投稿元:
レビューを見る
目覚めると、突然足の親指がペニスに。親指Pの甘美な快感に導かれ、一実はセクシャリティの限界を超えた旅に出る。文体の持つ官能を追求した異色作。
投稿元:
レビューを見る
私はこの作品によって松浦理英子ワールドに引き込まれることになった。設定も特異なら、展開も特異。なんたって親指がPなわけですから。
投稿元:
レビューを見る
20代前半の一実。ある日突然彼女の右足親指にペニスができてしまったという話。現実的な恋愛話から物語はどんどん非現実的に発展するが違和感なく楽しめる。わくわくしながら後半へ読み進めている。
投稿元:
レビューを見る
「犬身」を読んだばかりにこの本にもつい興味をもってしまって・・。
アクが強いというか、濃すぎる、奇想天外すぎる、描写、リアルすぎる
どのシーンをとってもそれだけで印象強すぎ!
投稿元:
レビューを見る
松浦ワールドはみんな好きです。
このド変体さにはなかなかついていけませんが、
人間の本質を突いているのかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
ある朝起きてみると、足の親指かペニスになっていたと、カフカの変身を思わせる衝撃的な出出しから始まって、フラワーショーなる怪しげな集団と旅をすることになるという奇想天外なお話である。
女性の書いた小説なのだが、こういう視点も女性独自のものだろうか。
これはまだ上巻なのだが、読んでいると、軽いタッチのお話だが、気は重くなっていく。おそらく、上巻で読むのを中止してしまうかもしれない。そのうち気が向いたら、続きを読むかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
ある日突然女性の右足の親指がペニスになる。彼女は、女性なのに男性器を持ったことによって、付き合っていた男との関係が変化していく。性に特殊な事情を持つ人たちと次々と巡り合い、関係が変化していく。人同士の関係というのはいかに性に依拠しているのか?を問う名作だった。
投稿元:
レビューを見る
表紙が違う古いタイプのものを上下と、もう一冊文庫で100円で買いました(笑)
海外旅行に行くので上下を持参。なんでこれなんだろう(笑)
読み終わってから疑問がふつふつと出ましたが、娯楽としてありでした。
投稿元:
レビューを見る
理英子さん三冊目にて、漸く親指Pを読んでみる。
この人の作品には、共通してみな感覚に鈍感な主人公と、俊敏な人間(ストウィック?)が登場する。自分で選択した訳ではない親指Pの存在によって、自分自身何かを選別しなければならない(せざるを得ない?)現実・感覚へと変化してゆく。何故、主人公は性に対して個人としての欲望を持たない春志に惹かれたのだろうか。彼の存在は、男根中心主義の象徴としての以前の男とはガラリと変化を加える為に、女性同士の情事へ進む前のワンステップとして存在させたのだろうか。
また、以前の主人公の姿を明確に他者として表して明らかにしたのかも知れない。未だ上巻なので、下巻に期待。
投稿元:
レビューを見る
親指にペニスができてしまったことから、性のあり方と向き合うことになった女性の話。ペニスを持ってしまったことで、今まで付き合いがった男性との関係の変化、女性器と男性器を持ち得たことで、異性愛と同性愛い縛られなくなり、また親指ペニスは射精しないことから、セックスの流れに疑問を持ち始め・・・。それ以外にも、春志のセックスへの姿勢、保と慎の存在には、否応なく一実のように自分の性の価値観と向き合うことになってしまう。正夫や保のペニスへのこだわり、挿入を中心に考えるセックス・・。この本は彼氏から面白かったと勧められて読んでみたわけだけど、必然的に彼はこの話にあった性のあり方をどう捉えたのか?は気になってしまうところ。
投稿元:
レビューを見る
おもしろいと聞いていたので、読んでみた。
お笑い系の話なのかと思っていたら、意外に深刻な??話だった。。。
想像するとイタイんだけどと思ったくだりもあったり。
投稿元:
レビューを見る
読みはじめはまさかこんな展開になるとは思わなかった。
毎回話の区切りに大きな話の展開があって、次どうなんの!どうなんの!ってわくわくしながら読みました。
あらすじ読んで、いきなり朝起きたら足の親指がペニスになっていた。な、なにいってるかわからねーと思うが、私だって何が起きてるかわからなかった。って話どう転がっていくのか予想つかなかったんだけど、なかなかに面白かったです。
親指Pが出来ることによって、主人公が色々考え成長していくところが良いですな。
性に対して、いろんな考え方があり、なんかよくわかんなくなった。
セックスってなによ?セックスに関する男女の捉え方の違いとか興味深かったです。
まぁ電車で読みづらかったけどね!!
投稿元:
レビューを見る
まだまだ男目線のセックス観にあふれる昨今(それは強迫観念みたいなもので結局誰もが喜べていないのではないかとさえ思う)、こういう話を女の人が書くのはとても大切だと思う。
でも、説明しすぎかな~
投稿元:
レビューを見る
どこにでもいる無邪気で鈍くて平凡な女子大生、一実。自殺した親友の四十九日の翌日、眠りから目覚めると、彼女の右足の親指はペニスになっていた。突然現れた親指Pに戸惑う一実とその恋人の正夫。。。
大学の頃、ゼミの教授が議題として挙げた本。
当時は衝撃を受けました。。
嫉妬心の強い正夫との別れ、新恋人 春志との出会い、春志に寄生していたチサトとのすったもんだ、そして、チサトのパートナーになった晴彦の紹介で「フラワー・ショー」の一員となり、一緒に旅回りをすることになる一実。
異形の性、マイノリティな人たちが繰り広げる見せ物集団「フラワー・ショー」で自身の性を見つめる旅の行方は・・・!?
投稿元:
レビューを見る
ある日、真野一実が昼寝から目覚めると、右足の親指がペニスになっていた。一実はこの異常事態を案外すんなりと受け入れるが、恋人の正夫は、正真正銘女であるはずの彼女の身体に突然生まれた男性性器を愛することができない。
正夫をはじめ、盲目の作曲家春志やその従姉チサト、見世物一座〈フラワー・ショー〉の面々と、親指Pの存在をめぐって、かつてない倒錯した恋愛、性愛が繰り広げられる。
「ナチュラル・ウーマン」や「セバスチャン」に比べると、主人公の一実は特殊な性癖もない、いわゆる普通の女の子。その彼女に普通じゃないモノがついたことがきっかけで、それまで自分が漠然と捉えていた恋愛や性愛について、深く考え始める。ストーリー展開自体はそれなりに起伏もあって楽しめたが、やはり作者の問題意識が根本的に私とは大きくかけ離れているせいか、特に感慨がない。
☆女流文学賞