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短編集です。タイトルにもなっている「夜のジンファンデル」が、とても良かった。篠田さんは文章の作り方がとても上手で、かつ綺麗です。日本語って良いね。
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6編の短編から成っています。冒頭の「永久保存」は、空恐ろしい感じがとてもよかったんですが、あとはちょっと気味が悪いです。
小説としてどうこうより、感覚的に受け入れられないっていうか・・・。
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短編集。『永久保存』『絆』『コミュニティ』は、日常的な話からラストで一変、背筋が凍りつく。『ポケットの中の晩餐』もラストは多少ショッキングだけど、『夜のジンファンデル』『恨み祓い師』同様、どこか感傷を誘われる情的な話。かっちりした作風でオチがうまく読み易い。
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6篇の短編集
ごく普通の話からだんだんと、沼にはまっていくように
不気味な世界へと引きずりこまれていく・・
そんな感じのゾクゾクする話です
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短編小説集
一気にハマっている篠田さんの短編集。
長編のイメージが強いだけに図書館で短編集を見つけたら即借り!
「美しさと危うさ、おかしさと恐ろしさ。
日常の光景から多彩なドラマを紡ぎだす」(by Amazon)の言葉どおり。
どこにでもありそうな日常にそっと入り込んでくる奇妙な出来事。
これが全篇共通のテーマだと思うけれど、相変わらずうまいなぁ、篠田さん。
文章が丁寧かつこねくり回さないので本当に読みやすい。
個人的には彼女が得意とする芸術(音楽)やらの専門家の世界のものより、
こういったすこぶる日常に近しい舞台のもののほうが好き。気楽に読めるから。
表題作「夜のジンファンデル」は先日アンソロジーで読んだばかり。
偶然だなぁと思いながら、次なる篠田本を探そうっと。
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ブラックな味わいの短編集。ぞくりとするものが多いです。
お気に入りは「恨み祓い師」。これが一番怖かったなあ。こんな恐ろしい生き方はしたくないものだ、と切実に思いました。でも考えようによっては、これは非常に哀しい生き方でもあるかなあ。
「永久保存」はブラックに笑えました。こういうオチというのもかなり好き。
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怖い短編集。
どれも好きなのだが
「コミュニティ」が一番怖い。
あの中に入ったら我が家も…
と思うと恐ろしい。
私はもうある程度大人だが
若夫婦だったりしたら吸い込まれるかも
なんて思う怖さ。
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ひやりとする軽いミステリー短編集。死なない婆さんの話が面白かった。
ジンファンデルのワイン飲みたい。
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「好きだよ、ずっと。何年も前から、今も、この先も」
言葉が私を貫き、甘い痛みを伴って、体の奥深くに沈んでいく。
「私は、怖いものがあるときにこそ、言ってほしかった」
(P.123)
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6作品からなる短編集。闇・闇・闇=怖いです。後味の悪さも印象的。他と雰囲気が違う「夜のジンファンデル」は好き。
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ホラー+α(表題)短編集。
「永久保存」登場人物全員嫌。自己保身の上司と仕事嫌いな部下。そこがリアルで嫌だった。
「ポケットの中の晩餐」何だかスッキリしない話。知恵遅れの彼女は彼をあの世に連れていって幸せだろうか。
「絆」不倫してた男の子供が何故。冷蔵庫怖かったー。
「夜のジンファンデル」セレブ大人ぁ~な話。いつか理解できるだろうか。ぶどうの実。この話だけ異端。
「恨み祓い師」すごいインパクト。老母娘の苦労話がリアル。気持ちが重くなった。
「コミュニティ」落ちぶれたサラリーマン夫婦が行き着いた公立住宅。離島にあった部族話みたい。気持ち悪かった。
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つまらない。なんだか何の魅力も感じない。だから途中でやめてしまった。6編の短編だがどれもこれもという感じ。
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短編6作品。
最初の3作までは、スリルとかサスペンス嫌いな私は、苦手な感じでした。
が、表題の作品も人が死ぬけど、ロマンティック。
その次の老婆が主人公の作品はもの哀しく、良かったです。なので、星3になりました。
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SFちっくな短編集だった。
ちょっと入っていけなかった。
団地の話はこんなことが本当に可能なのか?考えてしまった。
夫や妻を交換してのセックス・食事の共有などで
本当にそこまで「運命共同体」になれるのか。
途中夫を亡くした妻がでてきたが、働きもせず
その団地の共同体に支えられてる・・・みたいな描写があり
そりゃむりだろ!と思った。
そういう所でリアリティを感じられず、好きな作家の作品だけど
再読はなさそう。
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最初の「永久保存」 よくまあ書いてくれます。参ります。OL時代に「永久保存」したい上司がいたのか?勤務しつつ回りをすごく観察していたんだなあと思います。しかし。。 うーん、小物から大物までこういう形で「永久保存」になってしまったらさぞ小気味いいでしょう。
次の「ポケットの中の晩餐」は故郷への郷愁がモチーフ。そのふるさとは氏がずっと住み続けている八王子なのかもしれない。最後がノートを破くようなさみしさで終わる。
「絆」はこれもさみしい。冷蔵庫が人格を得ているみたいといった思い込みと氏特有の現実と空想が入り混じる構成。
「恨み祓い師」は老朽貸家に住む年をとらない二人の老女の話。なにげない二人の老女に永遠の母と永遠の「母の娘」の恨みをもたせるのは篠田氏自身が一人っ子で自身の「母の娘」の感情を投影してるのかもなどと思ってしまう。ずっと年をとらないみたい、という周りの不思議感がだんだん高まってくる文の運びはさすが。
「夜のジンファンデル」これ一遍がごく普通の恋愛小説か。
最後の「コミュニティ」も、最初の「永久保存」に劣らず、いやはやこうもいくか、という老朽団地コミュニティの話。
どれもタモリが案内をやってた「世にも不思議な物語」なんかでやったらおもしろそうです。人生も少なからず過ごしてきてちょっと疲れ気味の人にいろいろ余韻のある短編です。