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■内容(「BOOK」データベースより)
犯罪抑止のために開発された「人工脳髄」。健全な脳内環境を整えられることが証明され、いつしかそれは一般市民にも普及していった。両親、友達、周囲が「人工脳髄」を装着していく中で自由意志にこだわり、装着を拒んできた少年に待ち受ける運命とは?人間に潜む深層を鋭く抉った表題作他、日常から宇宙までを舞台に、ホラー短編の名手が紡ぐ怪異と論理の競演。
■感想
表題の脳髄工場は途中まではものすごく面白かったんだけど、最後がしょぼーんでした。
あとクトゥルフはぜんぜんわからないから、C市のアレはぽかーんとしてしもうた…。
ただややがっかりだったのがこの2作品てだけで、他は楽しめました。
特に面白かったのはドッペルゲンガーの話。
脳髄工場のラストをひきずっていただけに、ドッペル消して終わるのかなーと思っていたら……だったし。
心霊写真も面白かったな。
小林泰三の本は漫画ちっくな感じがする。
内容はホラーなのに、どこかジョークがきいていてコミカルに思う。
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犯罪抑止のために開発された「人工脳髄」。
健全な脳内環境を整えられることが証明され、いつしかそれは一般市民にも普及していった。
両親、友達、周囲が「人工脳髄」を装着していく中で自由意志にこだわり、装着を拒んできた少年に待ち受ける運命とは?
人間に潜む深層を鋭く抉った表題作他、日常から宇宙までを舞台に、ホラー短編の名手が紡ぐ怪異と論理の競演。
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ホラーの人の短編集です。大賞を取った人なので読んでみました。
…んー。写真の裏焼き的な構成が好きな人なんですね。なるほど。
というかんじで大体作風が分かったのでもういいや。ホラーは萌えないのであんまり好かーん。
…それにしても、どうしてこの手の作品の登場人物って、とってつけたような、人形みたいな感じの喋り方になるんだろう??
感情移入ができない分余計気持ち悪い。わざと?
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さまざまなテイスト満載のホラー短編集。読みごたえはばっちり。
好きなのは「停留所まで」。さらっとシンプルな作品なんだけど、ものすごく綺麗にまとまっててすとんと来るオチ。やられたなあ。あと、小林泰三ファンとして外せないのが「C市」。わはは、あの言葉がこんなところで出てくるだなんて~。
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面白いテーマがよく練られていて、昔の「世にも奇妙な物語」にありそうな短編の数々。
読みやすいと思います。
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短編集としてはまま愉しめるかと(この著者独特の文体が気にならなければ)。何編か挿話的に入るショート気味のホラーが面白い。
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ホラー?かな?そんな怖くないけども
近未来、人工脳髄が当たり前の世界。主人公はその人工脳髄の秘密を知ってしまう
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短編含め11作品。世にも奇妙な、的な。
「綺麗な子」「アルデバランから来た男」は星新一をグロく気味悪くしたような感じ。「友達」と「声」は乙一を気味悪くしたような感じ。「停留所まで」「同窓会」は都市伝説や怪談話のような感じ。そんな感じで、作品によってかなり色が違うので、自分に合うものも合わないものもあると思う。好みが分かれそう。
とくに面白かったのは「綺麗な子」と「タルトはいかが?」です。どれもどんでん返しがしっかりしていて面白かった。とくに「綺麗な子」の終わり方は秀逸だと思う。静かに世界が終わっていく感じがいい。「ボッコちゃん」もそうですが、作品が終わった後の静かな世界が余韻のように残るのがいい。
表題作は面白かったけれど腑に落ちない部分があって消化不良。
人は未来を知ってしまったら、もうその未来を変えることはできないのか。
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黒い背表紙の角川ホラーを見ると脊髄反射で購入してしまうこの頃。
プラス小林泰三といえば、よしな絶賛の「玩具修理者」の作者!
・・・実はまだ読んでないんですよ、「玩具修理者」。買ったのに・・・
買ったのにかーちゃんが送ってくれないんだよーー!
だからこれはいつものコスタメのブックオフで脊髄反射購入しました。
短編集って書いてあるけど、普通の短編から激短編まで結構な数の話を収録してあります。
短編集って、ひょっとすると「メモ帳」感丸出しの統一性無し・書籍化は無理だけど、捨てるのはもったいない的な話寄せ集めもあるじゃないですか。
収録話数からして、これもそんな小説の一つかぁ・・・なんて思ってたんですが。
がっ!
いいじゃん!
普通にいいじゃん!!
残念ながら全編を通してクオリティーが保たれているわけではないので、オススメTOP3とかには入れられませんが、これは決して、“売れないものの寄せ集め短編集”ではありません。
むしろ、短編集ばかりを集めてしまったがためにより良く書けているものが目立ってしまい、普通に面白いものの評価を下げているのでは・・・と思わせるほど切れのいい作品がありました:「脳髄工場」、「友達」、「陰の世界」、そして「停留所まで」。
タイトル作、「脳髄工場」は頭に機械を埋め込むと言うグロさもさることながら、“人間の自主性とは?”“自由意志とは?”なんていう、欧米人が聞いたら速倒しそうなテーマを奪う“恐怖”を演出しています。
前から何回も言っているように、自分はあまり自由意志を信じていないので、この話のような場面に出会っても、「やっぱりね」の一言で、相も変らぬ生活を送ると思いますが、自由意志イズナンバーワンな欧米人には相当こわい話なんでしょうね。
「友達」は妄想のいけてる自分に自分をのっとられる話。イケテナイ自分が危ない!と思いきや・・・って展開。後から考えてみると、フーンって感じだけど、読んでるときは、おお!おお~~!!!あーーー!!なーるほどねーー!と、かなりのビックリ感あり。
「陰の世界」は、この本の中で一番ホラーっぽい話(in terms of ghosts, curse and stuff)。カウンセリングの内容をわざわざビデオに撮らせて、って言うのが怖さにプラスされてます。現実社会に“陰みたいな人”がいるし、彼らの中の幾人かが何かしらの復讐を妄想しているであるからこそ成り立つこのホラー話。よく読み終わって夜中思い出して「こわー!」ってのはありますが、読んでいる最中から鳥肌が立った話は久しぶり。
そしてこの本の最高傑作であろう「停留所まで」。
超短話、切れ味抜群、落差有りアリなのでぜひ一気に、期待せずに読んで欲しい!
本を読む暇がない人でも5分!5分あれば読み終わる!!
よく中途半端な部分で止まる自分が、この話を一度も切ることなく読んだことに感謝!
本当に傑作です。
これぞ短編!これぞホラー!
久しぶりに純粋な意味でのホラーに出会った気がする。
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小林泰三の短篇集。星新一のショートショートをよりブラックにした感じ。どの作品も小林泰三の世界が確立していて、ぐんぐん引きこまれた。この人は天才だと思う。小林泰三の脳みそ欲しい。
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相変わらず汁気たっぷりな内容だった。
それぞれの物語が独立した世界観を持っていてこの一冊を読むだけで、色んな世界が楽しめる。
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「狂ってるのは頭か世界か」
脳をいじくるという恐怖。
バグが起こるのはコンピュータだけじゃない。
頭の中に蛆が湧いてる。
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小林泰三は表題作よりその他の作品が面白い傾向にあるが、この作品も例外ではない。意味が分からなかったのは「影の国」。クトゥルー神話を題材にした「C市」、SF風味の「アルデバランから来た男」「綺麗な子」、掌編ホラー「停留所まで」「写真」「タルトはいかが?」は気に入った。「停留所まで」は少女漫画に似た題材のものがあったと思うが、軽妙で面白かった。「声」は星新一の著作にありそうな内容で少しがっかり。総じて面白かった。
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量産型小林泰三
小林泰三らしさの幹線をぶっちぎった作品。裏返せばガッカリも激しい。
やはりホラーもネタがかぶってきてしまうものなのかしら。
でも、あの抽象的な文体で科学的内容を哲学的な問いに昇華させて這い寄る混沌につなげる独特の構成はやはり萌える。女子高生とかの比じゃない。
オススメは「脳髄工場」と「C市」
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ホラーというよりSFっぽいかんじの話が多かったです。
が、楽しく読めました。
さらっと、短い時間で読めますし。
「脳髄」を外から管理することでストレスなどから開放されるという近未来、その「脳髄」を入れる描写は小林さんならではの表現だなぁと思いました。
相変わらず表現がグロくて匂いまでかんじられそう!!!