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わたしを消して
――夏の夜になれ
自分が養女だとしり、本当の親を探そうとする華蓮。
なぜそんなにも・・という自らの疑問に、自分で答えを見出す強さが羨ましいと思った。
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吉野朔美は非常に残酷です。
どんどんキャラクターを窮地に追い込み。その視線が異常なほどに冷静。
作者自身、映画好き・小説好きで展開自体はベタな気がするんですが漫画には無いものが多く。救いの無い話が多い気がします。(最終話の恋愛家族など)
逆に巻頭の表題作の救いのあるラスト展開に衝撃!! 現在連載のピリオドに通ずる最後までは追い込まないというスタンスは編集のセンスでしょうか?? 作者自身のスタンスなのか?? 両方とも小学館だけいわかりにくいなぁ〜〜
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心理学っぽいタイトルと出だしだったのに終わってみると推理物だったのでなんか変わった作りの話だなーと思った。
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非常に長い間のおつきあいだったのに、実は「本の雑誌」の連載以外は、映画エッセイとか対談の類しか読んだことがなく。
一筋縄ではいかない、読む人を非常に不安定な気持ちにさせるコワイ作品が多かった。
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2018.9.15市立図書館
初・吉野朔実。
本のエッセイはいくつか読んで、ちょっと親しみを感じる人だったけれど、作品を読んだことがなかった。図書館の本棚でふと目に入って。
映画のような繊細な物語運びにひきこまれっつ、ときに自分の記憶や感性をふと疑いたくなり、読み終えてもういちど始めから読み直したくなる。
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『アンナ・O』というタイトルの話があって、フロイトのアンナ・Oと関係のある話かと思ったらあんまり関係なさそうな内容だったのが面白かった。(もしかしたら私がわからなかっただけで関係あるのかもしれないけど。)
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■記憶の技法
黒沢清の弟子・池田千尋監督で映画化している。
自分の過去を調べる高校生の少女と、付き合ってくれる同級生の少年。
記憶について。
福岡。韓国。
1983年のあの事件。
■霜柱の森 ★
「記憶の技法」の彼が、もっと幼い頃の前日譚。
霜柱を破壊しながら歩く感覚、確かに小学生のころにあったな! という冒頭でぐいと引き込まれ、
母自作の服、「だってぼくは 神様の御印なんだもの」で、あ、今村夏子「星の子」に通じる、と驚いた。
愛と信仰ゆえのスポイル。
この作品ではもっとエグい事件もあるが、通じるところがあるし、少年が世界に曝されたときの感覚があって、好き。
■アンナ・O
フロイトの精神分析と直接つながっているわけではないが、もちろん影響があるのだろう。
むしろプルースト……?
■女子高生殺人日記 ★
「人にはふさわしい凶器がある たとえば花には花剪刀(はなばさみ) それは恋人を銀のナイフで突くようなもの」
298pの見開きが強烈だと思ったが、むしろなんでもない筆致で描かれた304pの一コマが怖くて。
■粉ミルク
男、女の縊死体、天使。
■透明人間の失踪
男の正体を探偵する。
■恋愛家族
家族の凄い恋愛を前にして。
◇essay 東直子