石ノ森 章太郎リスペクトな短編。単にリアルタイプのサイボーグ009にあらず。期せずして改造人間にならざるを得なかった男の物語。希望して改造人間になったのでスーパーワンかな。
「バイオシップ・ハンター」生体型宇宙船というアイデアが秀逸。生体型である以上は、どのように繁殖するのかの謎とき。異星人間の意思疎通に手話というのは納得した。
「メデューサの呪文」読み返して見ても、たった一個の嘘が分からない。もやもやが残る。
「まだ見ぬ冬の悲しみも」鳥井嬢がタイムトラベル先に再登場してほしかった。生と死の対比的なインパクト十分なのに。エネルギー保存の物理法則の理解が鍵。
「シュレディンガーのチョコパフェ」デビュー作らしいが、おそろしく難解。シュレディンガーの猫自体が説明がややこしいのに、それを現実世界で置き換える難しさ。ある女性の偏執狂的パフェへの愛情、と読み替えてもよい。
「闇からの衝動」きた、トライライトゾーン!全体に余裕があって、エンターテイメントな短編に仕上がっていて読みやすい。
山本弘入門としては最適の一冊。続いて「アイの物語」とか「MM9」とかに踏み出そう。「神は沈黙せず」とか「去年はいい年になるだろう」は、まぁ、じっくりと後で、がオススメの読み方。
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奥歯のスイッチを入れろ バイオシップ・ハンター メデューサの呪文 まだ見ぬ冬の悲しみも シュレディンガーのチョコパフェ 闇からの衝動 の6作が収録された短編集。 個人的には、奥歯のスイッチを入れろが非常によかった。 ちなみに、シュレディンガーのチョコパフェと改題して、文庫化してるのだが、1つ短編が追加されているので、そちらも気になる
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割と暗い終わりの話が幾つかあったけど、消化不良のものはひとつもなく楽しめた!理系がとんとダメなわたしは、設定をアレコレと説明されてもサッパリだったけど、親しみやすい文体とキャラクターに引っ張られていきました。
個人的にはシュレディンガーのチョコパフェが一番バットエンドかな…
お気に入りは、一番最初の、「奥歯のスイッチを押せ」
この話で、ブレードランナーを見て以来ずっと考えていた、人が人たる証明にひとまずの結論が出た。この話と、アルジャーノンに花束をのおかげ。