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中国は広い。同じ国籍でも、出身地によって気質もかなり違う。
上海人・北京人・広東人、全く気質が違います。外国人同士だと思った方がいいです。
旅行記仕立てで説明して有るので、大変読みやすいです。
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前半はまだ良いのだが、途中から著者の主観がかなり入っており、旅行中に体験した1つの例を基準に地域の民族特性を語っているのは如何なものか。
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[ 内容 ]
“愛国虚言”を弄する北京人、海外志向の上海人、広東人の挨拶は「儲かりまっか」、中国のユダヤといわれる温州人、狂暴なマフィアが多い福建人…。
この国は、地域が変われば言葉も通じない、まして、気質も習慣もまるで違う多民族国家なのだ。
中国が一つなんて、ありえない!
33すべての省、市、自治区、特区を踏破した著者が、地域ごとの多彩な「お国柄」を紹介。
辺境を往けば、漢族を恨むウイグル、チベット族がいる。
ときには、色白美人で純朴な娘たちにもであえる!?
本邦初の出身地別中国人探訪の書。
[ 目次 ]
「北京愛国」「上海出国」「広東売国」
北京とその周辺の人びと―(1)京津冀経済圏
なぜか嫌われる「上海閥」―(2)長江デルタ経済圏
広東人の挨拶は「儲かりまっか」―(3)珠江デルタ経済圏
中国のユダヤ=温州人
福建人と台湾人―(4)福建省経済圏
東北三省と内蒙古の人びと―(5)旧満州経済圏
西方から東南の地方人
孫子、孔子の末裔と朝鮮族
イスラム教徒とチベット族
海外華僑、華人、新移民の世界地図
新漢族と新人類
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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中国をより深く理解するためには欠かせない1冊ではないかと思います.そう言えば,学生時代に北京出身と上海出身の留学生が話し合っていて,最終的に言葉が通じ合わずにお互いに困っていました.中国って,奥が深いですね.
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日本でいふ「人国記」の中国版を目指した本のやうです。
「人国記」とは、各地方の出身者から風俗習慣・そこに住む人たちの気質などを比較してみたりするもの。よく見かけるのは47都道府県の県民性とか風土を雑学風に記した書物ですね。○○県人は目立ちたがり屋とか、△△県人はおつとりした性格の人が多いとか。そんな簡単に決め付けてくれるなと憤慨する向きもあるでせう。自分が住む愛知県で語るなら、尾張と三河は違ふし、三河でも豊田と岡崎は同じではない。
そもそもさういふ書物を世に出す人は、どのやうな取材活動をしてゐるのでせう。
この『出身地でわかる中国人』は、まづ執筆に相応しい人が書いたといふ点が第一の勝因ではないでせうか。
なにしろ中国といつても一つの国として語るには広すぎるし、このテエマで1冊書ける人はさうゐないでせう。何度も中国各地へ行く人は多いかも知れませんが、取材力構成力筆力を兼ね備へた人物はぐつと減ることでせう。
全省を個別にとりあげてゐては大変といふことで、5つの「経済圏」に分けて解説してゐます。
乱暴にまとめれば北京・上海・広州・福建省・旧満州の5つらしい。中国人自身が「北京愛国」「上海出国」「広東売国」と評してゐるさうです。
各省の大物出身者が紹介されてゐて、断片的な歴史の知識が得られます。後半になると、著者の見聞録の趣になつてきます。中国各地のガイド本としても読めるでせう。著者の思想的立場と相容れない人もゐるでせうがね。
でも、やはり一つの国として扱ふのは無理があるかも...
http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-109.html
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自分が知っている都市についてはすごく詳しく思い出なども交えて書いてあるが、知らない場所については省略しすぎ。雑学用にサラッと読んで図書館に返した。
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この小さな日本でさえ、県民性などという言葉で分類することがままあるのだから、あの中国ならば当然広大な地域の特性に伴う住民の特質はあると思う。
もちろん、これが乱暴な分類であることは分かったうえで、中国人を理解する参考にしたらどうだろうという程度。
それでもこの本の、いや著者のすごいところは、中国のすべての省、市、自治区、特区を訪れたということ。
その土地を見て、実際に人々と触れ合い、そのうえで地域性を加味した判断を下す。
しかしそれはあくまでも著者の体験であり、著者の判断である。
学術的な根拠があるわけではない。
ちなみに昨年私が接した北京人は、蕎麦屋の出前のような人でした。
朝一でメールを出しても、返事が夕方4時半前に来たことがない。
ファイルの容量が多いから5回に分けて送るね、と言ったきり2通しかメールが来ない。などなど。
中国4千年の歴史とよく言われるが、それはあくまでも漢民族の歴史。
それ以前の遺跡などが出てきても認めないのが中国政府の立場と言われれば、なるほどなあと思いつつ、大陸の歴史の奥深さを感じる。
確かに黄河より揚子江の周辺の方が先に開けていそうではある。