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「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本2004年本屋大賞」の4位作品。===本文抜粋===「あの青々とした時代をともにくぐりぬけたみんなが、元気で、燃料を残して、
たとえ尽きてもどこかで補充して、躓いても笑っていますように。急に独りになった薄曇りの放課後みたいな、あの懐かしい風の匂い鼻をかすめるたび、私は少しだけ足を止め、そしてまた歩きだす」==========小学生〜高校生、そして数年後の大人な自分が「永遠の出口」を求め感じた瞬間を抜粋の、エピローグで結ばれる言葉につながるのだ。その時、自分はその時々の「永遠の出口」を求めて、成長してきたのだから。
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紀子の成長物語。どのエピソードにもとても共感できます。言葉運びが上手くて思わずぶふっと噴出してしまうこともしばしば。
「永遠」は、ずっとそのままではなく、いつかはそれを越られるという意味を含んでいるのではないか、と私は捉えたいです。だから、出口なのかもしれません。
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児童文学作家だった筆者の初の大人向け小説なのだそう。主人公の10歳から18歳までの成長を追うストーリー。さらっと読めます。巻末の解説は北上次郎。
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その章を読み終わると、章の題目が凄く理解できるのが読んでいて楽しかった。
気づくと自分と重ね合わせて読んでいる【2006.03】
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中学生の時、「宇宙のみなしご」に出会ってから、森絵都さんのファンになりました。
中学生くらいの年齢の、心の不安定さとか、成長を描くのがとてもうまい人だと思います。
この作品はジャンルとしては児童文学ではないですが、一人の女の子が大人になるまでを書いていて、多少の違和感はあったものの、やはり森さんらしい女の子だなあ、と思いながら読みました。
中学生時の荒れ荒れなところがすさまじいです。
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なんというか、自分の子どもの頃の気持ちがすごくリアルに書けていて、懐かしく昔も思い出せる作品。しかも一人の成長が分かるところがいい。勘違いから始まる恋や、ちぐはぐな家族旅行。すごく面白くって、母に薦めました。母もはまってたです。
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「少女時代」という微妙な成長過程を、ここまで鮮明に描き出せる方はそうそういないと思う。あーそういえばそうだったな…と色々思い出すこと受け合い。
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一人の少女が小学生から大人になってゆく間に起こる出来事、心の葛藤を綴った作品。高校時代の恋の話は正直良くわからなかった。世代を選ばずに読める作品だと思う。
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一人の子が大人になるまでの話。
書き方とか他愛も無いエピソードとかなんかわかるなって思ったりして森絵都さんが大好きになった。
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前半はクスっと、後半はシリアスぎみに。自分と重なる部分がけっこうあって、昔の恥ずかしい自分を思い出すようでした。個人的に前半が好き。
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「永遠に見れない」「永遠に味わえない」・・・もう二度と戻らないその瞬間に、取り返しのつかない後悔を感じる。少女はすこしずつ成長していく。世界を一歩ずつ広げていく。そして、一生のうち、知りえるほんの一握りのモノを抱きしめて生きる。
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この人、芥川賞獲ったの知らなかった…
1人の少女の小学生から高校時代までの精神的な成長を追った小説。誰もがその時々に体験する、少女としての気持ちが清々しく書かれてていい。懐かしいような、羨ましいような、それでいてリアルな、不思議な気持ちになる作品。こういう小説好き!なんか、揺さぶられるっていうか、リアルに気持ちがわかるから、親近感が湧くっていうか。で、この人は、元々は児童小説家だったの?
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読み終わってまず、トリの現在が気になった。おそらく誰が読んでも一人くらい、『現在』何をしているか気になる子がいると思う。
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直木賞受賞作家の森絵都。「アーモンドチョコレート〜」「つきのふね」と3冊目にして、このひとのすばらしさに辿りついた感じです。
つんと染みるのに、日常生活の中では不意に逃してしまう気持ちが、しっかりと言葉にされて編みこまれてる少女の成長を描いた連作集です。
すごいよいよ。
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森さんの自伝的なものなんかなと思った。
最初読んだときは、森さんの小説のなかであまり好きじゃないほうだったけど、読めば読むにつれ良さがわかった。
文章のところどころに森絵都さん独特のはこびがあって、それがとても好きで、読んでて幸せになれる。