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新規購入ではなく、積読状態のもの。
2011/4/4〜4/6
ハーレクイン(道化)と名乗る美形の心理探偵。望みを叶えて欲しい、とやってくるクライアントと会話する間にクライアント達の憑き物は落ち、新たな憑き物にとりつかれる。
ミステリアスな西澤版京極堂。氏のタックシリーズ、チョーモンインシリーズなどとはまた違った味わい。続編はあるのかな。とても面白いシリーズだ。
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連作心理サスペンスってのはいい表現だと思います。
人が心の底に隠してるものを、過去を見せたり未来を見せたり色々な方法で突きつけていきます。
すごく面白かった。8つも話があるのに不思議と退屈しない。被ってないからかな。
この探偵さん(おそらくSであろう)が悪魔のような怪しさでカッコ良いです。
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訪ねてくる依頼者の悩みをえぐり出し、その幻と対峙させることでその悩みを解決させる、そんな安楽椅子探偵短編集。西澤保彦は、なんというか、自身が思い抱いていた心理の裏に潜んでいたものに気づくというような描写が見事な作家ですが、この作品集もまさに、それ。この探偵ハーレクインは、う〜ん、喪黒福蔵って感じ?
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長身痩躯・年齢不詳・超絶美形の心理探偵ハーレクイン。
彼が依頼者達に見せる華麗、且、非情な結末とは?
誰もが心に隠す深層心理を暴く、心理サスペンス。
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長身痩躯で超美形の謎多き心理探偵"ハーレクイン"。ていうか彼の全てが謎。
連作短編集なのですが、彼の元へ来たクライアントは皆、彼のことを人間ではない何かなのかもしれないと言うんです。
探偵でありながら謎を解くという感じではありません。さながら笑うセールスマンを思い出す…
こういう謎めいた感じの設定大好きなんで面白い。こちらも結構軽めで、短編集になってますから、読みやすいです。
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何でも「望み」を叶えてくれるというハーレクインと名乗る男の物語。
悩みを抱えるクライアントの心を開かせ、真の「望み」をさらけ出させるというくだりが面白いです。
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妖しげーな。女の人ばっかり。
事件が起こって−−というのとは違うミステリーでした。記憶とかそういう…。ハーレクインって結局何者ですか?
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ハーレクインと名乗る美形の探偵。望みを叶えてもらおうと、彼のオフィスにやってきた依頼人たちの短編集。
少し不思議で、でもきちんとミステリーになっている。
西澤作品を読みなれていないので、評価しづらい...
解説が有栖川有栖でお得感もあり。
表紙のイメージから脳内のハーレクインがバンコランになってしまった。。。
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このタイトル、作品のすべてをうまく表してると思う。謎と幻想に満ちた、不思議な雰囲気の短編集。良いわ、これ。篠田真由美さんによる解説も必見。
特にお気に入りは「クロッシング・ミストレス」。「あのとき、もしこうしていたら……」というのは誰しもが一度は思うことだろうけれど、もしもその「あり得たかもしれない過去」を知ってしまったらどうなるのか。残酷なようであり、優しいようでもあり、恐ろしくも哀しくもあるこの物語、ものすごく印象に残りました。かなり好きだな~。
他にも「アモルファス・ドーター」や「スーサイダル・シスター」もなかなかミステリ的で良い。ていうかこの「謎解き」の味わいは完璧にミステリだわ。
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うーん、正直この表紙で損をしているかも、この本。
設定は西澤作品においてはむしろフツウにさえ思える、魔法使い?占い師?のようなミステリアスな男性のもとでそれぞれがたらればの願いを叶えてもらうというもの。
よく読むと相談者はすべて女性。
そうして対峙する魔法使い?ハーレクインという名前。
超絶男前なのだが残念ながらその美貌はまったく無駄。
ちょっと女流作家風な味付けの、でもあまりに平坦な、
そのくせ相変わらず乱れのない論理的な物語。
一見西澤節は鳴りを潜め、ごくごくスムーズに流れる。
そう考えるとこれはむしろ、西澤上級者向きなのかも。
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ふと気が付けば、自分の目の前に『ハーレクイーン』と名乗る男性がいる。
己の望みを伝えさえすれば、その願いを叶えてくれる人物。
そんな怪しげな人物を中心とした、自分が何をしたかを語る話、でしょうか?
導き出す、というよりも引っ張り出す?
何人もの人が出てきますが、最後まで『ハーレクイーン』が
一体何者なのかさっぱり分からず。
魔法は使えません、とかいいつつ、じゃぁこれは? と
尋ねたい所業満載です(笑)
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別作品の腕貫探偵に似た作風ですが、
まだ展開に甘さがある感じがします。
腕貫探偵と比較して読むと面白いかも。
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短編で読みやすいわりに重い話。
全体的にミステリアスな雰囲気。
終わりは、ハッピーだったりバッドだったり。
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『ハーレクイン』と名乗る男の元に「望みを叶えて欲しい」とやってくる依頼者たち。「人を殺したい」「痩せたい」「あるかも知れなかったもう1つの人生を体験したい」など依頼は様々。ある時は依頼者の心理に働きかけたり、またある時は探偵の様に謎を解明したり…。その望みは必ずしも幸せに繋がらない所がヒヤッとする。この連作短編、ミステリーなのか?それともファンタジーなのか?奇妙な気分で読み終えた。《ハーレクイン=滑稽な。またはまだら模様の蛇という意味がある》
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8編の短編集。
共通しているのは、依頼者達が気付くと彼のオフィスにいるという設定。
訪れた人の悩みや願いをさらけ出させて真実を見せる。
ミステリかと思ったら、ファンタジーっぽくもあり
哲学のような、禅問答のようでもあって、不思議な読み味。
カバーイラストがタロット・カード仕様になっていて
ハーレクインの絵に添えられている花がストレリチア(極楽鳥花)
真っ先に連想したのは、薬屋探偵シリーズの座木!
彼のあだ名が、ストレリチアなんですよ。
イギリス出身で、老若男女問わず甘い言葉を掛けまくる妖精。
読んでいる時、脳内ハーレクインは座木に変換され
アルコールワード炸裂状態に酔ってました