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高校三年生の僕が不思議な転校生に出会う話、死の床にある父の代わりに35年前の父の恋人を探す話、ある心の傷をもった女子大学院生が不思議な少年に惹かれていく話、ガラス職人が創ったランプシェードにまつわる話、全四編のラブストーリー集。
全体的にさらっと読める物語が多く、でも少し退屈する人は退屈するかもしれない、という感じが拭えない作品集でした。本多さんの作品「MISSING」を読んだことがあるのですが、あちらの方がまだヴァリエーションがあったかな?と思います。
この「FINE DAYS」は良いのか悪いのか、パターンに嵌りすぎていてあまり好きではありません。かならず、不思議な少年少女や現象がどの作品にも出てきて、その後話が展開していくというものです。ある意味で帯に書かれているとおり、「奇跡」のラブストーリーです・・・。というか、それこそが本多さんの世界ではあります。
個人的に、こういった超自然、超能力というものをどこかで認められない私は、割り切れずにあまり楽しめませんでしたが、最後の作品「シェード」は非常に良かったです。途中まではかなり説明的で、まわりくどい!と感じるのですが、それが必要不可欠であると気づくと、その後にある畳み掛けるような文章、ラストシーンに感動、本当に完成度の高い素敵な作品だと思いました。
本多さんの文章は、大変綺麗で、登場人物もどこかスタイリッシュなのですが、そこが人間味に欠け、どこか入り込めない何かを私には感じさせるのですが、これは好みの問題ですね(笑)
(目次)
・FINE DAYS(そういうことだったのか、伏線に納得)
・イエスタデイズ(決して叶わぬ恋とはこういうこと)
・眠りのための暖かな場所(その後どうなるのかを知りたいと思うのは野暮?)
・シェード(すばらしい作品。店員のお婆さんに乾杯(完敗?))
そんなこんなですが、でもやっぱり最後まで読ませてしまう力を持っている作家さんです(笑)
私自身は、もう読まないかな・・・??
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この本は、うちの学校で図書委員が発行している「読書」に私がオススメとしてのせた本です。え〜これは、恋愛小説だと本にも書かれているの私は、一風変わった恋愛小説で恋愛小説嫌いな人にも読みやすいと書きました。んがしかし。先生や友人に「ばらの花が読むと恋愛小説になるんだよ」と言われました。いや、本に書いてあるってば。
このレビューで読みたくなった方は是非読んでみてください(笑)
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4本構成の短編集。
副題は "恋愛小説" だけど、あんまりそういう感じはしない。
どれも所謂ホレタハレタよりもう少し退いて俯瞰してる感じの話。
4本目の話が一番好みだった。相変わらず話のキレが巧くて、読み終わった後が心地よい。
うまくいえないけど、話はぴしっと終わるのに雰囲気と余韻だけが残る感じ。
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短編集。「シェード」が一番好き。この季節に、あってるなーって思う。ありそうな無さそうな、ファンタジーなお話。
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「FINE DAYS」他4編。この人は自分が好きな女の子を描くのがとても上手だと思う。読んでいて、「ああ、こういう子が好きなんだなあ」と心底感じました。
「イエスタデイズ」「シェード」が好き。
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本多孝好の作品は3作品呼んだのですが、これもやっぱりサラっとしています。元々文体的に説明や描写が少なく今までの作品は「何故か?」という疑問などが抜けきれなく甘さを感じたのですが、それが不思議系の話なので上手く隠れている気がします。でも小さくまとまったという感じがするので、個人的には甘さを感じさせても「MISSING」や「MOMENT」の方が好みです。作品的には一番完成度が高いと思います。
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衝動買いシリーズその1。これはジャケ買いするでしょうよ!恋愛小説と書いてあるけれど、そうではない印象。非現実的・ミステリちっく。でもその中に散りばめられた言葉たちにぐっと来る。帯の言葉しかり、ね。
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4つの恋愛小説が載っている恋愛小説。
それぞれの物語で恋愛ミステリアスが絶妙にブレンドされている。
何気なく購入したが掘り出し物だった。
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四作からなる短編集。お勧めは『シェード』。アンティーク屋のディスプレイで粋なランプシェードを見つけた主人公は、欲しいと思いつつも眺めるだけで買いはしなかった。ある日、ランプシェードは買い手が見つかり、なくなっていた。そこで思い切ってアンティーク屋に入ってみると、店主から、シェードにまつわる淡い物語を聞かされる。
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本多さんの、透明でいてうつくしい表現が好きです。さいごの「シェード」というランプにまつわるお話が素敵でした。
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この本で本多さんと出逢いました。軽快な会話にちょっとウキウキ。青春とか恋愛とか親子とかの短編集。
私はわりと好きです。
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短編4本が収められている恋愛小説です。
まず本の装丁に惹かれてこの本を手に取りました。
表紙からは明るく爽やかな印象を受けますが、
文章にはミステリー小説のような不思議な世界観が広がっています。
ただの恋愛小説に飽きてきた方はぜひ読んでみて下さい。
個人的には四つ目の『シェード』と言う作品がおすすめです。
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4作品の短編集。
4作品とも好きですが、特にひとつ、となると「シェード」です。
クリスマスの日、「僕」は「彼女」へのプレゼントにとランプシェードを買いに、いつも覗いていたアンティークショップへ寄った。するとそのランプシェードは前日に売れてしまっていた。お店の老婆は、目的の品がなく途方にくれていた「僕」に、そのランプシェードにまつわる話を語ってくれた。そして…。
初めて読んだ作者でしたが、他の作品も読みたくなりました。ところどころに、ひどくハッとさせられたり共感したり、心に深く刺さる表現や言葉が出てくるからです。恋愛小説、と表紙裏のあらすじ部分に書かれていましたが、それだけではありません。
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FINE DAYS・イエスタデイズ・眠りのための暖かな場所・シェードの4つの話。
FINE DAYSの最後の一文がなんともいえない。
少しだけ切なくなる。
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とてつもなく大きなものが目前にあって
きっとどこの高校生も双思いながら過ごしてるんだろうケド、ただ漠然とどうしていいかわからずに見えない振りをしているような、そんな気がしました。
話が終わったあとのことが気に成ります