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やっぱすきだわ!新宿鮫!
久しぶりにシリーズの続きを古本屋で見つけたので
読んでみた。
しかも読んで早速、真壁がでてくるとか…
シリーズもう一回初めから読み返したくなりました。
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主人公の活動する「新宿」という戦後の混乱(混沌)をそのままにとどめているようにもうかがえる地域、そんな街の時の残滓を浚った物語。中盤あたりに屍蠟化した死体の発見されたところで、その事件背景(真相=犯人)というかその後の展開ついては初心者のミステリ読みでも易く凡の想像のつくものであったように思う。しかしそんななぞるような物語展開となってしまったものの力ある筆致にひきこまれ、精彩(魅力)が登場人物たちの錯綜する物語世界に最後まで浸ることができた。大沢アニキ・・さすがである。
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木津という男が拳銃を密造していた事件で、中国の犯罪組織の一員を殺害し、刑務所に入っていた藤野組の真壁が出所することになり、彼のことを慕っていた雪乃という女性といっしょに暮らし始めます。
一方鮫島は、外国人が関与している自動車の盗難事件の真相を追っていました。彼は、盗難車を停める「洗い場」として使用されている駐車場をさがし、大江という管理人の老人と知りあうことになります。ところが、駐車場の近くの井戸で古い死体が発見され、しかもその死体は、40年ほど前に一人の警官から盗まれた拳銃で殺害されていたことが判明します。
稼業と女のあいだで静かな苦悩を抱え込む真壁の、どこかくたびれたような姿に、哀愁をさそわれます。
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この湧きあがってくる熱い想いは何なんだ!自分が愛し続けるヤクザの男。この男を守りたい、どんな方法をとっても守りたい。最後に行きつく方法は新宿署の鮫島(新宿鮫)。雪絵のプライドは一切ない。ただその男が生きてさえいればそれでいい。過去に中国ヤクザを殺害した真壁、真壁の出所を聞きつけた中国ヤクザが真壁への復讐を計画する。鮫島が中国ヤクザの悪行の1滴を見つけ、捜査により水路となり川になる。鮫島の警官としてのセンスが余すところなく心の琴線に触れた。雪絵の真壁への想いは雪絵の母の想いと相まって力強かった。
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今までの新宿鮫の中で、一番好きな話です。話は単純は単純ですが、それでも人間関係がしっかり作られているし、村上といい、真壁と王との関係性といい、今までの話の伏線が回収されているし、何と言ってもハッピーエンドなのがよいですね。
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新宿鮫8作目は晶とは微妙な関係を維持しつつ、職場では愛も変わらず一匹狼。今回目につけた山は自動車の窃盗団。鮫の旦那は一人で捜査にあたるわけで、その分、周りをよく観察し、時には大胆な推理をして、獲物に近づいていく。今回の山の裏には、1作目で因縁があるやくざの真壁がからむ。謎の老人・大江さんが腹に抱えている秘密。新宿という街が持つ性質というのだろうか。時代が変わろうともそうそう簡単には変わらない。業のようなものの深さに思いを馳せる。男気を感じる物語だった。
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真壁、自動車窃盗、ミイラ化、過去の殺人、大江、中国人、仙田
いつもながら、それぞれの人物の視点からの思考や行動が、クライマックスにかけて話しが綺麗につな繋がっていくのは、流石
新宿鮫シリーズは、かなり現実に近い地名や史実に基づいて描写されているのが好き
新宿のまわりを散歩するとそれがよくわかる
歌舞伎町だけでなく、新宿三丁目や百人町、新宿を囲む動脈の明治通り、国道20号、青梅街道など、読みながら実際の場所を思い浮かべてながら読み進められるところがお気に入り
生粋の東京人の特権かもしれないが
本作品は、今までのシリーズと比較して、警察官の考え方、一般的な警察へ抱くイメージを詳細に解説しすぎな感じもした
とはいえ、ストーリー、登場人物、時間解決と読みごたえのある良い作品だった
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おもしろかった!
最後の最後まで、どっち?どっちなのっ?
ハッピーエンド?アンハッピー?
ドキドキしながら読んだ
鮫島が高級車ばかりを狙う窃盗団を追う中で出会った、駐車場管理人の大江。
刑務所から出てきた真壁。
窃盗団の頭領の王。
遠い過去からの出来事がこんな風に事件に絡み合って繋がっていくなんて…おもしろい。面白すぎるっ
真壁の出所を待ち続けた恋人の雪江とその母親のやりとりに、泣かされたなぁ。母と娘っていいなぁ。
ヤクザも中国窃盗団も警察も、それぞれの人生の中心軸に何を置いているか、何を大切にしているかで行動が変わってくるのも面白かったなぁ。
なんだか忙しい日が続いていて、短時間の読書を何回も繰り返しながら読み進めたのだけど、本を開くと、またすぐに物語の世界に戻っていける。それぐらい引き込まれました。
満足の一冊(^^)