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ガイド 第27回星雲賞 ノンフィクション部門 受賞作品
みんなの評価3.7
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評価内訳
2006/09/17 14:23
投稿元:
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トンデモ本シリーズたくさんあるなぁ。。いくつか読んだけど、まずはしょっぱなの本作品を。エセっぽい科学とか宗教を実践する人々の、支離滅裂な持論を著作ごと切り捨てていく「と学会」。容赦ないです。トンデモ本を愛し、敬意を表するかのように見せかけて、やってることは科学の力でもって、他人の研究や主張の揚げ足をとるようなこと。それでも面白ければ正義です。むしろ「と学会」のおかげで日の目を見たトンデモ本も多いのだろうし。それにしても、本文で紹介されている、植物と交信するオジサンの暴走っぷりは、天才的です。
2006/11/26 07:50
ある意味、人の無知を笑う本。 でも、「それお前、自分で証明したんかい?」とも、いいたくなります。だって、実際に自分で確かめてみて、はじめて、どっちが正しいのか判断できるのだから。 だから、騙されている人も、「トンデモ!」と叫んでいる人も、本を読んで(または、人の話を聞いて)そう言っているだけなら、実は、同じ穴のムジナかも。 だからといって、すべてを解き明かすには、時間が限られすぎていて、情報に頼らざるえないというのが、わたしたちの不幸かも。
2009/11/08 22:02
「長門有希の100冊」がきっかけで入手しました。まぁ、今更感想を述べるまでもない本ですね。好きな人は好きでしょうし、虫酸が走る人もいらっしゃることでしょう。
2010/06/16 06:05
この本、初回から結構評判がよく、「トンデモ本」という言葉さえ定着したぐらいなので、その後も何冊も続編、続々編や姉妹編が出版され、その数は今現在10点を越えている。 私が持っているのはそのうちの5冊ぐらいだが、とにかく面白く為になる本です。 内容がすっとんでいる本を選りすぐって、その本のどこが「すっとんでいる」のか、というのを親切に解説してくれるのだが、何もそれらの本を批判する、という立場で書かれたものではない。 この「トンデモ本」シリーズは「と学会」という私的グループが趣味的にやっているもので、もう10数年に渡って、この手の本を会員が手分けして(というより、それぞれの会員がその人それぞれの興味から勝手にいろいろ本を読んで)その書評を書くのだが、その視点は常に、 「いかに笑えるか」という、ともすると正面からの「批判」よりも、たちが悪く、つっこみどころ満載の本を取り上げて、突っ込みながらも、それがどれだけ独創的な「すっとんでいる内容」か、ということを基準に、評価していくのである。 その対象となる本の多くは、その主旨から言って、著者は大真面目で書いているものが多いが、時々は意図的に内容を捻じ曲げている本もある。 この本を読むと、いかに世の中には、さも真実を語っているような体裁で、実際の内容はとんでもない、という、その名の通りの「トンデモ本」があふれているかがわかる、 そのトンデモなさは、出発する事実の誤認、時には捏造から始まって、論理のすり替え、飛躍、そして結論ありき、の強引な話の展開などなど、まちがって気軽に読むと、どこからそんな話になって、あんな結論になったのかが分からないほど巧妙な本もあるほどである。 世の中で話題になった本で、その槍玉にあがった本も多い。 ベストセラーだからといって内容が確かである保証もなく、そういった本に対しても、必ず一歩引いて読む癖をつけるには絶好の頭の体操になること請け合いである。
2009/09/16 13:27
と学会の人たちのポリシーは、トンデモ本を著者の意図とは別の読み方で楽しむことで、直接間違いを指摘したり、避難したりはしない。自由なことをいえない社会は健全じゃないっていう考えからみたいだけど、こういう方法が一番馬鹿にしてることになるのかもね。