紙の本
なんとも言えない気持ちになりました・・・・・
2007/12/21 21:30
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:愛月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ご存じかもしれませんが、この著者には「キーリ」という全9巻の著作があります。私は中学生の時にその1巻にハマり、以降最新刊の度に本屋に行き、高校生の今になってもかなりお気に入りです。そこで、ハードカバーも読んでみようと購入したのが「NO CALL NO LIFE」です。もうひとつ、「イチゴミルク ビターデイズ」も購入しましたが、そちらの方もまた書評を書こうと思いますので見て頂けたら幸いです(笑)
話が少しそれましたが、この著作は表題通りのものでした。ちなみに、表題は「擦り切れそうなギリギリの青春」です。
女子高生の有海(うみ)を中心とし、有海の兄である「航兄」、友達の「日野ちゃん」、そして、「春川」。この4人が主な登場人物です。
始まりは「繋がるはずのない電話」。それが、この物語の始まり。表題や物語の始めの方は、他の設定に関しても少し在り来たり感を否めませんでしたが、進むにつれてそれはなくなりました。繋がるはずのない電話、なんて現実感がないように思えますが、これは違います。最後の方はうるっときてしまいました・・・。最後の最後は呆然とした、というか、少しの間ぼーっとしてしまい、なんとも言えない気持ちになりました・・・。
ホントにうまく「擦り切れそうなギリギリの青春」を描けていると思います。むしろ擦り切れちゃったかもしれないくらいです・・・(笑)
ホントよかったです。オススメです!!
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ハッピーED好きには向かない話かもしれません。
主人公達の生立ちが痛々しいかもしれません。
刹那的で欠陥だらけのつたない恋の話でした。
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電撃文庫から出ているキーリの作者の現代恋愛小説。
帯に書いてあるように擦り切れそうな恋。切ないです。どこか所在なげな主人公有海(うみ)春川(はるかわ)が出会ってしまったことから物語は始まります。そして不思議設定もあります。主人公の携帯になぞの録音メッセージが、しかも過去の時間から・・・というもの。
最後はハッピーエンドではありません。最初からわかっていたのですがそれでも一気に読んでしまいました。
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ダメだぁ…全然入れない…歳のせいなのか、雰囲気が軽い。人が死んだりするだけじゃ泣けませんし、そこから歩き出すくらいじゃ感動も出来ないくらい、もうオトナですから。
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キーリの作者の現代恋愛小説。
あとがき読むまで、表紙イラストが鈴木次郎ってことに気が付かなかった。
内容は…
うーん、キャラクターの行動とか言動とかに全く共感できなかった。
少し不思議な設定もあったけど、それもうまく生かせていなかった感じがしたのは残念。
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有海の「嫌なことがあったら、遠くに自分を置けば良い」は、かなり共感できました。
やっぱり壁井さんの小説は大好きです。
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―――うん。行く。行くよ。春川と行く。 久しぶりに心が擦り切れそうになる程痛い青春物語を読んだのだ。なんかこう、思春期特有の青さとか甘さとか勢いとか、俺たちは何処までも行ける君とならなんだって出来るなんて幻想とか、それでいて絶対に先は開けていないっていう絶望感とか閉塞感とか大人の狡さ巧さとか、ものっそい久しぶりに鋭いパンチを喰らった感があります。二、三年前の自分なら立ち上がる気力もない程に打ちのめされていたろうな、っていう。読んでる最中脳内に去来していたのはスプリングスティーンの「明日無き暴走」だったりS.キングの『スタンド・バイ・ミー』だったりしたわけですが、明日の向こうに光があったわけでもなく少年達が一回り大きくなったかと言えばそうでもないわけで、なのに読後に訪れるこの言葉に出来ない気持ちは何なんだろうなぁ。
結局たった一つのファンタジーだけが彼女の救いだったんだろうか。そういえばこの作家さんは普段ライトノベルでファンタジーものを書かれている方のようで(そっちは読んだことないけど)、この展開を感性の新芽むき出しのような中高生にぶつけたら酷く心に疵を負うのではないかと気が気でない。中二病患者厳禁です。そこにあるのは登場人物達への道標でなければ、読者に向けた解答でもない。「あの時僕/私は若かった」と言う自嘲を込めた、ありのままの姿を晒しているだけなのです。切なげな帯の煽り文句に騙されちゃいけません。で、やっぱり今の自分がこれを受け入れられるのは、そろそろ少年という年でもないことを自覚し始めたからなのかそうでないのか。ワタシは結構好きな部類でしたけど、ダメな人はとことんダメかも。
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ふわふわしてて不安定でそれでも2人で差さえあって繋ぎとめている、そんな感じの恋愛小説。傷だらけで報われないお話でしたが壁井さんの書くお話は全部好きだし、このお話もその中のひとつです。
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時間を越えて掛かってくる電話、というのがうまく生かせていなかったように感じる。ただ一緒にいたいだけなのに、そう願うことが周りの人たちを不幸にしてしまうという悲劇。擦り切れそうな女が擦り切れそうな男に恋をして二人して擦り切れてしまった話。もしくは最初から切れていた話。
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同世代の子のblogでこの本が好きって書いてあったから読んでみたのですが、
なんかSFと恋愛の混ざった感じ?最初のドキドキ感は良かったかな。
あたしはSF嫌いなのでやっぱり好きになれなかった。
恋愛のほうもケータイ小説の感じがして好めないです。浮ついた感じというかあまり・・・
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女子高生有海の物語。春川と出会って今まで欠けていたものを自覚して、本当の自分を知って行く。基本は若者の危うさが描かれていて、底流にはケータイにかかってくる古い日付のマヒロの留守電が関わっている・・・。電話の存在がこの物語の雰囲気を作っているのですが、それがイマイチ中途半端だったかな?でも描写はいい。
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擦り切れそうな女の子が、擦り切れそうな男の子に、擦り切れそうな恋をする。否、もしかしたら擦り切れてしまったのかも。
時間を越えて繋がる電話は、二人を出会わせ、最後の言葉を繋ぐ。好きで好きで大好きで、すごく切なくて苦しい。周りが見えなくなって、確かじゃないけど二人なら大丈夫な気がする、そんなリアルな考え。自分でも忘れていた、生きる為に犯した過ち。同じ匂いを感じたのだろうか、惹かれあった二人。自分の生きる意味であり、同じ考えを持つ者である相手と、必死に繋がりあおうとする二人。そこにあったのが愛かどうかなんて分からないけれど、でも二人でいたい。切ない青春物語でした。
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友達に借りて読んだ、壁井さん好きになるきっかけとなった本。
春川くん、最高級にカッコいいです。
もうちょっと生きてて欲しかったけど、長生きしそうな感じでもないのでこれもありかなぁ、と思いました。
お互いの「相手がいればそれでいい」的な部分に若さを感じ、素敵な青春だなと感じました。
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電話がどうだこうだってゆー不思議現象はあんまり好きじゃなったケド、登場人物がスゴイ!!春川に恋に落ちちゃいます。有海ちゃんも大好きだ。お互いが足りないところを埋めあっていこうとしてるとこがなんか切なかったなぁ。なんか泣きそうになってしまった。だいすき。
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時間を超えて電話が繋がる話っていうのかな?
読んで切ない気持ちになりました。
ハッピーエンドが良かったけど仕方がないのかな?とも。